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2006年9月12日 (火)

幾千の光の煌き

Maurer 秋を感じさせるサラサラとした雨の一日でしたが、どうしたもんか、こういう日に限って満足できる一日になったりもします。ただしそれは、即物的な意味合いにおいてではなく、あくまで個人感情的な意味合いにおいてのことです。……僕は、実のところそういう一日のほうが好きです。もちろん、モノを手に入れて嬉しいことも多いですが、モノそれ自体が総てではない、と感じるのです。

 今日はいろいろありましたが、主目的であったトピックを。また、長くなるやもしれません。遅ればせながら行ってまいりました、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「光の魔術師・インゴマウラー展」です。……まずヒトコト。あと一週間くらいで終わりですが、行こうか迷っている方、絶対に行ってください。ええ、素晴らしかったですとも。

 インゴマウラーといえば、羽がついた「ルーチェリーノ」やドイツ雑貨の代表格「ウーテン・シロ」で御馴染みですけれども、これだけまとめて作品に触れることは初めてだし、滅多にありません。もう、常に胸がワクワクしてしまい、とても純粋に楽しむことができました。まるで……子どものように。

 さ、気になった作品をひたすらに。順番はテキトーにいくので、あしからず。クロム金属との電球達が良いのは、言わずもがなですが特にガラス繊維を纏わせてある作品は、個人的にすごく惹かれました。そういうのもアリか、みたいな。そして、イッセイミヤケのショーランウェイ。たぶん三宅さんがやるイッセイの最後くらいのときでしょうが……やっぱ悪くないですよね。評価されるのもわかります。その後の、滝沢さんになってからはちょっと好きではありませんけどね。あ、ちなみに照明がマウラー担当だったらしく。

 単純に面白かったインスタレーションとして、「スウィンギング・バルブ」と「タブロー・シノワ」を。スウィングは、至極単純です。壁に小さな柱の突起があり、その部屋の中心でバルブが大きく、また小さく揺らぎます。これで出来る影の動きは、しばらく見入れます。タブローのほうは、水面に鏡が浮かび、金魚が泳ぐ。光があてられ、水流が起こされ、それを上から見た画面を見せる。……コレ、マジで最高の良さですよ。外国人さんと共に、「おおぅー」と言いながら、見とれておりました、僕(笑)。その外国人さんとは、ホログラムの電球でも「うわぁー」と隣で同じリアクションをしてしまいました。

 そして感じた、イサムノグチの力。あの有名な和紙を使った、コラボ的作品が並びます。もう語る必要がないでしょう、というくらい完璧です。現実的に欲しくなりますよね、アレは。……んで画像にもある、例の羽つき電球くんの「ルーチェリーノ」。ひたすらにカワイイですよ、はい。安いキットくらいなら買っても良かったかもなんて、今更思ったり。

 ところで初めのほうにスタジオの様子を写したビデオが流れていますが、これも是非。僕は全部は見ませんでしたが、なかなかのモンです。話は戻して、作品へ。割れた食器やカトラリーで形づくられ、中から光がもれる「ポルカ・ミゼリア!」。美しいです、崩れた様子が。コレを前にして、コーヒーを飲めないのが惜しいです。……そんな欲求は僕だけでしょうけれど(笑)。

 そしてごく控えめに表現して、もの凄く素晴らしかったのがLEDテーブルとベンチ。シャネルのために基は作られたそうですが……カッコよすぎます。上から凝視、水平面からちょいナナメに覗いたり、楽しかったです。とてつもなく好きです、この作品。他のLEDものも良かったですね、概ね。電球とはまた違う空気感が、そこにはありました。

 他にも浮いて見えるキャンドル作品とか、吊り照明とか、書いて書ききれないくらいに魅力的な光が集まっています。展覧会自体の長さはさほどではありませんが、数がなかなか。満足度が非常に高い展覧会でした。これで学生800円ですから……余りある娯楽、刺激、歓喜です。少しでも興味ある人は、確実に行くことをおススメします。あ、もちろん収蔵品展も良かったので、一挙両得ですしね。んー、やっぱりそういう意味でも、もっと美術館ってのは定期的に訪れるべきですね、たとえちょっとアレな企画であろうとも。

 な、長い!! というのはいつものことなんで、もう驚きません(笑)。これでも、短く端折ったわけですから。最後にギャラリーショップを見るわけですが、なんか楽しいけれど複雑な気分にもなりました。「あー……現代日本って感じ」みたいな。ちょっと悪い意味で。あ、深くは気にしないで下さい。時々、僕が勝手に感じることなんで。

 ようやく、閉じです。うーん、これから秋冬本番となっていきますが、欲しいものがありすぎて取捨選択が大変です。いろんな候補がありますが、出来うることならば、様々なバランスを大切にして選びたいところです。……結局、最後は出会いですけれどね。

 本日のカップ:缶コーヒーブラック。昔に比べると、やはり進歩していることがうかがえます。メーカーさんも頑張っているのだなぁ……と感じましたね。缶は難しいんですよ。コストを考えると、ロブスタを使うことになるのでしょうし、きっと。それでなるべく美味しくしようってんですから、やはり一苦労なハズです。     circus

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