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2006年2月19日 (日)

マティス・赤・部屋

Dsc00681 素晴らしい人ってのは、ホントに尊敬してしまうものです。態度、動き、発言、それぞれあれども、どれも素晴らしいのです。多分、誰から見てもそうというわけでは無いかもしれませんが、少なくとも僕は尊敬しているわけで。……誰かから尊敬されるということは、非常に難しいことです。それは、誰かを感動させるのと同じくらいに。すごいですよね。

 本日のモノは美術展の画集を。ちょっと前にさかのぼりますが、一昨年辺り、国立西洋美術館にて「マティス展」が開かれました。コレは、その時の展覧会カタログ画集。今でも、時々眺めます。

 さて、展覧会自体は、それはもうとても素晴らしかったのです。今、思い出しても、感動の嵐だったことを覚えています。僕がマティスを知ってからというもの、なかなか生の作品を、なおかつ大きな作品をたくさん見ることが出来ずにいました。そこにやってきた、この展覧会。そりゃあ、感動しますよ……結局、4回かな? それくらい行きました。しかも、それぞれの滞在時間ははっきり言って、長め。

 絵画から彫刻、デッサンや切り絵、ジャズシリーズなど、すごい量、そしてすごい質のモノが集まっていました。もう、どこを見てもマティス一色。うーん、もう言葉に出来ないほどに圧巻だったのです。それだけの展覧会だけあって、平日であろうとなかなかに混んでいました……すごいですね。

Dsc00687 マティス展では、かなり多くの作品が展示されていたので、それはそれは良い作品がありまくったわけですけれど、中でも、僕が好きだったのは、まずこの「ダリア」という絵。

 なんてことないし、注目も浴びていなかったし、代表作なわけでもないのですが、僕の心をかなり揺さぶりました。もうね、素晴らしいんです。色とか、構図とか、テーマとか、そんなのは全部超越して、一枚の現実として、この絵は堂々と成り立っていたのです。

 いんやー、欲しいです。マジで。いや、欲しがってもとうてい手に入れることなど出来ないですけど、いずれコピーでもいいから買っときたいなぁってくらいで。

 んー、でもやはり画像では全然上手く撮れていませんね。画集で見れば、生モノほどではないにしろ、それなりに迫力が伝わってくるのですけど、これではあんまり来ませんね……良いのは良いんですけど。

Dsc00694 そしてもうひとつのお気に入りが「大きな赤い室内」。これはもう、敢然たる代表作ですよね。赤がすごいんです、赤が。目から、離れないほどに広がる赤。あらゆる赤よりも、強くそれでいて純粋な赤。これは是非、生で見ていただきたいシロモノ。といっても、もうしばらくは日本にこないでしょうから、次見れるのはいつになるやら……。

 画集でも、ひときわ存在感がやはりあります。これぞマティスというか、マティスの凄みが全面に押し出ていると思います、コレ。だって、こんなに悪い画質の写真でも、オーラがありますから。生は、感動しきりでした。

 この他にも、マティスの室内モノはどれも素晴らしいモノでした。赤はもちろん、青い室内のものだったり、何気ない部屋のものだったりしても、どれもが傑作。マティスは室内を描かせたら、絶対トップです。よもや、二大巨頭のピカソですら、それはきっとかなわないでしょう。……ピカソも凄すぎですけどね、もちろん。

 また、彫刻もなかなかでした。正直、個人的には彫刻はそれほど元々、なんであれ好きではなかったのですが、マティスのは違いました。好きとか、嫌いとか、そんなのはどうでも良くなりました。つい、「なるほど」と呟き、勉強になるなぁとしみじみしてしまいました。

 そしてジャズシリーズを始め、切り絵。これは、晩年の作風になりますけれど、マティスがここにたどり着いたのは、とても納得が出来ました。見れば、分かるというか。そうだろうな、と。すんごい大きな作品から、小さな作品まで、様々ではありますが、どれもマティスの絵画の抽出といった雰囲気。何か、中心というか本質だけを抜き取って、示したというか……。上手くはいえませんが、ある意味、マティスの総てといっても過言ではないなと思いました。……そりゃ、絵がすごいのが当然の前提としてですけど。日本では公開されたことが無かったそうなので、ちょうどそんなときの展覧会を、当時の年齢で見れたことを、本当に嬉しく思います。もちろん、全部。

 マティスは以前書いた、ロスコやダリよりも断然好きです。僕のある意味頂点。僕自身、絵は描けないし、知識があるわけではないので、偉そうなことはいえないですけれど、実物を見てもそう感じたのだから、それで良いのです。きっと。

 さーて、久々に長文になりましたが、もっと写真を交えて語りたいところ。このカタログはとても良い出来なので、まだ手に入るならば、絶対に買ったほうが良いと思います。たいして高くないので、マティスをそれほど興味なくても、買ってみれば、何かしら感ずるところがあるのではないかと。あくまで、手に入ればですけど……西洋美術館行けばありそうですね、たっくさん作ってましたから、山のように(笑)。

 んでは、更新も終了で。明日は、久々に、なじみのギャルソンオムに顔を出しに行こうかなと思っています。実は今期、まだ行ってなくて。いやー、だってそれほど欲しいもんが無かったから……仕方無いですよね。ま、明日はちょっと行って、最近入荷があったみたいなので、良い物があればいいですけれど。あんまり、期待しないで行きます、……オムは今期、僕的にはちょいとキツイですね。     circus

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