« コミット | トップページ | コンビ結成 »

2007年2月17日 (土)

心を食べる

Dsc02144 曲が5曲ほど溜まっていて、出来うる限りそれぞれに相応の詩をつけてあげたいのですが、どうもテーマが重くなってしまいます。見せかけの重さは、現実では随分と軽く流れてしまうので、そのバランスが難しいところです。……そういえば、昔書いた―高校生ですか―曲の詩を差し替える作業も残っています。あの頃は、若かった。大層なことを描こうとしながら、うすっぺらをなぞっていたんですよね。でもそういう積み重ねが、成長を促すのでしょう。

 さて、昨日大変な思いをしてまで買ってきた、甘いモノ達です。我が尊敬すべき―もの凄い勝手に崇拝してしまっているだけですが―鎧塚俊彦さんのお店「Toshi Yoroizuka」のケーキ達です。……なんとまぁ、素晴らしいことか。僕の尊敬は、間違っていなかった。

 昨日は午前中がやけに空いていたそうで、その反動か午後には激混み。……結局一時間は並ぶ結果になりましたか。平日では稀なことだそうです、こんな並びは。でも、並んでいる間も「帰ろう」なんて想いはよぎりもしないし、むしろ楽しみだけが膨れ上がっていました。……すると並んでいる最中、鎧塚さんが挨拶に出てきました、感激。「寒い中、お待たせしてしまって申し訳ありません。順番にお伺いしておりますので、もう少々お待ちください、ありがとうございます」とあの独特なイントネーション(テレビで見たことある方には、なんとなく想像が付くでしょう)でコメント、そして笑顔。素晴らしい心遣いです。作る人がそういうんだから、待ちましょう、と想える。

 鎧塚さんの格好は、とてもナチュラルにパティシエさんでした。もう、気取った感じなんか、一切しない。そこが魅力でもあるんですけれどね。靴なんかもすごくフッツーの運動靴。でも、それで正しいんですよ。実際問題、厨房というか作る中は、想像以上に動くことが重要ですから。……ところで並んでいるのは、やはり女性だらけでした。男なんて、明らかに連れられているマダムの旦那さんくらいで。その中で僕が楽しげに並んでいるのですから、なんとも異様だったかと(笑)。あんまり並びが長いので、前に並んでいたおばあちゃんと「ケーキを食べるのにも、一苦労ねぇ」うんぬんと、ねぎらい合ってしまいました。

 さてもう説明はやめてケーキを出しましょう。最大の目標、トシ マンデル クローネは完売だったのが残念ですが……美味しそうなドーム型のチョコケーキなんかもタイミングのせいで丁度売り切れたりしていましたが……それでも美味しそうなのがズラズラしていたので、悩みました。

Dsc02145 まずはコチラ、「カシス」。カシスやクランベリー、いちじくなんかをベースにした、ムース等々を組み合わせて作られたケーキです。これはもう、完全に見た目最高です。名前もストレートでいいでしょう。

 味は、すごくスッキリした甘さに、カシスやクランベリーの心地良い香りが広がります。そしてポイントが底面。なんか、いちじくのコンポートっぽいのを混ぜてある、しっとりしたマカロン生地みたいな具合なのですが、これがホント素晴らしい。……総ての部分を一気に食べると、口の中が幸せに満たされます。

Dsc02146 続いて色違い、これがピスタチオをベースとした「ベルナール」。これも見た目は超ツボ。というか、ピスタチオってすんごい好きなんですよね。味もそうですけれど、色味とか響きとかを総合して。

 味はと言いますと、これがまたスゴイ。まろやかな感じ甘さなのですが、これがまた丁度良いタイミングで舌を通り過ぎてくれます。そして残るピスタチオの風味。カシスとは違って、底にはパリッとした感じの生地が。これも個人的にとても良好。まろやかなだけで終わらず、きちんとチョコレートと共にアクセントを提供してくれます。……うーん、コレ、好きだな。

Dsc02148 そしてコレがイチゴのショート「ザーネトルテ」。すんごいベーシックな佇まいなんですが、先っぽにピスタチオなど、やるなぁと思わせてくれます。結構、小さいんですよね、コレ(笑)。

 味はホントに上品。中のイチゴもしっかり主張し、クリームも絶妙な固さで素晴らしい。コレが紅茶と共に、「ケーキでもどうぞ」なんて出てきたら、きっと感激するだろうな。そういう、なんというか郷愁の雰囲気というか、とにかく美味しいっつーことです(笑)。

Dsc02147_1 待ってましたの大物。いわゆるモンブランですが、「ユングフラウ」です。もうこれは、説明いらないでしょうね、モンブランだもの。愛媛の良質な和栗を使用しているそうで、すんごい売れてました。8個とか買ってるおばちゃんもいたなぁ……。一日に何度も作り、フレッシュなモノを提供してくれます。

 かくいう僕の時も、ウィンドウ内にまだ5つくらい飾ってあって、そこから取ろうとしたときに、新しいコレが6つほど上がってきていたので、それを僕と担当店員さんが見た瞬間、店員さんは迷わずトレイの上から、新しいほうを用意していました。……これは、すごく大切なことで、素晴らしいことです。どこでもやりたいけれど、なかなか出来ないコト。また買いに来よう、と思わせてくれます。まるで、一流のホテルのようだ。

 味も格別。もう文句のつけようがない味。クリームの中に一個まるまる栗が入っていて、底にはサクサクのメレンゲが隠れています。あーん、もうなんとたまらない工夫。少々ねっとりな具合の栗クリーム部、スッキリな具合の生クリーム、柔らかな栗、口の中でやんちゃをするメレンゲ……完璧に美味しい。

 総てのケーキに言えることは、「全然くどくなくて、非常に優しい」ということです。ヘタしたら、何個も食べてしまう。止まらない感覚。あーもう、記事書いているだけで、美味しさを思い出し買いに行きたくなる。……マンデルクローネもおいしいんだろうなぁ……他にも山のように良いのがあるし。サイト見てるだけでも楽しい(笑)。それにしてもケーキに人柄が出てますよ、確実に。やっぱり尊敬だなぁ、相変わらずテレビでもスゴイし。

 鎧塚さんがこんなことを言っていました。「僕が今、高校野球の監督だったとして、自分のチームの選手に『頑張れば、松井さんやイチローさんのような選手になれるんだ』とはどう考えても言えないし、モチロン本当に誰でもなれるわけはないんです。……でもね、僕は言えるんです。『パティシエ』には、頑張れば絶対になれるんですよ」と。……鎧塚さん自信も、20代からパティシエになろうと決めて、努力し、日本人で初の3つ星レストランのパティシエになったという経歴があるからこそ言える言葉で、本当の正しさを含み、胸を震わせる言葉。いやぁ、やっぱこの人はすごいですよ。何よりかなりマニアックにお菓子が好きだし、鎧塚さんって明らかに(笑)。

 さ、長くなりました。でも買ったのはこういう生ケーキだけではありません。続きはまた今度。みなさんも良きタイミングに行ってみて下さい。恵比寿の駅からは少しあるけれど、それ以上の価値があります。是非是非。

 では。うちのテレビは未だにブラウン管テレビなんですけれどね、いかんせん映りが良いんですよ。ま、いいことではあるんですが、買い替える予定が一向に立たない。まぁ、もう何年かたつと、プラズマだって焼きつきに強くなったり、液晶だってもうちょい目に優しくなったり、良くなっていくんだろうと思うので、その時にいいのが買えればそれで問題はないんですがね。……それにしたってうちのテレビはアタリです、確実に。あ、テレビには絶対にアタリ・ハズレがありますから。同じ機種でも個体によって。

 本日のカップ:マウンテンデュー。明らかに体によくない味がステキです(笑)。だってまず、缶の色からしてヤバイですもんね。でも、飲んでしまう。ところで7アップは今まだ缶とかであるんでしょうか? 久々に飲みたいなぁ。     circus

|

« コミット | トップページ | コンビ結成 »

「food」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ~。
奇遇にも先日ここの焼き菓子を食べました。
やっぱし美味しい物っていいですよね。
ケーキもかなり食べてみたいです・・・けど並べなそう(笑)

投稿: juverazio | 2007年2月20日 (火) 00時52分

>juverazioさん
こんばんはですー。
焼き菓子も美味しいですよねー、もちろん数種買って食べました(笑)。
ここのお菓子をくれるなんて、素晴らしい方ですね、本当に。
あ、でも平日は普通は10分やそこらで入れるみたいです。
ほぼ数人の店員でマンツーマン接客なので、多少の待ちは仕方ないのかな、と。

投稿: circus | 2007年2月20日 (火) 23時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/11130/5381666

この記事へのトラックバック一覧です: 心を食べる:

« コミット | トップページ | コンビ結成 »