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2007年3月 6日 (火)

思えば遠くへ来たもんだ。

Dsc02169 このブログに関して、重要なおしらせが下記事にあります。コメントやトラックバックに関するものですが、いつもご覧頂いているありがたい皆様、ご覧頂きご理解お願い致します。……でも、コメントは下さいね(笑)。

 うーん、アレですよ、計画を立ててから早数ヶ月。実際に動き出して、休止して、また再開してからは10日ほど。ちまちま、本当にちまちま進めてきたわけですが、なんとなく形にはなったらしいですよ、奥さん。……色々障害はあれど、シャツっぽい形は出来ました、はい。

 ちなみに、コレを外で着ることは断じて出来ません。なぜなら、あまりにもヒドイ出来なので。そりゃあ、そうですよね、これまでまともに洋裁なんて齧ったことすらなく、いつもは着たり見たりする側専門だった人間が、イキナリ練習もなしに作り出したのですから(笑)。……グダグダになって当然です。

 無駄なところが妙に詰まってしまったり、裁断のいい加減さや縫い代を取る際の適当さ、そして何よりミシン技術の極度の拙さにより、全体としても細部をとってみても、かなりヒドイです。……無理くり、形にはしてみました、という程度。無理やり調節しているもんだから、いろんな長さに誤差が出ているし、ステッチだってカーブが混じると俄然曲がってますし、何より襟付けや袖付け、あるいは身頃の調整などに戸惑い、袖に関しては完全に間違った付け方を一度してしまい、なおかつソレをごまかしている始末(笑)。……失敗した後になって考えると、ようやくしくみの理解が出来て、次からは巧く出来るんですがね。だから、片腕は正常に付いている、というナゾの状態。いや、間違っているとはいえ、縫い目の出方の問題だけなんですけれどね。

 まぁ、この程度離れて撮った画像では、イマイチその辺は分からないかもしれませんね。なんか不自然な部分が多いな、くらいのもので。うーん、悔しい。……とはいえアレです。一応形には出来るもんだなぁ、と自分でちょっと嬉しくもあります。それに、あと何度か経験を積めば、少なくとも恥ずかしくなく外で着れるモノが作れるのは、間違いありません。一定レベルまでは、習熟度の問題ですから。いやー、感慨深いな、それにしても。

 DIGAWELさんとの会話で、時折シャツの話になるのですが、その際に言われたのが「まず、作ってみるのがいいですよ。一度作ると、シャツを作ることが意外に簡単なことに気付くし、逆に思っていた以上に難しいことにも気付くはずです」とのこと。……はい、気付きました、マジで。

 まずはクオリティの問題。正直、無印であったり、さほど仕立てにこだわらないブランドの類くらいまでのクオリティは、経験を積めば自分でも絶対に作れることが分かりました。形を成すこと自体は、さほど難しいことではない、と。……しかしながら、逆に言えば、例えばコムデギャルソンやヨウジ、あるいは多くのインポートなどを初めとしたいわゆるハイブランドの恐ろしいほどのクオリティ―自分で創ってみると、それまで以上に様々なポイントでそのクオリティに気付くことが出来るようになります、本当に―やワイシャツ専門ブランドのクオリティ、あるいはこだわりを持ったハウエルなどのクオリティを持ったそのものを作るには、ある意味で純粋な才能が必要であろう、ということです。……少なくとも、いくら僕が習熟しようとも、そのものを出来るとは思えません。つまりはハンドメイドで売ったり、そういう技術職向けの人間ではないということです。デザインや構成はともかく、生産面においては、僕は純粋な才能は足りないでしょう、ある程度までは出来ても。……だもんで、クオリティの高い服を作れる人を、より尊敬できるし、本当の意味でのクオリティとは何かを、ただ服を見て着るだけよりも理解が深まりました。

 もう一つが、完成度の問題。縫製うんぬんだけでなく、「自分も、あるいは他人をも満足させうるシャツを作る」ということは、とても大変です。外見上のデザインだけでなく、作る際の工程や見えない部分のデザインやこだわりで、シャツは全く違うモノになるからです。それはこれまでも考えていたこととはいえ、いざ自分で経験すると、その「理想のシャツ」を追求する奥深さや大変さを痛感します。……生地であったり芯地であったり、カッティングだけでなく、縫い処理の仕方など、こだわるべきポイントは山のようにあり、またその選択肢もたくさんあるのです。……うーん、こりゃ、凄いわ。知識だけでは、こういうことを強く感じることはないでしょうね、経験ありき。DIGAWELさんが言っていたもう一つの言葉を思い出します……「百回くらい作れば、まぁソコソコ満足できるシャツが出来ると思いますよ」と。ええ、きっとそうです。長い道のりになりそうです(笑)。

 他にも、縫製と工場と人と価格の関係性であったり、ブランドにおけるビジネス手法のあり方であったり、服を作ることと売ることの大きな差異であったり、ブランドのディレクションやプロデュースと生産の関係性であったり、かなりたくさんのことを考えさせられ、大きな成果を得ることが出来ました。学べることは、実務のことだけではないんですよね、ええ。……もちろんそこには、自分のした経験から、どこまで自ら考えようとするのかということも絡んでくるものですが、少なくとも僕は、これでまた一つ成長できたことは確かです。

 服好きな方、一度作りましょう。時間はかかってもいいんです、いえ、むしろ時間をかけてチャレンジしてみるべきです。その後に自分がこれからも服そのものを作るかどうかは別として、すごく良い経験になります。いかかでしょうか。……僕は作る最中も異様に楽しんでいたので、これからもやっていきます。あ、ちなみに今はブックカバーを作るつもりです。もう直線で縫うことであったり、簡単な構造なら失敗はなさそうなので、ブックカバーとかならソコソコ満足できるモノが出来そうです。今は、研究中。もう、理想の形や生地感は決まってるんですがね、家庭用のミシンで作るにはどういう縫い方でいくかが、結構重要なんです。分厚い素材と使いたいとなると、なおさら。

 それでは。今日は語っちゃいましたね。けれど、それくらい貴重な経験です。同時に自分が創作することが本当に好きなのだ、ということを思い直します。さてと、次の計画はどんどん進めないと。やれるうちに色々手をかけていかないといけませんね。服も料理も音楽も文学も、ビジネスも人間関係も、やれることはやらなければ。頑張らないでグウタラするのは簡単だけれど、自分で楽しくやりたいことばかりなのだから、少々大変でもやるべきですよね、うん。……真面目だな、今日(笑)。

 本日のカップ:エチオピア/コーヒー。エチオピアの香味は相変わらずスゴイです。イルガチェフェは強いですね、本当に。出来れば、今ならウォッシュトではなくナチュラルも美味しく飲めると思うので、ソレを手に入れたいところですが、ここんとこ仕入れてないんですよねぇ……まぁ、売れないもんなぁ、ナチュラルだと(笑)。普通の人には香りが強すぎて、きっと飲めないし。     circus

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コメント

えーー!うまいよぉ!!
これみたら洋裁習ってないのに初めて作った
なんて思わないッス。すごいねぇ。
ちゃんと習ったらものすごく良い物ができあがると思います!
どっかの洋裁サイトで「洋裁は実は折り紙よりも簡単」
なんてあったけど「うっそだ~」っておもいました。
簡単って言うか手間がかかりますよね。
型紙取るのが苦手で・・・
でも、できあがったときの快感はいいものですよね。
私は中表に併せてひっくりかえす瞬間が大好きです!

投稿: みゆ | 2007年3月 7日 (水) 17時57分

>みゆさん
いやぁ、ありがとうございます。
でもホント、ヤバイのですよ、細部(笑)。
習うというか、巧い人の作り方を一度、完全に観察したいところです。それがあれば、かなり違うので。
誰か、見せてくれないかなぁ……。

ひっくり返す瞬間、グイっと(笑)。
僕はアレです、めちゃくちゃ縁にステッチ入れてるときが、たまらなく楽しいです。

投稿: circus | 2007年3月 7日 (水) 23時51分

ついに完成したんですね。
おめでとうございます。

写真で見た感じだと、普通に売ってるんじゃないかと思えるぐらいので出来なのですが。

僕はまずボタン付けからスタートです。
それぐらいはできないとマズイですよね・・・苦笑。

1枚と言わず、100枚を目指してくださいね。
ではでは。

投稿: nico | 2007年3月 9日 (金) 23時12分

>nicoさん
ありがとうございますー。
まだ所詮、書籍どおりのパターンとはいえ、とりあえず形をなすことは出来ました。
実物見ると、すごいんですよ(笑)。こりゃあかんよ、ってくらい。初めてだから、仕方ないのですが。

次からは、自分でパターンを起こして、創って、変えて、また作って……しばらくは長いスパンでそれを繰り返すことになりそうです。
他にも作りたいモノも進行中なので、いろいろ工面しながらですけれど。
今年中に、自分なりにソコソコ満足できる型のシャツが出来れば、すごく嬉しいなぁ、なんて。

そうですね、コツコツ頑張ります。いずれ、いろんな意味で多くの人に見ていただけるように。

投稿: circus | 2007年3月 9日 (金) 23時31分

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