« ベンタもクロ | トップページ | ディズニーマジック »

2006年1月 8日 (日)

ヴィジョナリーズ・スペシャリティーズ

Dsc00339 おやつに「萩の月」を食したのですが、もうヤバイですよ、帝王です、帝王。いや、お菓子界の覇者ですよ、ウマすぎ。僕はお菓子は結構好きなほうなので、おいしいものはいろいろ食べていますが、……何度食べても「萩の月」は秀逸。もはや仙台銘菓ではなく、日本銘菓でいいと思います。海外進出。だって、お茶のみでなく、紅茶、コーヒーにも合いますから、きっとアルコールにも。

 そういえば、一昨日の記事で今日からギャルソン・ワイズらのセールスタートなんて書きましたが、ワイズは今回日付違うんでしたよね……13とかだったか。ここんとこずっとギャルソンとワイズはセール・立ち上げ日程が一緒だったので、ついそのノリで書いてしまいました……、反省。間違えるなんて、お恥ずかしいことです。まぁ、今回は全く行くつもりは無かったので、関係は無いのですが。

 では今回はこちらを。遅ればせながら、ようやく買いました、『ビジョナリーズ』。ビジョネアじゃないですよ、……あれはあれで欲しい号がいくつかありますけど。それは置いといて、このビジョナリーズ、買いです。そうそうたるメンツのデザイナー達の軽い歴史とインタビューがまとめられているのですが、写真も交えてあって素晴らしい。マルタンマルジェラを除いて、みんなデザイナーの顔写真がちゃんと使われています。あんまりアップが撮られない川久保さんやジュンヤも。

 さて、そうそうたるメンツというのが、ほんと物凄いです。掲載順に、個人的な有名どころを挙げていくと、「アレキサンダー・マックィーン」、「ソニア・リキエル」、「マルタン・マルジェラ」、「三宅一生」、「フセイン・チャラヤン」、「ドルチェ&ガッバーナ」、「ヘルムート・ラング」、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」、「山本耀司」、「トム・フォード」、「川久保玲」、「ポールスミス」、「ジョン・ガリアーノ」、「渡辺淳也」、「ジャン・ポール・ゴルチェ」。もう、わけ分かりません、豪華すぎる。そりゃあ欲を言えば、エディ・スリマン、リックオウエンス、マーク・ジェイコブスとか、日本人なら高橋盾くらいは入れてくれても良かったのに……とも思いましたが、これのインタビューの行われた時には、どう考えてもまず無いですからね。

 内容はといえば、やはり人によってムラはあるものの(インタビューが多かったり、筆者の主観が多かったり)、大まかに言えば、どれも深からず、浅からずと言った印象です。でもでも、十分に面白い。興味引かれる部分は大いにありました。必読です、コレは。安いですしね、税込み2500円なり。

 さて印象に強く残ったのは、マックィーンとマルジェラ、ヴィヴィアン、耀司、川久保、ジュンヤです。言葉にものすごい説得力と強さが感じられました。けれど、それは無理やりなものでなく、極限的に合理的でかつ、人間的なもの。とても良い出来でした。

 ネタバレも含みますが、マルジェラが個人でなくメゾン、団体として回答したのは、まさに正しい行為だと思うし、ヴィヴィアンの話し方には才能があふれ出ていました。ヴィヴィアンは才能が溢れすぎていて、その溢れた形が服なのだと思いました、恐らく服以外に興味を持っていたとしても、どの分野であろうと革新的な、素晴らしいモノを作り上げていたのではないか……と。そして耀司は女性というものをとても愛していて、かつ女性というものにひどく優しいのだ、と感じたのです。ジュンヤはとても現代人です、やはり。それはいい意味でも、悪い意味でも。僕は彼の作る服は相当好きですが(特に女性モノ)、「彼があらゆる意味でトップに立てるか」と問われれば、僕の答えは限りなく……NOに近いです。ジュンヤには間違いなく服を作る、クリエイティブな才能があると思います、けれど、まだ何かが足りない気がしてなりません。……この本を通して、多くのトップに堂環境で触れることにより、そのことが伺えました。まぁ、まだ若いので、これからでしょうけど。そして川久保さんからはひとつ引用を。

 最近のファッションはマンネリ化が進んでいます。何人かのデザイナーは、60、70年代のレトロに焦点を合わせ、他の人たちは、いわゆるシンプルで着やすい、現実的な服にばかり固執しています。私はこれらのどのカテゴリーにも属さない、全く新しいことがやりたかったのです。そういうメッセージを伝える服をデザインしようと考えたとき、体が服に、服が体になるという考えが浮かびました。

 この言葉はすごいです。恐らく、トップデザイナーといわれる人たちは、多かれ少なかれ、みなコレを考えている気がします、気づいてるかは別として。「別に、レトロが悪いのでは無い。別に、シンプルが悪いのでは無い。ただ自分が、そうじゃなくあってみたいだけだ。そうじゃなく生きてみたいだけだ。」、僕にはそんな風に聞こえました。確かにギャルソンの服はギャルソンっぽさを感じることはあっても、なにか具体的な年代がうかんだり、何もないということは……ほとんどありません。あくまで主観ですが。なんとか風とか、昔っぽいとは思っても、具体的にはギャルソンとしか言いようがないというか……。それはギャルソンだけでなく、耀司やマルジェラ、ヴィヴィアンなどにも感じられることですが。

 マックィーンは単純に面白いです。この本の導入としては最適。硬くならずに読めるし、出来もいいです。

 写真が結構載っていますが、個人的に好きなショットは、マックィーンの横たわっている女性の写真と、表紙にもなっているヴィヴィアンのところの横たわっている女性のカット、そしてジュンヤの椅子?に座って遠くを見ている女性のカット。どれも服がまず素晴らしく、そして写真の構成も、色も、雰囲気もたまりません。買う予定の無い方も、是非この3枚だけは見てみていただきたいほど……。

 さて、長くなりましたが、それだけいい本ってことです。何度もいいますが、安いから、必読です。この値段でこのメンツのインタビューや写真はなかなか無いです、他には。

 あ、最後に、「服は芸術ではない」とみなが書いていました。もちろん例外はあるけれど、と。僕もそう思います、服は服です、モノです。芸術的な面はあっても、芸術そのものではないと思います。そういうことで、お開きに。     circus

|

« ベンタもクロ | トップページ | ディズニーマジック »

「art」カテゴリの記事

「book」カテゴリの記事

「fashion」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/11130/282509

この記事へのトラックバック一覧です: ヴィジョナリーズ・スペシャリティーズ:

« ベンタもクロ | トップページ | ディズニーマジック »