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2007年11月21日 (水)

アリス

L1000013 異様に右下腹部が痛くて、なんじゃこりゃと首を傾げつつ腹を押しています。圧迫したりすると痛みがごまかせるということは、ある意味でそれほど滅多な大変なもんじゃないってことなのでしょうが、夕方過ぎから随分と長いこと続いているので、なんともはや。……ここはもう、菌のパワーでなんとかするしかあるまいと、納豆やらヨーグルトやら、醗酵モノを中心に食を進めました。……これまた、とある影響。

 ずっと借りたままの状態で、見ていなかったDVD。表紙を見ると、なんだかとっても堅そうで、どことなく知的で、よもや哲学とか音楽ものにすら感じるような……でも。えーと、ラーメンズのDVDです。ラーメンズってまともに見るのは、初なんです、実は。ちょいちょいチラ見をしたり、あまりにも高い舞台評判は聞いていましたけれど。

 見てみると、これがもう。素晴らしいのなんの、と。もしも巷に溢れているお笑いDVDなるものが、どれもコレくらいのクオリティなのだとしたら驚くってくらい、ラーメンズは面白いですね。ラーメンズ好きの方からしてみれば、「何を今頃。しかもソレ、結構新しいほうじゃないか。」とか言われそうですが、それでも非常に上質。ライブを見にいきたくなります。

 舞台としての完成度が、とても高いんですよね。ネタの中でのつながり方や、展開の仕方も、ついつい「うーん、なるほど」と唸ってしまうことすら、ある。ラーメンズ好きの方に言われていたのが「完成されていて、美しさも感じられるくらいだ」ということだったのですが、正にその通り。その場限りの刹那的な面白さに頼らず、かといって柔軟性は溢れていて。

 まぁ、DVDの具体的内容は言及しませんが、とりあえず捨てネタはありませんでした。どのネタも練られていて、それでも特定のパターンに陥り過ぎることもなく。ただやはり、ラーメンズがいわゆるテレビバラエティ向けかと言われると、そこはやはりノーな気がします。テレビだと、尺の問題もありますし、そもそもそういう瞬発系の笑いではありませんしね。……しかし、面白い。もっといろいろ見てみたい。

 ではでは。なんだろうなぁ、ちょっと遠出をする計画をひっそりと立てているものの、日帰りはいくらなんでもアレだろうと、様々悩んでしまってます。それに、こういう見切り発車的な感じがそもそも正しいことなのか、ってところもあったりして。でもまぁ、行きたいもんは行きたいし、行って会って言わないことには、進まないことやわからないことも多いし。……えーと、とりあえずは12月初旬から中旬かぁ。

 本日のカップ:タンザニア/コーヒー。美味しいコーヒーは生活を豊かにしてくれる。美味しい紅茶もそうだし、美味しい日本茶だってそうだし、美味しいお酒だって同じ事で。僕はどれも飲めない人間ではないから、とても得をしている気がする。さらにはミルクも大丈夫だし、炭酸も大丈夫だし。……今となってはアレルギーも基本的にないし、いろいろ選べる生活なわけで。すごく、恵まれているなぁと、感じる。     circus

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2007年10月15日 (月)

コンテンポラリー

L1000174 八方美人って、世間的には悪いイメージがつきものですけれど、僕としては八方美人にも3パターンくらいあって、一概に悪いとは思わず、むしろ凄いことだと感じたりもします。「周りの人々総てに媚びて、取り入ろうとする八方美人」、「ただただ、皆と仲良くしたい八方美人」、「様々な人と交流を交わし、なおかつ自分を示す八方美人」。……いわずもがな、初めの一つがいわゆる悪い八方美人だと思いますし、二番目は良い人の雰囲気、三番目は凄い人。……これまで三番目のタイプは3人に出会いました。そしてそれもっと高次に飛び越えた人が1人。僕も、そんな人間になりたいと思ったりします。

 今月のPEN。PENを買うのは久々です。雑誌の選りすぐりをしっかりするようになってからというもの、大概PENは立ち読みで十分という対象。しかしながら、今回はまぁ買っても良いかもしれない、と。……現代アート特集。

 PENの特集って、タイトルは毎回良いんですが、いかんせん毎度毎度内容が薄すぎるので、買わない対象になっていたんですよね。今回も濃い、とまではいきませんがサッと読むに面白く作られているなぁという印象。もちろんすごく大雑把に現代アートを切り抜いていくわけですが、それはそれでまた現代アートという形に沿っているような気もして、アリじゃないかなんて。

 現代アートって、良くも悪くもやはり面白いんですよね。単純に可愛いとか、綺麗だとかも感じられるし、なおかつ不思議な心持ちも体験できる。無論、正統派というか現代アートに括られないアートもそれ以上の楽しみがあったりするわけですが、それとはまた違う趣で。……現代アートはワケわからんって人も多いと思うんですが、それはそれでそのワケわからなさを楽しめるかどうか、というトコロなのかもしれません。

 それにしても、ディア・ビーコンってメチャクチャ面白そう。そして奈良さんはやはり素晴らしい。そんなこんなで、今回のPENは面白いです。

 ではでは。だんだん、今年の冬のイメージが膨らんできました。あ、えーと、冬服ってことですけれど。コレを着て、ぬくぬくして、アレを着て、ボーっと歩いて。そういう感じで。今年の冬の気分は、ふんわり。全体的に、ふんわりした空気で、歩けたら良いなぁと。……キッチリと見えるよりも、しっとり。

 本日のカップ:オレンジジュース。なんというか、頭を切り替えるのが難しい。要領を良くするのが難しい。落ち着くことが難しい。オレンジジュースで、気持ちだけでも、切り替える。     circus

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2007年8月10日 (金)

皮膚・骨・点

Dsc02430 それまで持っていた印象と、実際のところのキャラが意外に違っていて、驚くことはままあるわけですが、最近もありました。よく「人は第一印象で決まる」だの「キャラのギャップが面白い」だの話も出ますが、僕は基本的に第一印象はほとんど受けつけないみたいです、というか会ってすぐの人に印象が付けられないというか。……何日かして、印象が出来るのです。だもんで、第一印象とかよく分からないし、一端持った印象はギャップがあろうがなんだろうが、あんまり揺るがなかったりもします。……って、凄い傲慢な人間だなぁ、よく考えたら。

 もうすぐ終わるっぽいので、国立新美術館へ「スキン+ボーンズ展」に行って来ました。思いのほか人が多かったのですが、大概の人が観光系の方か、もしくはなんとなく来てしまった雰囲気の方だったので、ゆっくり見ることは出来ました。

 コレクション映像や、実物のドレス、建築の模型や、その設計図などが、一応テーマごとに並んでいました。服が好きなわけですから、基本的には面白い展覧会でした。とはいえ、建築との関連性や繋がりが見えたり、そこで感嘆があるかと問われると、正直微妙というか……見せ方があんまり良くなかったように思います。同じ空間に服と建築を置いてあっても、写真を絡ませても、どこかぎこちなく分断された空気が漂っていたように感じました。服も建築も、幾何学的だったり構築的だったりする魅力があるってことは、分かるのですが。

 ただ、服は良かったのです。やはりこういう展覧会映えするのはヴィクター&ロルフなわけですが、今回も当然の如く。特に序盤のロシアン・ドールはきちんと見るのをおススメします。僕としては最後の一つ前の段階のスタイルが非常に好きで、モデルが前で手を組んだ瞬間、ちょっと震えたりしました。

 また、結局無条件に良かったのがジュンヤとコムデギャルソン。もう何回も見ていますが、ジュンヤのポリエステルのドレスはやはり圧巻だし、デニムも綺麗。ギャルソンに関してはもはやいうことがないのです。物議をかもした1997のあのデコボコくんも三着ほど並んでいましたが、無論素敵でしたし。

 ヨウジさんも少しだけでありつつも、しっかりとイメージを残してくれますし、マルジェラも同様。また、案外面白かったのがプリーツ。イッセイミヤケの通常なものはともかくとして、黒いプリーツで作られた「プリーツ・ミュータント」だったかのモノがとてもグッときました。ああいう風に頑張ればいいのに、なんて。

 画像は図録。図録の方が、建築との見せ方が巧いような気がしなくもないです。とりあえずは、購入。うーん、でもしかし、他のファッション系の展覧会と比べると若干やはり見劣りといいますか、もうちょいな感じがします。……こんなこと言っておいてなんですが、もうすぐおしまいなので、時間がある方は是非。少なくとも、楽しめるポイントは諸所あります。

 では。背中が痛むので、サクッと終わります。やることもyらねば。時間があまりないので、一気に。

 本日のカップ:リンゴジュース。メロンに引き続き、今度は家に呆れるほどのリンゴジュースが。まぁ、好きだからいいんですけれど。何事も加減ってのは重要だよなぁ、と感じます。     circus

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2007年5月30日 (水)

やや傾げる。

Photo_24 口癖とか動作のクセとかありますが、僕の場合それはある程度の期間でチェンジ・ループするんですよね。急に口癖がシフトしたり、クセが変わったりする。それは意識的にそうすることもあるし、無意識になっていることもあるんですけれど。……ま、要するに単純バカなんでしょう。

 さて、cholonさんの話題はまたの機会として、一昨日のテーマに戻りましょう。六本木ではコルビュジェだけでなく、他のアートにも触れてきました。そうですね、国立新美術館の「モネ大回顧展」です。……すっごい混んでたなぁ、平日のクセに。

 正直なところの感想を述べると、「ちょっと微妙だなぁ」と首を傾げてしまいました。もちろん絵単体にはいろいろ感ずるところもあったり、見ていて悪い気がするわけではないのですが……素晴らしいとは言い難い。あくまで、素人の僕の判断ですけれど。

 見せ方が、好きじゃなかったのかもしれません。なんか、面白みがないし、淡々としすぎている。なおかつ、絵を並べる順序も、イマイチ意図が分からない。テーマごとに分けているのはそりゃ分かりますが、その中での順序の話で。そして、微妙に僕の好きな作品が来ていなくて、それが残念だったというのもありますか。以前モネを見て感じたような、世界に吸い込まれ溶け込んでしまうような感覚は、今回感じられませんでした。……いつか東京都美術館で行われた、モネと印象派のマルモッタン美術館展―ま、これはモネだけでなくモリゾや他の画家の作品も多かったからかもしれませんが―の方が断然良かったですね、作品も見せ方も。

 とはいえ、興味深い作品があったのは確かです。モネでいくと、「かささぎ」はまず非常に素晴らしい絵でした。純粋にキレイですし、空気感が伝わってくるようで。「セーヌ川の朝、霧」を中心とした川の絵もとても良かったです、はい。……そしてルーアン大聖堂の並びは素晴らしかった。あそこは是非ゆっくり立ち止まって、見るべきではないかと。あと、橋の絵も全体的に雰囲気が良かったですね。晩年の「睡蓮」をはじめとした辺りは、やはりソコソコに見て感ずるところがあります。ちょっと物足りなさはあれど。その辺りで特に良かったのは、日本風太鼓橋ですが……これも見せ方次第でもっと面白いのに、と感じてしまいました。偉そうに言える立場じゃないんだけれど(笑)。

 案外魅かれたというか、面白かったのはモネ以外の作品。大概の人は凄い速さでスルーしていたようですが、コチラが結構頑張っているような。まず、アンドレ・ドラン。単純に僕が好きなだけってのもあるんですが、やはり良い。理由は分からなくとも引きこまれてしまうんですよね。そして、マーク・ロスコ。まさかロスコがあるとは思いませんでした(笑)。僕の好きな三大画家の一人。やはり素晴らしかったですね、しばらくそこで立ち尽くしてしまいました。色の明度や量のバランス、その配置具合など、なんとも迫力と落ち着き、興奮と静寂が同居していて。やっぱり好きだなぁ、と思います。また、リキテンスタインのルーアン大聖堂、モネのルーアン大聖堂との対比を考えると、非常に面白い。ここは唯一、見せ方で巧かったところだと感じました。

 ゲルハルト・リヒターの作品もあって、すごいギャップを見せてくれますが、どことなくモネの晩年、白内障になってからの作品の色感と共通するポイントも感じられ、面白かった。また、ちょっとあんまり知らない人だったんですがエルズワース・ケリーの作品が非常に良かった。僕の大好きな感じ。……後にウェブでちょいちょい見てみたら、ポスター的な作品も好きな感じでした。もう少しこれからチェックしてみたいところ。

 と、こんな具合。ともあれ、混んでいても平気と言う方はとりあえず足を運んでみて良いと思います。良かれ悪かれ、感ずることはあるはずです。ところで国立新美術館ではもうすぐ、「80年代のファッションと建築」みたいな展覧会も始まります。これは興味深い……見に行かねば。暇、作れるかなぁ。

 では。ちと勉強が足りない。というか、かなり足りない。分かっているけれどなかなか出来ないし、進まない。むむむ、厳しい状況。足りていないことに気付いているだけマシ、という考え方も出来るけれど、だからといってマシなだけでどうにかなるモンでもないわけで。難しいな、いろいろ。

 本日のカップ:アルコール多種。うーん、人前ではやはり控えますよね、そりゃ。僕はかつて、「つぶれるまで飲むようなことは二度としない」と誓い、「僕はアルコールを飲んでも、冷静でいられるラインまでしか飲まない」とも誓ったので、今のところ守っています。それを破ることは、滅多なことではないでしょう。よっぽど、安心できる状況で無い限り。     circus

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2007年5月28日 (月)

約束

Photo_23 家計簿をつけようか、と本気で考えています。お金を使うのは一向に構わない―限度内であれば―わけですが、使途不明金が出るのは非常に困る(笑)。……マジで、付けようかなぁ。なんか良い家計簿売ってないかな。なければ、フツーにノートでもいいか。

 今日は画像が細いですねー。森美術館で行われている、「コルビュジェ展」に行ってまいりました。今日はその後にもいろいろ行動して、なかなかな一日だったんですけれど、とりあえず本日の報告はコレを。平日の午前中ということで、そこそこ空いていて良かったです。……やっぱりこういうのはゆっくり、気分良く見るに限ります。

 この展覧会、正直すごく好きでした。面白かったですよ、純粋に。もちろん、コルビュジェだったり、建築物だったりに興味がない人はアレですが、「マニアばりに詳しくはないけれど、好きなんです」って人にはとても良い感じではないでしょうか。……すごく森美術館っぽく、森美術館だから行うような展示。

 建築の模型や図、デッサンなどだけでなく、彫刻やその過程のデッサン、あるいは絵画もたくさん展示してくれています。コルビュジェと名乗る前、ジャンヌレの時代の絵画も多く。初期のピュリスムであったり、コンポジションものの絵は、興味深く見れます。そして、アトリエスペースの再現もされていて、小さいながらも悪くない再現。……心地良いスペースが出来ていました。あ、あとコルビュジェの掛けていたメガネもそこに展示されているのですが、すごく良い。これは見たほうが絶対に良い。

 初期のころに作った木と金属の組み合わせで出来た机が、非常に秀逸。今現在、ソレを商品化して売って欲しいくらいに。すごいですね、本当に。また、最小限の大きさで十分なスペースを意識した自動車、その半分スケールの模型が。これも面白い、確かにいろんな部分を削りまくってて(笑)。

 様々な模型とともに、DVDやそのほかの映像を流しています。DVDが良いのはもちろんなんですが、コルビュジェのソファやイスにゆったり座って見れるところの映像は、非常に面白いです。CGなんかを駆使して、設計や実際のものとの比較なんかをしてくれてるんですけれど……良い出来です。ガルシュの家の黄金比の解説とか、ちょっと震えます。

 また、アトリエだけでなくユニテ・ダビタシオンの一角の再現であったり、カップマルタンの小屋―休憩の小屋ですが―の再現なんかもあったりして、楽しめます。いずれも広いものではないけれど、十分に面白さがある。確実に言えるのは、「空いている時を狙って、いくべき」です。空いていると、どの再現スペースもゆっくり見れるし、並ぶ必要もないし、映像なんかも好き勝手に楽しめます。……是非、平日を狙って欲しいですね。

 語りきれません。絵画にせよ、建築物にせよ、見て面白いポイントが多いので。森美術館、これはかなり企画した人が素晴らしいと思います。見せ方も全然ストレスを感じないし、飽きのこない展示をしているし、何より楽しませるということが出来ていると思いました。……うーん、こういう感じが出来るのが森美術館の強みでしょうね。徐々に、現代美術品の所蔵も始めているようなニュアンスを受けましたし。次はもう一度、クロッシングをやるみたいですが期待できそうですね。……その前に、コルビュジェを再度見に行こうかなぁ。

 ちなみに、展覧会の冊子は買いませんでした。それ買うなら、DVDボックスを買うか、あるいは普通に売っているコルビュジェ本の方が良いと思ったので。それよりも欲しいのは、やはりソファ。でもなぁ、2人がけが98万てなぁ……1人でも68万かぁ……無理(笑)。でもいずれは、というアコガレの品ですね。黒もいいけれど、白もいいし。それも含め、気になる方は是非とも、森美へ。

 ではでは。アルバイト時代の同僚、というか後輩といいますか、非常に良い子なんですよね。今日また、それを強く感じました。とても周りが見えているし、気も使えるし、適度に軽さも備えていて。僕が彼女に出来ることはあんまりないんだけれど、出来うる限りのことは協力したいと思えます。結構、頑張っている状況なので。

 本日のカップ:グレープジュース。今日行動を共にした、一人の推薦のグレープジュース。確かに、渋みを抑えつつ、すごく濃い仕上がりになっていて、価格相対で考えると非常に優秀でした。今度、記事にもしようかなぁ。ウェルチとかより、グレープって感じがします。その推薦してくれた子も、いろいろ知っている子です。参考にすることも多いので、助かってます。     circus

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2007年5月 9日 (水)

野生

Dsc02311 休みの日に精力的に動くのは、気持ちいいけれど正直疲れますね。それにしても、図書館に行く際の自転車での道のりは、非常に心地良い。自転車って本当にステキです。……そんな途中に、近所で実は気になるパン屋があることに気付く。今度、買ってみよう。

 今日は朝なんとなく起きるのが億劫だったのですが、逆に起きた瞬間「あー、コルベール行かなきゃ」なんて思いました。森ビルで先だって行われていた企画展は、見に行くことが出来ていなかったので。……かなり良いとすすめられていたので、一路お台場、ノマディック美術館『Ashes and Snow』へ。

 平日だけあって、なかなかに空いていました。それでも、映像作品のイスは足りていなかったけれど。まずは総評として、「僕は非常に素晴らしく想った」って感じです。万人ウケが良いかは微妙なところですが、少なくとも僕はかなり好きでした。ある種の奇跡が見れるというか、それがまた美しくて。

 入場料は1900円と正直高いです。1900円なのに、作品数は多くはないし、解説とかがあるわけでもない―それは意図的にだそうです―し。興味を持てなかったりした人にはきっと、文句があるくらい高いわけで。僕みたいに気に入れば、全く文句はありませんが。でも入場料は仕方のない面があります。移動式の美術館であるゆえ、スペースや設置、その材料なんかも総て現地調達なわけですから、コストがかかります。入場料でそこはペイしていかないと、利益が確保できない。続けられないですからね。慈善的な側面があっても、それを維持するにはしっかりとした基盤がなきゃ出来ませんもの。

 ゾウとヒトから始まり、オランウータンやクジラ、あるいはヒョウやコンドル。総てが奇跡的な状態を捉えています。モチロン、合成だったり直していたりはしていません。すごく不思議な気分になります。ヒトと動物の位置関係が、とても心に染みる。動物は賢い、ヒトを包み込むような動きや暖かさを見せてくれます。……ある意味で、ヒトも動物も本来は絶対に対等で―決して平等ではない―、大いなる自然に生きていることを思い知らされるというか。

 そういうこと意外にも、純粋に美しい写真や映像。僕としては、ゾウのシリーズとコンドルのシリーズが好きです。コンドルなんて、かなりカッコイイ。映像でも写真でも力強さを感じます。……うーん、黙って見入ってました(笑)。また、ゾウにせよヒョウにせよ、目が凄かった。目のアップを撮っていた写真は、惹き込まれます。コレは是非とも体験してもらいたい。

 あ、映像作品は短いのが2つと、一時間くらいのが1つです。しっかり見たほうが面白いと思います。だいたい半分くらいの方は、途中で席を立ってましたけれど。映像を見た後の写真は、また趣が違います。僕は一度写真と映像を見た後、再び入り口まで戻り、もう一度総てを見返してみました。……他にもそういう楽しみ方をしている方もチラホラいらっしゃいましたね。たぶん、あの場に行けばそうしたくなる気持ちも分かると思います、はい。

Dsc02304 ショップでは写真集をはじめとして、多くのモノが売られていました。300万とかする写真集セットやら、うん十万の写真やら。……パラパラ漫画的な写真だったり、ポスターだったり。

 んで、この展覧会としての写真集―本屋でも売ってるんですが―がなんと16800円……た、高いっつーの。メチャクチャ悩みました。本当に買うべきなのか。限定つっても一万部だから、後でも手に入るし……。でも写真そのもの、そして写真集の創りの風合い、そんなのが相まって買うことにしてしまいました。

Dsc02307_1Dsc02308_1  いずれ買うことになる予感はしたし、コレは持っておいて間違いはないと感じたので。……なんか、いろいろ付いてきました。別売りで結構なお値段で売っていたDVDに、ノート。このジャーナルノートは、輸入の際のアクシデントかなんかで数があまり確保できなかったそうで、一般売りは止めになったそうです、ソールドアウト扱い。……その代わり、ある分を写真集買った人にプレゼントしているのだとか。

 ちなみに画像奥が写真集、手前左がDVD、手前右がノートです。……このノートが素晴らしくて、これだけで欲しいと思います、マジで。表は写真集などと同じで、天然蜜蝋を引いたネパール産の手漉き紙―この風合いがたまりません―を使い、中はイタリア製の耳付きのままの手漉き紙―和紙と同様な具合―で、紐はハイビスカスの葉で染めたものだそうな。紐は染めた後に、やはり蝋引きされているよう。しかも手綴じですって、あれまぁ。

 写真の感じは画像の通り、いいですねぇ。ノートの中も画像の通り。ちなみに、ノートは三色ありましたがちょっと変わったワイン色を選びました。

Photo_21 ポスターももらえて、この柄を選びました。最も宣伝に使われていたヤツですね。ま、実物見て普通に良かったので、迷いなくこれかな、と。これも結構なお値段で売っていたわけですが……うーん。なんか抱き合わせ商法みたいだけど、大丈夫なのかこの販売法は(笑)。というか、そもそもポスターとかノートとか、ましてDVDなんて、全然コストかかってないってことなんですかねぇ? もしくは、写真集がもとより必要以上の暴利だったり? ま、納得して買ってるんだからいいですけれど。

 ともかく、物販はさておき、肝心の展覧会自体は本気でステキなので是非。若干割高な分、目一杯見てやりましょう。それにしてもあのコンテナだと、雨とかどうするんでしょうねぇ……あと猛暑とか。あ、それ以前に今日はかなり暑かったか……それで平気なんだからあと一月は余裕ですかね。期間中に、是非足をお運びください。

 今日は久々に長くなりましたね、シメ。そういえば、森美の次の展覧会はコルビュジェだそうな。こりゃあ、見ないといかんですよね。しかもその後は、またクロッシングをやるみたいですし。うーん、力入れてますね、ミッドタウンに負けまいと必死なのでしょう(笑)。にしても、今日はかなり久しぶりに美術に触れた気がします、これだけでなく他にもイロイロと。やっぱり良いもんですね。

 本日のカップ:野菜ジュース。メロンパンと共に、すごく楽な感じに。今日ほどユルユルにお昼ご飯を食べたのは、いつぶりでしょう。大したもん食べてないのに、やたら幸せに感じたなぁ。ユルユルって甘美ですね(笑)。     circus

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2007年4月 5日 (木)

感謝の念

Dsc02232 なんか携帯からも見れるようになったらしいですよ、ココログ。でも僕のブログは止めたほうがいいでしょう、きっと大変だから。ところで、僕は相変わらず協調性と社交性に難がある人間なのかなぁ、と思ったりします。生活や仕事に支障が及ぶほど酷くはないにせよ。……でもまぁ、僕は結局僕なりにやるしかないんだけど。

 今日はコチラ。一週間くらい前だったかに、このブログでも時折話題にしてしまう、大切な知人の写真家さんと会った際に、「この本、面白いですよ。装丁もカワイイし。というか谷川俊太郎さんって良いですよね」ということで薦めてくれた雑誌。……詩の投稿誌『未来創作』です。創刊号ですね。

 自らウダウダと詩を書くことが多い―歌詞だったり、純粋に詩だったりするけれど―僕ですが、こんなの出ているのは知りませんでした。ああ、なんと無知なることかな。ということで表紙を確認し、中をペラッとめくった瞬間、買い決定。……買ってから結構読んでます。

 まぁ、つまりは詩の本なわけです。んで、トップで谷川俊太郎が詩を書いています。詩というかもはやエッセイというか、谷川さんはかなりの散文なのでそういうのが多いですけれど、雑誌掲載とかになるともちろん。『コヨーテ』であったり、他雑誌なんかで何気に結構読むので、もとより好きなんですが。……長編詩ってのもいいなぁ。

 谷川さんがやはり中心なんですが、他にも有名な方の詩だの写真だの、漫画だのエッセイ風なものだの、イロイロな文章が読めます、基本は詩として。んで、投稿誌ということなので、当然一般投稿から選ばれた詩もたくさん載っています。一般投稿つっても、ソコソコ名のある人も出してるっぽいけど。……僕にはまず起こりえない文体や表現がたくさん見れるのは面白いですよね。

 久々にこういうまともな様々な文章の集まりを読んだ気がします。非常に良かった。僕も今、なんとなく幾つか書いています。気が向いたら、たぶん掲載されるようなことはないでしょうが、『未来創作』に投稿しようと思っています。あわよくば、ってのはモチロンあるけど(笑)。とにかく、次の号も買います、たぶん。

 コレを何気なく薦めてくる写真家の彼女は、相変わらずセンスがよろしい。おそらく、僕が今まで出会ってきた人の中でも、トップクラスです。むしろ5本指にも入るでしょう。やはりこれからも、最大限に大切に接していきたい人ですね。センスだけでなく、人格的にも素晴らしいし。……ええ、たぶんアレでしょうね。最近、ようやく僕自身も認識できてきたようです、アレ。弥勒さんはきっと、お分かりでしょうね。

 では。今夜、寒すぎじゃないですか? 冬かと。花冷えと捉えても冷えすぎだろうが、と。あ、でも別に暑がりな僕としては別にいいんですけれど、「花冷え」って単語を使いたかっただけです(笑)。好きなんですよね、響きが。そういえば、「花冷え」って曲も書いたなぁ。……これも、いい曲なんだ。

 本日のカップ:杏仁豆腐。カップじゃないか。この前、ジェラートで杏仁豆腐味ってのを食べて、改めて杏仁豆腐の美味しさと偉大さに感動したものです。杏仁豆腐って、いわゆる素を使って作ったりはしますが、素ナシでもきっと作れますよねぇ? 夏前にはやろう。     circus

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2007年3月21日 (水)

大いなる影響力

Dsc02195 更新が滞って申し訳ないです。長年勤めたアルバイトを辞めるにあたり、本当に感謝してもしきれないように、送別会を開いていただきました。懐かしい人達もいたり、パワフルな人達もいたり、その場で触れ合うことはほとんどない人もいたりしましたが、紛れもなく、僕らは同じ空間にいて、ある程度同じ気持ちを抱いて、十分にその意味と幸せを感じることが出来ました。こういうことは、素晴らしいことです。……僕は恵まれている人間です。

 そういうわけで、イロイロなモノまで頂いてしまいました。僕のことを考えてくれたモノであったり、美味しいモノであったり、リラックスできるモノだったり、最高に面白いモノだったりしました。その中で、恐ろしく感動してしまったのがコレです。……えーと、許可なく書いているけれど、いいかな。

 頂いたのは写真集。どうやら、古屋誠一さんの展覧会の際に作られたものでしょうか。「ちょうど展覧会もやってるんですよ」と言っていたので。今日になって、しっかり見させてもらいました。「写真集とかには好みが多分にあるので……」ということを仰っていましたが……十分に刺激を受けられます。先入観を一切排除するために、前置きの文章などは無視してまずは見てみました。

 無論、総てが総て好みなのか、と問われると果たしてそれに100パーセントでイエスと答えることは出来ないのかもしれません。けれど、やはり幾つもの写真にハッとさせられるものを感じたり、息を飲んでしまうような瞬間がありました。それは好き嫌いとは別次元の話なのかもしれません、僕にとっては。僕の場合、たとえ好きな画家や写真家であろうと、その人の作品を総て盲目的に絶賛してしまうような人間ではないので。しかしながら、確実にこの写真家には写真集には、何かがある。それを感じます。

 この写真集は、「本当に近いのだけれど遠い感覚」、あるいは「届いていて手の中にあるのだけれど何処か違う空間にソレが浮遊してしまっている感覚」、ひいては「心が温まる瞬間にそびえる、ひそやかな冷たさや寂しさ」、もしくは「目の前に確かに存在するものの絶対的な儚さ」……そういう空気が感じられました。笑顔満面で見る写真集ではないのだろうけれど、僕は結構気に入りました。せっかくなので展覧会も見てみたいところですが、いかんせん今やっているのはちょっと遠いトコロみたいなので、それがいささか残念です。

Dsc02196 感動してしまったのは写真集によるものだけではありません。その、パッケージ。画像にあるような紙に包んでくれていたのですが、これがお手製。古い雑誌のページを剥ぎ取り、ランダムな感じに、けれどどことなく整然とされるように貼り付けてあります。そして上に乗っている匙と共に黒の麻紐で結ばれていました。……麻紐からは良い香りがしていましたし。

 この作業は、感動します。「こういうことが好きなんですよ」とは言っていたけれど、それはともかく嬉しさが大きい。それはたぶん、僕自身も何かを創ることに魅力を感じていることもあるだろうし、モノを創る時に込める想い―この包みには僅かかもしれないけれど―というものの、大切さや暖かさを知っているからでしょう。

Dsc02197 ちなみに僕も、多くの仲間とお別れする際に様々な人に感謝のしるしのモノを、手渡したのですが、その中で数人の方には、自らの手で作った包み布を使いました。ソレがコレ、まぁどのようにでも使ってくださいってことで。……この間、チェック&ストライプで買った麻布を使用、裏表ですね。急いでいたのはこのためなのです。あまりに急いで相当枚数を作ったので、こだわれるポイントも省略し、さらには雑な面も出てしまいましたが、想いはすごくこもっています。

 この写真集をくれた方には、すごい乱暴な形でこの布と飴を手渡す結果になってしまったので、その方がこの布に込められた想いを感じてくれていることはないかもしれません。それは明らかに僕の自業自得なわけですが。……少しでも、何かを想ってくれていると僕としてはすごく嬉しいけれど。

 この方は、尊敬できうる人です。なんというか、とてもしっかりしてらっしゃる。僕は非常に好感を持っています。前に書いた「ドイツの薬ビン」もこの方から頂いたし、「知人の大きな卒展―この方は写真―」というのもこの方。うーん、感嘆するしかない。……しかもね、好みがかなり近いみたいだから、なおさら。話していても、かなり彼女なりの考え方を持ち、かつそれを表現しようとし、その上でまた考えているのが伝わってきます。それが心地良い。僕は言葉で表現するのがヘタなので、余計にそう感じるのかもしれません。

 長くなりましたが、そういうことです。尊敬している人とは、たとえそれがいかなる形であれ、繋がっていられたら素晴らしいだろうなと想います、切実に。そうすることによって、僕も少しずつ成長できるのも確かですし。今の段階で、周りに数人そういう風に強く想う人がいますが、彼女はその筆頭です。……なんか、すごく個人的な更新になってるけれど、大丈夫かなコレ(笑)。

 それでは。長々と読んでくれた方、ありがとうございます。個人的な更新だけれど、想いという意味においてはすごく普遍的なことを語ったようにも思えます。いずれにせよ、何かを感じていただけたなら幸いです。二日分の想いがこもっているから、長くなってしまったのかなぁ。……ま、僕らしいといえば僕らしい。

 本日のカップ:三ツ矢サイダー・レモン。マジでこれにハマっているみたいです。近々、記事にもしてしまおうと思います。もう一つの名作と共に。うちにこのペットボトルがゴロゴロしてるのは、壮観です(笑)。     circus

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2007年3月 1日 (木)

想いを胸に。

Dsc02163 やたらめったらお腹が空いてしまっていて、どうしたもんか食べても食べても、「あー、なんか足らないんだよね、満足感として」なんて思ってしまう今夜、一体何が起こったんでしょうかね。……量の問題よりも、食べているモノの性質の問題が絡んでいる気はします。

 今日はとっておきを更新です。相当、素晴らしいです。それがまさに画像のコチラのリトルモア刊の絵本『BROOCH』です。まずもう、表紙からしてたまらんです。絶妙な配置と色、まぁなによりイラストの雰囲気が好みなわけですが。……すごくたくさん、贅沢に柄を使っているのに、ぜんぜん煩くなっていないし、むしろ落ち着いている。ていうか、リトルモアって実はかなり好きみたいです。……うーん、頑張ってるなぁ。

 変哲もない絵本……ではありません。ただしそれは、この表紙に魅かれたり、あるいは人に勧められたりして、本を開いてみなければ分からない良さが潜んでいます。きっと書店などには、見本が展示してあるはずなので、是非とも開くことをおススメします。

 特徴はまず色彩。派手ではないけれど、鮮やかな色が目に飛び込みます。そしてそれと共時にシックな色も感じる。そのバランスがかなり優れています。そして、もうひとつの特徴である、「あること」の影響でその色彩にまた幾つもの味が加えられ、多重の世界を感じることが出来ます。……うーん、カワイイ絵本だ。

 カワイイけれど、内容とかからすれば大人向けです、きっと。いや、こどもが見てもその色や、「あること」のおかげで相当お気に入りになること、うけあいでしょうけれど。要は、大人が見ると、何故か惹かれてしまう雰囲気ってのを持っているわけですね。……いろんな人に見せたくなります。

Dsc02164 最大の特徴の「あること」とは、使われている紙のことです。えと、ハトロン紙―トレーシングペーパーのほうが分かりやすいのかなぁ―に描かれているんです。つまり、下が透ける。……その透け感を見事に活かして、絵本を成り立たせているんです。これがもう、素晴らしいのヒトコトに尽きます。

 ちなみにこの画像は、結構気に入っているページです。うーん、画像じゃあんまり伝わりづらいんですけれど、上のほうの柄は、黒とかは透ける状態で見え、特殊な色達は手前で見える……その具合が、すごく良いんですよ。もちろん、次のページにいくと、今度は黒が主体として見えて、また下の何かが見え、その良さが出てくるというわけです。……軽く感動。

 誰もが考えつくことがあることかもしれないけれど、誰もがなかなか巧く実現することが出来ない絵本。そんな感じがします。開いてみると、僕の言っている意味も、なんとなく分かっていただけるように思います。……手元に置いておきたくなりますよ(笑)。

 ちなみにコレは日本語版ですが、英語版も出ています。表紙の色使いのベースが黒ではなく青であることと、内容の文字表記が英語であるという違い。たぶん、他は全部一緒なんですが、翻訳等々の関係もあってか、英語バージョンは1000円ほど割高になります。……えーと日本語版が1800円くらいなんで、英語版が約3000円ほどだったかなぁ。ただ、英語版を買う気持ちは分かります。英語表記がイラストと結構合うんですよね。両方そろえるのも良いかもしれません。

 とにかく、近頃の本の中ではまず最大の評価、おススメです。パッと見かけた瞬間、「コレは買うしかないな」と決めてましたから。このハトロン紙形式は、もっといろいろあっても良いだろうな、と想います。もちろん難しさもあるんですけれど―保存に関しても大変ですしね―、もっと人気が出て、もっともっとたくさんの良作が出来ると嬉しいですね。……うん。

 シメ。パリコレレディスがほとんど画像見れるようになりましたね。近いうちに、久しぶりにレポでもしたいところ。サクッと、おおまかな感想だけ言うと、個人的に良かったことも微妙なこともある感じです。なんにせよ、ヨウジさんは好きだったかな、と。ヴィトンのモノグラムを皮肉る感じでパロっているのも他のブランドがやるよりもすごく上品に、かつある種の下世話感も持たせつつ出来ているし、そういうパロ以外の部分がもっと良いんですよね。……まだまだ、枯れてませんね、やっぱり。

 本日のカップ:カップヌードルチリトマト。コレ、案外美味しい。というかカレー味とかよりも断然好きなんですけど(笑)。レギュラーにしちゃって欲しいなぁ。シーフードと張れますよ、レベルとして。ただもうひとつ出ていた、クリーミーチキンはあまりにもアレで困りました。日清にも、いろいろあるんだなぁ、なんて。     circus

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2007年2月25日 (日)

怖がってはならない

Dsc02158 前置きは短く。僕はもう少し、アクティブかつマニアックな側面を強化しなければならないのではないか、なんて感じています。具体はまだ見えないけれど、ぼやけた群像が見える。

 今日はいろんな予定ズレはあれど、なんだか良き一日でした。今日の主目的はとある場所で行われていた、美術系大学の卒展にいくこと。知人が参加しているので、しっかり鑑賞してきました。

 それにしても規模が思いのほか大きく、とても沢山の絵、写真、プロダクトなどを見ることが出来ました。もちろん学生作品なので、クオリティの差は人により大きくもあり、さらには雑多なニュアンスが入り混じっている感じ。でも中には、明らかに才がある作品もあり、今すぐにでもプロとして活動できるだろうという方、今すぐにでも商売を始めた方が良いだろうという方もいらっしゃいました。……人により好みがあるので、僕の感じ方が重たいとは言えませんが、僕は少なくとも比較的「才あるモノや人がわかる能力」は自分にあると思っています。それはいわゆる驕りだとか、錯覚とか、欺瞞とかではなく。……なんというか、僕がダメだと思ってもよくなる例も当然あるけれど、僕が良いと思ったら「どうにかなっていく」確率が高いということで。ま、勝手に思い込んでるだけなので、スルーして下さい(笑)。……それと、もうなんというか突っ込みとか、ダメだしとかをしたい作品や人もいました。それは感性の問題ではなく、そもそものテーマや捉え方、表現の仕方の不適切さなどにおいて。

 そして、知人当人の作品もしっかり。どことなく周りのほかの人達の作品とは、異なる路線でした。かつ、深層的にコンセプチュアル。知人だからといって、僕は決して無駄な持ち上げや贔屓などはしないのですが、思ったのは、その作品にはじわっとした善さの空気を纏っていました。……ソレがすぐにそのまま、商業ベースに乗るのかどうかなどは別問題としてですが。見た瞬間は、強い衝撃は少なかったのですが、いろいろ見た後にそしてまた後から思い返した時に、じんわりとした「何か」があったのです。おそらく「何か」は「心」であり「探究心」であり、「人工美」であり「自然美」でもあり、また「色彩美」であり「形質美」であるように想います。……当人の前では、そんな感想を言うことは出来なかったんですけれど。

 とにかく言えるのは、「どうにかなっていく」感じが少なくともある、ということです。今のままだけでなく、また多くの日々や人々を通過することによって。ソレを僕は知人としてではなく、一芸術家として、また一人間として期待しているし、希望していることです。……いずれ僕自身が、自分の将来像や夢を手にできた頃、きっと「どうにかなっている」状態で関われることを。ええ、それはもう、切実に。そういう人、他にも少しいらっしゃいます、身近に。……もちろん、これも当人には言えない部類のことですが。

 その後はいろんな変更を駆使しながら、あるものを買ったり、ちょっとした挫折なんかを潜りながら飲みにいったり、節約を意識しながらまたあるものを買ったり……とにかく長くでも早い一日だったように感じます。長く早いのは良いことです。僕の中では、そういう時こそある種の濃さがある。それが心情的に満足かそうでないかの微差はあれど。

 んで、画像はHUgEです。DIGAWELさんのタグを乗っけてます。というのも、またしてもDIGAWELさんがHUgEに。今度はモノ撮りの一部ではなく、完全に独立1ページ。あれまぁ……。こりゃまた、注目されてきますね、さらに。でも僕は、変わらぬスタンスで。きっとそれが、DIGAWELさんとの最高の距離感であり、最高の敬意だと思うので。……んー、どんどんきますねぇ。まだ一年も経っていないというのに……あ、来月のうんぬんくらいで一年ですか。その頃、「おめでとうございます」と挨拶しよう。

 HUgEには随分良いモノも載っていました。まず、ラフシモンズのレザーシューズ。あまりにも形も質感も美しすぎて、身震いしました。51ページのマルマルさんのスーツ、こちらも完璧に素晴らしい。ラルフのマドラスチェックジャケットも良さそう。フットザコーチャーのスリッポンも秀逸。また、66ページのラフのシューズもカッコイイ。……ヤバイのが102ページのマックィーンのスタンドカラーブラウス……素晴らしすぎる、異常。いろいろヤバイポイントはあるんですが、長くなるので割愛します。また、工房のレポートや様々な計測器の特集が面白いです。ワクワクするというか(笑)。

 あ、んで何故美術の感想とこのHUgEを一緒に記事にしたかというと、ある種の共通点があるからです。それは、モノクロ写真。モノクロ写真はカッコイイです、確かに。美術として良い作品も世の中には溢れるほどあるし、雑誌にモノクロ写真を使う意味もあるとは想います。でも。でもです。……まず展覧会においては、写真のスペースにモノクロ写真が多すぎる。モノクロをやりたい人が多いキモチは分かるけれど、なんだか現代のモノクロ評価に甘んじて、逃げているように見える作品が多かったのは事実です。とりあえずモノクロだとカッコイイし、ソレっぽいし、みたいな。そしてHUgEもある意味、同じ部分が見え隠れします。モノクロだと確かにページとしてはカッコイイのかもしれません。でも、伝わるべきことが伝わらない。かつ、モノクロにする必然性もあまり感じられない部分が多い。……ま、あくまで感性の問題なので、僕のひとりよがりとも言えますが。

 そういうわけで、ちょっとした意味を含めて同じ記事にしてみました。ちなみにタイトルは、今日一日を通してみて、僕が最も重要視すべき事柄だと感じたことです。作品から、人から、出来事から……掴み取った今日の最大の教訓は「怖がってはならない」でした。それは、僕にとってとても重要なことであるのは、明確なのです。

 そいでは。あと一月やそこらで、また僕の動く環境は大いに変わってくるわけですが、若干不安が伴います。その不安をうまく消化し、先につなげていけたら、さらにその先が見てくることは分かっています。今、出来ること、すべきことをやるしかないですね。

 本日のカップ:ルワンダ/コーヒー。昨日も飲みましたが、良い豆です。酸味に特徴があります。エチオピアほどの飛びぬけた独特の香味ではないですが、スッキリした酸味の中に確実に香る複雑な香味。なんとも、言葉では形容しづらい。コレをうまく形容できる人が、コーヒーを語る職業になれるんでしょうね。     circus  

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2006年12月27日 (水)

想いを馳せる日々―アート編―

Dali_face 「世界が変わって見える」という経験はしたことあれど、それは果たして「本当に世界が変わっている」のか「世界を見つめている自分が変わっている」のかわからないこともあります。……そろそろ、何かが変わる時なのかもしれません。良い方向に変わればいいなぁ、なんて思いますが。

 さて、もう年末です。一年を総括しなければなりません。このあと残り少ない何日かで、ウダウダと今年を振り返ってみたいと思います。今日は、アート編。

 僕にとっての今年のアートにおける最大事は、どう考えても「ダリ回顧展」でしかありえないでしょう。待ちに待った、大きな展覧会。来た作品のチョイスに、いささかの疑問は残れど、とても良かった。……もう一回行きたいところなのですが、どうなるかは分かりません。

 ダリ回顧展はどうやらもの凄い人気なようで、連日メチャクチャ混んでいるようですね。どうせ混んでいるなら、初日に行っておいて正解だったと今は思えます。やっぱり、もう一回行こう。まだの方は、とりあえず行くべきですよ。作品についての感想は、過去ログで(笑)。

 今年はそれほど多くのアートに触れることは出来なかったように感じるのですが、ダリ以外にも良かった展覧会などはありました。……まずはインゴマウラー。これは単純に素晴らしかったですね。これまではなんとなく、電飾系というかそういうピカピカ系のアートには、あんまり惹かれなかったのですが、そういうタイプが好きな人の気持ちを理解することが出来ました。

 カルティエ財団の展覧会も良かったですね。どことなく森美なんかでやってもおかしくないような、結構バラエティに富んだ展覧会でした。今思い返してみると、一番印象に残っていたのは大道さんらしいです、僕の中では。まぁ、ポラロイドにすごく惹かれているという事情もあるからでしょうが。……そういえば、何日か前に悩んでいた「思い出せない力強いイラストだか絵」ってのは大道さんのとある写真でした(笑)。意識していなところで、どうやら大道さんのことはとても好きなようです。

 あ、今年に入れるのは気がひけるのですが、杉本博司さんの展覧会は素晴らしかったですよね。今年一年、森美で行った展覧会や展示の中では、明らかにアレがトップでしょう。……すば抜けて観覧する人は少なかった気がしますけれどね(笑)。今は銀座のギャラリーで少し展示をしているので、見に行きたいトコロ。……どうなるやら。

 おそらく平均すると2週間にひとつくらい、何かしら展示やら作品やらを見ていたようですが……少ない。せめて週一ペースでないと。別に大きい必要はないんです。自分なりに、「コレは見たい」とか「アレは見ておかねばならぬ」とか、そういう衝動さえあれば。……ついでに言ってしまうと、本当は展覧会や展示の形式である必要もないのです。アートなんてぇもんは、世の中にいろんな形で転がっているもんです、それはあたかも感動や幸せや痛みと同じように。……今年は、そういう意味においてはソコソコ多くのアートに触れていたとも言えるかもしれません、うん。

 あれ、こんな総括でいいのかな……なんか地味な更新になってしまうけれど(笑)。気が向いたら、アートのカテゴリーから過去記事を読んでくださいね。数はそんなにないけれど、自分なりに力入れて書いている記事が多いので。

 では。村上春樹というか、ダンス・ダンス・ダンスの主人公曰く、人には「後悔する資格」というのがあるようです。なんとなくなのですが、最近の僕はそれがとてもよく理解できて、その上「僕には後悔する資格はないなぁ」なんてことを想います。果たして僕はこんな歳になりながらも、海辺のカフカのカフカ少年のように、タフになることは出来るのでしょうか。……うーん、タフでありつつ、ヤワでもありたい。ワガママ。

 本日のカップ:三ツ矢サイダー。全然冷えていないサイダーを、ものごっつ氷を敷き詰めたグラスに注いだので、泡出まくり炭酸抜けまくりで、複雑な心境になりました。炭酸飲料の弱点は、心地良い炭酸量がない時の味が、ちょっと笑えないくらいによろしくないことですねぇ……。単なる不自然に甘い水だもんなぁ。いや、初めからそれを狙っていれば、話は別なんですがね。     circus

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2006年12月11日 (月)

つながり

Photo_19 何かを大きく捉え違え、何かを大きく見失い、何かを大きく手にしようとしていたのかもしれません。勘違いもあれば、混乱もある。期待もあれば、不安もある。疑問もあれば、信頼もある。本来、こういう風に言葉にしてしまうのも、間違っている気はする。けれど、もういちいち面倒臭いことを考えるのは、やめ。……僕は、僕のやり方でやる。よく考えてみれば、今までそうしてきたはずだった、大事な時は。それでやる、それがいい。いつか、何かがわかる。思想の問題じゃなく、現実の問題。

 エッシャー展へ。サッと書くだけで終わります。すごく混んでいました。平日でこの様子では、休日は一体どんななのだろう、という感じ。しかも、ほとんどの客が音声ガイドを使っているため、動き方がオカシイ。……ガイドが無いところは妙に早いテンポで進み、あるところはやたらと立ち止まる。スルーです、そんなの。

 自分が長く見たいと思える作品の前では止まるし、逆もまた同じ。解説による細かいバックボーンを知ることは、確かに良い面も大いにあると思うけれど、とりあえず今の僕にはいらないのです。……もとより絵とか美術は好きでも、それらを論理的にどうこう言っているわけではないし。必要なのは、衝撃と感動。思考に食い込むイメージ。心に響き、胸を揺るがす声。

 感想を言うと、良い展覧会だと思います。作品の区分の仕方も納得できるし、見せ方も分かりやすい。直感的に楽しめるモノもあるし、じっくりと感じ取れるモノもある。明らかにそこには、時代を超越しうる感覚があるし、現代よりも現代たらしめる力もある。批判すべきポイントは、見当たりません。

 気になった作品もそこそこありますが、今回はそれは割愛。それぞれが、気になる作品に注目してみてください。先入観はいらない。大切なのは、そこから何かを得ようとする精神だけ。

 図録は買いました。あまりに、僕のある面の思考ルーティン(普段の思考ルーティンとはまるっきり別のものです。)に近いような印象をエッシャーからは受けてしまうので、手元に少しでもまとまった状態を置いておくことが良いことなのか悩みましたが、購入。

 以上です。エッシャー展。結構長い時間かかると思いきや、さほどでも無かったので、ゆっくり見て回るのが良いでしょうね。

 それでは。さて、眠りにつきます。そういえば今日の朝、ひとつの詩が書き終わりました。心の声を絞り出したような、印象。あるいは、失望の中に埋もれる希望を掘り出すような、印象。どちらにせよ、悪いもんじゃない。もう少し時が経った際に、この詩を心から歌うことが出来たなら、なんだかすごく幸せに想える。……そんな、歌。

 本日のカップ:いろいろ飲みましたが、本日割愛。ご勘弁。

 

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2006年11月20日 (月)

スイッチ

Photo_18 ふと、「そろそろ、このブログをやめようかな」と思いました。別に書きたいことやモノが無くなったわけでもないし、更新がメチャクチャ辛いわけでもない。でも、なんだか潮時を感じたのです、軽く。……が、そんなことをつらつら話していたら、ある人に、それはある種の甘えであることに気付かされました。直接的にも間接的にも、甘えうんぬんの意図では無かったかもしれないにせよ、またブログを続ける気になったのです。……ということで、変わらずこれからもヨロシクです(笑)。

 本日はようやく行ってきました、森美術館の「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」です。今、行きたい展覧会や展示は実は結構あって、頭を悩ませるトコロです。様々な時間の関係もあって、今回は森美とあいなりました。初めに総評を、えーと……良かったです、なかなか。

 十数個の映像インスタレーションが展示されていましたが、基本的にソレゾレ満足いくまで鑑賞していると、正直時間がかかりまくります。都合上数個、致し方なく途中できりやめた映像もありましたが、大方ほぼきちんとループして見た感じです。……多くの人は、ほとんどを途中で切り上げて進んでいましたね。しかしながら今回の映像たちは、粛々とした間の映像、あるいは大きな変化に至る本当に微々たる変化の過程、それらを見てこそ、最終形が頭に響く気がしました。ま、要はちょっとくらい長い沈黙だろうが、ヘタをしたら人によっては退屈さも憶える間の連続だろうが、しっかり見てみたほうが良いってことです、はい(笑)。

 特に気になった作品を幾つか。まずは初っ端、「クロッシング」。ずぅっと遠くから、人が行進してきます。それも死ぬほどゆっくり、僕らは暗い中で。しかしソレを見届けましょう。その後にこそ、グッと来る瞬間が訪れます。イキナリそこを見て立ち止まっていた人もいましたが、これこそ、その前段階を見ていると、受け取る衝撃の量が変わりますね。……コレ、いいです。初っ端に持ってきた森美も、賢いなと感じますね。

 その次からも続々、ちとビックリするような展示もあったりします。どれも刺激は受けると思います。そして訪れる「四人の手」。コレ、どうしても好きです。僕の中において、「手」という人間の器官は非常に重要なポジションにいます。その感情を、喚起させられます。……ところで、他の映像作品も含めてですが、ディスプレイが非常に優秀です。嫌味なくキレイな発色を出してくれています。そういう部分も、チェックして欲しいですね。

 さてその後もすごくいろんな意味で心を打たれる―えてして僕はちょっとセンチメンタルというか、悲しげなキモチが浮かんでしましましたが―作品は続き、これまた面白い作品の「ラフト/漂流」へ。これは、単純に面白いと思える作風です。直感的に理解がしやすい。ま、そういう作品の方が作るときは悩みそうですけれど。

 そしてメインであろうと思われる「ミレニアムの5天使」。総てを見届けるには、若干の根性が必要にはなります。でも、見たほうが良いと思います。どう受け取るかは自由として、少なくとも悪い気はしないかな、と。ホントに、時間はかかりますが(笑)。

 今回最も僕が気に入ったのは「キャサリンの部屋」という作品。うーん、非常に好きでした。画面なんですけれどね、あたかも絵画の部屋に首をつっこんで見ているように、かつ、まるで大きな窓から不自然に完成されすぎた狭い世界を見ているような感覚を抱きます。イメージとしては、世界の終りです。……あ、村上さんのね。全然風景や、ニュアンス、ましてや状況何もかもが違いますが。僕が受けた感覚は、かなりニアミスというか近いものだったのです、はい。

 そんなこんなで、気がつくと案外時間が経っていたりします。僕はそれでも制限時間付きだったため、急いで回ったほうなのに、です。じっくり完全に見ていくと、一日丸まる使いそうです。ま、モチロン、ある程度この作風が気に入れば、という前提が必要ですけれど。苦手な方は、絶対に無理です。……きっと、恐ろしく早く出てこれるでしょう。せっかちな人は、2000パーセント無理です。

 と、いうことで思い返してみると、なんだかんだで印象に残る作品が多いわけです。ソレってすごいことだな、と感じます。うまく印象に残すというのは、映像にしろ絵画にしろ、歌にしろ文章にしろ、すごく大変なことです。意図して、それをやらなければならないならば、なおさらです。……うーん、わかってはいてもやはり難しいですよね、現実的には。

 長くなりましたね、それでは。MDってあるじゃないですか、ミニディスク。あれって、やっぱり価格が高いほうが、まともな音質だったりするんでしょうか。MDという自体、どうしても音質はアレになってしまうので、あまり考えたことが無かったのですが。……ヒサビサに使うことがありそうです、ミニディスク。

 本日のカップ:アイスコーヒー。うーん、コーヒーならなにがなんでもブラック、なんてことはありません。そのコーヒーのタイプによって、ソレ相応の飲みようがあると思います。巷や勘違いくん達の中では「コーヒーをブラックで飲むのが、通っぽい」みたいな風潮がありますがねぇ……なんでもかんでもソレがいいわけじゃないですよね。そんなの、逆に味で本当に判断してるのか、と疑ってしまいます。モチロン、ブラックが好きなコトは事実ですけれど。     circus

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2006年11月 9日 (木)

角度

Ggg ものごとの優先順位というものが変わる瞬間があります、人には。しかしながら、そういう瞬間を実際に感じることは、あんまり出来ない。大概の場合は、気付かぬ間に変わっていて、意識できる頃にはあらがいようのない状態になっているものです。……良い意味での順位変化は、心が潤うものです。

 今日は、銀座まで足を伸ばしました。完全に義務感の無い状態で銀座に行くのは、とても久しぶりな気がします。多くの場合は「銀座にコレを買いに行き、その後にドコドコへ行く」とか「銀座にのっぴきならぬ用事がある」とかだったので。

 銀座はやはり身が引き締まります。格好も合わせてシックに。……と言っても、僕の考えるシックさを、どの程度の人が理解してくれるかは果たして謎ですが(笑)。ところで、ギャラリーを見てきました。ギンザグラフィックギャラリーへ。

 このギャラリー、いつも通り過ぎはするんですが、足を踏み入れることはありませんでした。ま、それは大いに僕の銀座の使い方のモンダイなんですがね。入ってみると、うん、スペースとしてはなかなか使い良さがありそうでした。

 やっていた展示は「中島英樹展」。アレですね、坂本龍一とかのジャケットデザインとかをやっている方。もちろんそれだけじゃなくて、広告やら雑誌やらポスターやら、いろんなグラフィックを手がけています。それらがズラッと。……んー、感想が述べづらい。

 というのも、別にダメじゃないんです、ダメでは。ただ、「あー、こういう広告もあるよね」とか「うーん、そういう表現もしたくはなるよね」とか思うんですが、いかんせん心にこみ上げるモノが少ない。もう一度見たかったり、欲しくなってしまうようなモノは少なかったのです。……いや、もちろんプロの仕事として見れば、全然アリなんですよ。ポスターもジャケットなんかも。要はある種のアートとして成り立つのか、ということで、全くもってそれは個人的なモンダイなのです。あしからず。

 それでも幾つか気になったモノはありました。一つは、なんだか緑色を基調として、ドーナッツみたいな円形が描かれているモノ。ただただ単純に、色は好きでした。ワガママ言わせてもらうと、もう少しその円形のモチーフを細かく多めに欲しかったのですが、僕としては。そしてもう一つがヴィアバスストップのポスター。女性が身頃に花の付いたブラウスを着ているのですが、それを見ると「この色感やイメージをもっとリアルクローズにするにはどうすればよいか」なんて考えてしまいました。安易にいくとパッチワークなのでしょうが、良いのは刺繍だろうなぁと感じました。……うーん、ちょっと変わった角度からの感想ですね(笑)。

 でも心にこみ上げるモノが少なかったからといって、この展示が僕にとって意味をなさないわけではありません。考えうるポイントは多々あるし、こういうコトの積み重ねにより「自分の傾向」というのを認識することも出来ます。それ、重要です、「自分の傾向」。……とにもかくにも、やはり創造物を見るのは楽しいことですね。

 それでは。シャツやらマフラーやらスニーカーやら、録音やら作曲やらなんやら、やりたいことは多くあるのですが、とりあえず録音とマフラーをやろうかな、となんとなく思いました。マフラーに関しては、明日にでもさっさとやっちゃおう。……別に、大した手間なモノじゃないので。

 本日のカップ:マンゴージュース。タイ料理と共に。どうしてこんなにも、タイ料理は美味しいのでしょうか。それにもまして、何故マンゴーはこれほどにも美味しいのでしょうか。ええ、単なる好みだってことは分かっています。でも、いーんですよね非常に。     circus

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2006年10月 5日 (木)

興り亡ぶ歴史の生物

Photo_3 ニュースを見ていると、イロイロ面白いですよね、やっぱり。日本人は面白すぎる人種です。白だ黒だとはっきりすると「柔軟性、対応性、寛容性がない」と批判され、グレーを走ると「曖昧、優柔不断」という批判をされ、それぞれを両立すると「八方美人、偽善」と批判を受ける。……いやー、世間ってオモシロイ。ま、そういう姿勢で生活するほうが大衆とぶつからないし、トラブルにも巻き込まれにくいし、ラクに生きていけるでしょうね。僕はどちらかというと、思想とかの考えの面では逆の姿勢で生きたいですが。そういえば今日は、僕に近いスタンスでナイスコメントをかましたコメンテーターがいましたが、速攻で話題を逸らされてましたね(笑)。テレビニュースも人気商売ですから、仕方ないですけれども。言うなれば、ニュースもバラエティですわな、何気に。

 さ、前置きがやたら熱くなりましたが、本日は上目黒へ。ミヅマアートギャラリーにて行われている、池田学さんの個展「景色」を見てきました。人のススメによって訪れたわけですが……見に行って良かったなぁ、と感じます。

 小さなギャラリーとかの個展レベルになると、僕はあまり足を運びません、何かきっかけがないと。というのも、キリが無くなってしまうからです。足を運んで見たい、あわよくば将来的にはモチロン買ってみたいとか思うのは事実です。ですが、今それを本気でやってしまうと、他のコトが出来なくなりすぎます。ココも行って、アソコにも廻って次は……というリズムになってしまうので。とはいえ、やっぱり見ると楽しいし、勉強になりますわ(笑)。

 池田さんの絵は、ペンのみで書かれます。それがまず驚きとも言えますね。んで、もの凄く細かな絵を延々と書き広げ、最終的には2メートル近くの大物の絵に仕上げる。モノによってはそりゃ、もう少し小さいのもありますが。でっかいのは一年半とか二年とかの歳月をかけて、作品となるそうです。……気が遠くなる作業。僕にはまず、技術うんぬんを言う前に精神的に持ちません、きっと。

 今回の個展では、どでかい「興亡史」というのがメインで、そのテーマのごく小さい絵が他6つ、あとは中くらいの絵が2つといった展開。少ないながら、十分な存在感で僕を迎えてくれました。まずパッと見は、単純に「スゴイねぇ」のヒトコトです。……いや、マジで見ればそう思いますから。

 細部を見ていくと、もう本当に見ても見ても途切れません。異常にこまやかにディテールなので。それらが積み重なっていて、更に一定の塊でそこには物語のような形があり、また更に全体を通すと「まるで生物のような」動きや生命感、空気があります。あ、ちなみに、画像はほんのごくごく一部ですから。

 モチーフとしては、列車や滝、人、戦国や自然風景など。それらがバラバラ勝手に主張しすぎることなく、胸焼けしない間隔で散りばめられているのです。個人的に好きだったのは、木のまとわりつき方や、白で表現されている人、瓦をカエルの折り紙している様、色のグラデーションの感覚です。独特です、はい。……かなーり長い時間見ていたような気がします。実際、僕より全然後に入ってきた方よりも、これまた僕が相当後に出て行くといった具合でしたね。いや、見るポイントが尽きないんですよ、全然。

 どでかい絵の中に、どうやら「学」印があるらしいのですが、探せませんでした。小さい絵は分かりやすいんですけど。それを探しつつ見ていた、というのもあります。見つけた人、いるんですかねぇ……。僕はギブアップでした。

 分かりやすく近い雰囲気で行くと、当然ながら山口晃さんが挙がります。でも僕としては、山口さんのより大和的なソレよりも、池田さんのどことなく幻想的なソレのほうが魅かれます。山口さんの絵は、スゴイと思いつつもこれまで若干避けていた部分があるのです。ところが、池田さんの場合は、すぅっと受け入れることが出来ましたし。……結局は好みなんでしょうが(笑)。

 コレはぜひとも、見る時間、チャンスがあるなら見ておくべきです。良いとか悪いじゃなくて、学べます。人によって差はあれど、ある種の圧倒される感じもあると思いますしね。10月14日までなので、興味ある感じの方はお早めに。

 ちなみに絵以外にも、雑誌やスクラップなども少し置いてあったのですが、その中で僕に震えるほどステキな出会いが。2004年に描かれた「はなかまきり」という、花で構成されたカマキリの絵なんですが……最高です。絵そのものでなく単なる紹介プリントにも関わらず、見入ってしまいました。たまらんですよ。ソレに反応するのも、珍しいかもしれませんけれどね(笑)。

 あー、長いですねぇ。だって書くポイントが多すぎて、上手くまとめられないんですよ、短時間では。とりあえずこれくらいにしておきます。パンフレットが500円で販売されていました。ラストにあるティム・エヴァンスさんによる批評が良さげです。僕も知り合いに、美術評論家っぽい人がいますが、よく巧くまとめられるよなぁ……語彙も豊富だし、なんて感心します。……ま、僕がまだまだおバカさんってことですけれど。

 では。日テレで「花の料理人」って番組が、半年くらい前からやっているのですが、コレ大好きです。最近こそ、料理している場面中心になりましたが、初期の頃の料理人やパティシエなどの話は、非常に面白く参考になっていました。……今の感じも、それはそれで悪くないんですが、なんつっ亭さんが出過ぎです。都合がつけやすいんでしょうね、きっと。

 本日のカップ:グァテマラにコスタリカ/極深煎り/コーヒー。今日は気分が向いていたのか、自分の分も親の分も、何回か淹れました。極深煎りでも、きちんと豆の特色を出せていたので、概ね良い抽出でした。コーヒーうけはポッキーさんが担ってくれました。     circus

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2006年10月 1日 (日)

雨降りウォーカー

Source 欲しいと狙っているシューズが、実際触れてみるとなんだか悉く色褪せてしまっているように感じ、いつもならサクッと買ってしまうところが、全く持ってそういう気分になれませんでした。……うーん、ちとネライ直しをしなければならないかもしれません。

 今日は雨降りの中、もくもくと歩いてきました。ここんとこ、僕が出かけられる日に限って雨が降っているような……おかしいなぁ。昔は晴れ男だったというのに。本来の最大の目的は、日曜日というまさかのシステムのおかげでフラットとなってしまったのですが、ソレ以外は概ねこなしたかなぁ、と。

 そのこなした中で、最初に行ったのが恵比寿。装苑の記事でちょいとみかけたアートを見に行きました。といっても、SOURCEという雑貨屋さんで行っている、小さな展示・販売ではあるのですけれど。……カール・ブロスフェルトの写真集展。

 1900年前後に、大学美術教授だったブロスフェルトが講義の際に使う資料、本として撮り貯めた、植物のクローズアップ写真達です。自然の持ちうる造形美、構造美、そして現代写真とはまた異なる、不思議な美感覚を得ることが出来ます。

 店内では、1929年あたりの写真集を切り取って額装しています。それが主な展示で、20数点くらいありましたね。そして写真集そのものの展示も。どれも同時に販売しています。額装モノが一枚18000円ほど、また別の写真集は50000円ほどでした。……値段はソコソコ高めな設定な気もしますが、実物を見ていると、それでも欲しいなぁと思うのが幾つも。

 昨日から始まったばかりだというのに、既に売約済みの作品も数点あって、見事に良い作品が選ばれていました。僕が一番気に入ったモノも、既に売約済みでしたし……うーん。ま、どちらにせよ買ったところで今の家には、とてもとても飾る意味もスペースも絶対的に不足しているので、逆に気に入ったのが売約済みだったのは良かったとも思います。んでも、一つ気になってるのがあるんですよねぇ……むぅ。

 ソレはともかくとして、このような写真もステキだなぁ、とひしひしと感じました。はっきり言って、小手先のひねりとかはないド直球な写真なワケですが、だからこそ持ちうる強さとか、美しさがある。もちろん、撮る側の意思とか技術、被写体を選ぶセンスが良いからだというのは、前提としてあるでしょうが。

 また良かったのは、当時の印刷具合がしびれます。現代まで経て出来た風合いも含めて、色感がとてもシックで、カッコよかった。こんなのを飾っている家は、本当にステキでしょうね。ヘタな現代美術なんかより、よっぽど飾ったときに現代に映えますよ、うん。そういえば、お年を召した方も見に来ていました。……年代を超えて良さを感じさせてしまうっていうのは、アートの魅力ですね。

 ところでSOURCEさんにおいては、他のアクセサリーもなかなか良くて、それをガマンするのがまた大変でした。すっごく細いゴールドのリングなんか最高でしたし、ネックレスやカップなども良いセレクトがありました。特に女性の方は是非。

 駅からは地味に遠いですし、確かに小さな展示ではありますが、写真好きな方はチラッと覗いてみて欲しい気がします。恵比寿付近におでかけになる際は、寄ってみてくださいね。気に入るかはともかくとして、少なくとも何かしらの感覚は促してくれるでしょう。……んぁー、写真ってステキ。

 この後からが結局歩き尽くめだったのですが、雨にしこたまやられました。即物的な収穫はさほど多くなかったのですけれど、それなりの一日。また数日後に代官山界隈には行かなければなりませんが、あの辺はいつ行っても好きなんで、楽しみです。

 ではでは。やるべきコトがあって、それはそれで最大級にしっかりやらないといけません。そして同時に、自分のやりたいコトも、おろそかには出来ません。両方を巧く捉えられたとき、僕はまた成長できると確信しています。とりあえずは、今日明日、明後日が第一ポイントかもしれません。

 本日のカップ:マンデリン/恵比寿ヴェルデ/コーヒー。完全に深煎り。ネルで淹れてくれるので、しっかり観察しておきました。ネルはやっぱり豆の膨らみが良いですね。んー、うちとは淹れ方が異なります。ま、人によりけりですがね。あ、深煎り系はよほどのコーヒー好きでない限り、やはりツライと思います。どうやっても、ある種の苦味は主張してくるので。えぐみとかとは、別のモノですけれどね。その代わり、酸味が減ります。     circus

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2006年9月23日 (土)

パン・時計・蟻

Dsc01726 秋冬の重衣料ってそれなりにするじゃないですか、価格が。そして、少しずつの出費の予定と実際のすれ違いや差異といったものは、積もり積もると案外大きな差異になっていたりして……。全然当初の予定のように秋冬が動けていません。そんな時に狙っていたモノに限って、予想外の価格をふっかけられて、また悩んでしまったりもするものです……んむむ。

 突撃してきました。上野の森美術館にて本日より開催の、「ダリ回顧展」です。10時より開場だったのですが、僕が着いたのは9時45分。……既にかなりの並びが出来ていました。僕は当然、上野駅のところでサクッとチケットを買っておきましたが、チケットありの列もさることながら、チケット買いのための列がズラーっと。……チケットありの列で、僕はおそらく70人目くらいだったのではないでしょうか。開場直前には、チケット買い列が悲惨な状態の列になっておりました。

 んで、総じての感想。まずはとにかく、ダリは最高ですということ。そしてえーと、7割です。良い部分もあるし、そうでない部分も。はっきり言わせてもらうと、手放しの高評価は出来ません。と、いうのも、展示の総点数はなかなかあるものの、どうにもその選択が……。もちろん素晴らしく好みの作品も来ていたのですが、せっかくならばアレが見たかった、みたいなのがどうしてもあります。もとよりのダリ好きには、楽しめる反面、各々によって幾分の物足りなさがあるのは事実でしょう。……とはいえ、これだけ集めてくれるイベントもそうそうあるわけではないので、ありがたいし、面白いのも確かです。ダリをそれほど見たことが無い人なら、もの凄く刺激にはなるハズですし。行って、損ではありませんね。僕もあと2回は行きたい。

 展示の手法としては、悪くないと思いました。途中で映像モノもきちんと出してくれていましたし。そういう意味では、好評価です。それと、早い人数のうちから入場制限をかけてくれていたので、思いのほか自分の見たいように見ることも出来ました。当然、音などの面で落ち着きはしませんが、間近で見たいモノはしっかり見れましたし、長く見ていたいモノも全然止まっていられました。……その辺りの処理は、珍しく良かったです。

 さて、作品として注目すべきはそりゃあ多々あります。幾つか抜粋して、感想を。まず欠かせないのが「パン籠」でしょう。これは僕がダリの中でもかなり好きなテーマです。今回来ていたのは、僕の大好きな45年の「恥辱よりは死を!」でなく、26年のモノでしたが、それでも素晴らしかったです。もう、溜め息しか出ない。……ほとんどの人は、横目で素通り状態だったのが、不思議でなりません。他にもパンが登場する作品がありましたが、どれもやはりスゴイ。ダリにおいて、パンを忘れることは不可能でしょうね。

 「ミレー<晩鐘>の考古学的記憶の増大」もグッときます。「ミレーの<晩鐘>への賛歌」も楽しめましたし。賛歌のほうはカッコよすぎて、ヤバイですよ。ぜひとも注目して欲しいトコロ。そしてモンタギュー・ドーソンの作品を大胆にコラージュした「船」はとてもダリ的な気がしました。マストや海はそのままに、船の本体を女性の姿で表しています。……うーん、アッパレ。

 ダブルイメージや不可視的イメージを用いた作品も、それなりに集まっていました。有名なものもありましたが、個人的に好きだったのが「三世代 老年、青年、幼年」。特に幼年部が、妙にステキです。「幼年部はどこ?」と呟いている人もいましたが。また、他のダブルイメージなどの作品も、じっくり見てしまいます。どれも良いのですが、「ナルシスの変貌」や「果てしない謎」が見れないのは残念です。アレらは相当好きなんですけれども。

 ダリお得意の人やモノが溶けたような感じになってしまう作風も、幾つか見れて、あまりの変態的なイメージに、惹かれました。ダリの絶頂時の作品は、やはり変態的な面がありますよね。……これって、最大級の賛辞なわけです、はい。「生きている静物」もとても良かった。絶妙のバランスで、総ての浮遊位置が決められています。習作も一緒に見れるのもポイントです。……そして無条件に、理屈抜きに気に入ってしまったのが「3層に区切られたガウディ風女性の舌先の上に、カダケスの完全なイメージを吐き出すディオニュソス」です。えー、題が長すぎです(笑)。でも、コレはきてますよ。抽象画のようなニュアンスを用いて、美しくも乱雑な秩序の構成物が、しっかり描かれています。た、たまらんでした、ホント。

 んで、最大級に素晴らしかったのはガラの肖像画。自然と、胸がしめつけられました。ダリとガラの関係性は、尋常じゃないほどに、それは性別とかの問題でなく、強いことが伝わってきます。ま、ガラあってこそのダリだったわけですからね、生涯。

 あと、超有名なベーコンと自画像のアレとか、「記憶の固執の崩壊」とかは、まぁ当然良いです。なんで崩壊をあえてチョイスしたのかは謎ですが……きっと大人の事情ってのがあるんでしょうね。それと、映像はとりあえず全部見ましょう。大して長いモノではありませんが、ダリの面白さが垣間見れるのは確実です。……人によっては、怖いと思うってしまうかもしれませんけれど。

 図録はまぁまぁです。値段の割には装丁も含めて、それなりに上手くまとまっていると思います。さほど高くないので、まず買ってくださいね。後で見返すのもオツですから。ミュージアムショップはダメです、はい。もっとやりようあるだろ、とツッコミたくなりました。……ところで、こうして図録も見つつ思い返してみると、なんだかんだでやっぱり良かったよなぁ、と思えます。ダリってすげぇよなやっぱり、というか。僕の尊敬指数は上がる一方です(笑)。

 ということで、結論としてはまず「行って、見てみろ」ということです。それによってアンチだろうが、肯定だろうが、何かしらを感じてみてください。ダリこそ、そういう見方が一層楽しめる気がするので。1000円やそこらで見れるってのは、すごいコストパフォーマンスですしね。……次は、もっとゆっくり見れる平日を狙って行きます。そしたら大変です、きっと。出てくるまでに、めちゃくちゃ時間がかかったりして。

 うわぁ、連日長いですね、シメ。歌って良いものです。今日はちょっとワケあって、人前で自分の歌を歌ってきたのですが、好意的に聴いてくれて、笑顔で拍手をいただけるのは、やはり嬉しいです。高校一年の頃くらいから自分の歌を作っていますが、今現在あの頃の歌を見るとちと笑えます。でも、それはそれで良いんですよね、別に。

 本日のカップ:ハーゲンダッツ・ヘーゼルナッツ。んー、期待していたほどの美味しさは得られず。とはいえ、基のベースが美味しいわけなので、食べていて嫌な気持ちはしません。もうちょっと、甘くない方がウケルと思うんですがね、この味。     circus

 

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2006年9月20日 (水)

ユニオンジャック漬け

Dsc01706 ブランドタグ、ブランド名なんてもんは、見えていようが見えていなかろうがどうでも良いモンです、正直。そりゃあ、ロゴとかってカッコイイのもあるので、デザインの意図としてソレが含まれる場合には、せっかくなんで見えているほうが良い場合もあるわけですが。……タグを塗りつぶす暴挙ってのも、案外楽しいのです。

 さて、行って参りましたよ、伊勢丹へ。UK JACK,OK!が遂に始まりました。待ってましたの企画ですから、モチロン朝イチで。……しかし実際に伊勢丹に飛び込んだのは開店10分後、いや、なんていうんですか、ガツガツしすぎるのって違うなというか…………ウソです。完全に時間ペースを間違えただけです(笑)。伊勢丹到着時には、既に90分待ちを宣告されました。

 人数がもの凄い集まったのか、と言われれば、答えは微妙です。僕は当然ながーく並んではいましたが時間がかかってしまっていたのは、接客スタイルの関係上でもあります。……思いっきりマンツーマン。一人(一組)に店員がしっかりと付きます。「うわぁー、丁寧でありがたい接客だなぁ……」なんて優しいコトでは絶対にありません、はい。明らかにマンツーマンの理由は「バーバリープローサムのコートや、トロッター、あとは作品などにむやみにぐちゃぐちゃされないように」と「バラバラに接客をして、無駄なタイムロスが出るのを避けたい―これに関してはそうそう思い通りには行きませんけれど―」、そして「スペースの関係上、バックに在庫を積み上げている」というコトによるものでしょう。……でも、店員が付いてくれるのは僕としてはありがたかったです。分かりやすいし、それこそ良い店員であればラッキーですし。

 みなさんはやたらと物販ばかり目当てのようで、せっかくDVDが流れていたり、壁際にアートワークなどがあっても、見向きもしていませんでした。あー、勿体無い。結構、マトモなグッと来る作品もあったのに。……これから行く方は、その辺もちゃんと見てくださいね、一階も、二階も。個人的おススメは、ジェリービーンズの袋に装飾を施したすごく夢のある作品。天井のカサもぜひとも。

 とはいえ、やはりスペースや力の関係からか、日本では見せていないアートワークも多々あります。ソレがちょっと心残りではありますね。パンフレットだけでガマンです。物販面でも、日本オリジナルもあるけれど、逆にコチラでは売らないモノもあるわけなのです。ま、仕方無いけれど。

 パンフレットは何故か3つももらってしまいました。だって手渡されたら、むげには出来ないじゃないですか(笑)。結構キチンとしているパンフなので、コレも是非もらってみてください。画像に載ってるヤツです。あ、隣のトイバスは売り物ですから、つきませんがね。……コレがカワイイんですよねぇ、たまらん。ちっこいクセに2000円ほどしますが、とってもステキなので買ってしまいました。

 物販では、恐ろしい売れよう。ヒスのブルゾンは既にほとんど完売状態―マイサイズはあったのですが、素材が気に食わなかったのでスルーでした―となっていて、ビスビムに至っては実物を見ているヒマがありませんでした。みなさんの買う勢いが凄すぎて。……でも高いモノも、そうそうでしたね。マルジェラのシューズと、素晴らしく最高な出来の小さなアップリケトート―これ、高いんですけどね―らは、何気に売れまくってました。

 個人的ベスト3としてはトップは完全に「ポールスミスのユニオンジャックワンピース」です。コレ、素晴らしかった。着れるか着れないかは、各々のスタイルや価値観の問題でしょうが……。僕の周りには、コレが絶対に似合う人がちといらっしゃいます。もう、イメージぴったりで。ていうか、売り物だったんですかね? 値段とか見なかったけど。……2番手として「グローブトロッター」。問答無用に良いです。僕の目の前で、お買い上げになった人もいて羨ましかったですね。そして「マッキントッシュのコート」。もしも今年、マックでベルト付きで黒のゴム引きを狙っている人がいたら、迷わずコレをいくべき。裏地が最強にカッコイイです。堂々とユニオンジャックにコレット柄。申し分ない出来でした。

 あとはディオールのペンダントは普通に良かったかと。ガリアーノのアクセは悪くありませんが買う気はおきません。あ、マルジェラのスニーカーは良すぎです。それでも9万は恐ろしいので出せませんが。もう少しTシャツを日本でも売って欲しかったですがソレはわがままでしょうかね……ギャルソンのワンピースも見たかった。

 ともかくまぁ、面白いっちゃあ面白い部類のイベントでした。少ないながらアートワークも、伊勢丹にしては上手く展示できていると思いますし。伊勢丹に寄る際には、とりあえず顔を出してみることをおススメします。えー、ポールスミスのワンピースを絶対にご覧下さい。僕みたいにもだえる人も、きっといますから。

 さて、実はこれだけモノのレポもしておいて、一つ全く触れていないモノがあります。お気づきになりましたかね。それは後日のお楽しみということで。いやー、手を出さずにはいられませんでした。すげぇ、良いんですよ、マジで。僕の購入は結局、ソレとトイバスです。……あ、ベアブリックではないですよ。アレも想像以上に可愛くて買いそうになりましたが、なぁーんかまだ結構在庫ありそう―2階にも置いてましたし―だったので、見送っておきました。たぶん、買いません。部屋が狭くなるんで。

 それではこれにて。長いですね、久々に。今日は汗を流しました。手も熱くなりました。でも、ちょっと面白いコトがありました。それも後日ということで。

 本日のカップ:ウーロン茶。胃の調子がすぐれないので、油を溶かす目的でウーロン茶をチョイス。たぶん昼に食べたラーメンがネックだったんですよね。すごいラーメンなので。美味しいとかそういうんでなく、スゴイんです、良い意味で。美味しいのは、また別のラーメン。     circus

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2006年9月12日 (火)

幾千の光の煌き

Maurer 秋を感じさせるサラサラとした雨の一日でしたが、どうしたもんか、こういう日に限って満足できる一日になったりもします。ただしそれは、即物的な意味合いにおいてではなく、あくまで個人感情的な意味合いにおいてのことです。……僕は、実のところそういう一日のほうが好きです。もちろん、モノを手に入れて嬉しいことも多いですが、モノそれ自体が総てではない、と感じるのです。

 今日はいろいろありましたが、主目的であったトピックを。また、長くなるやもしれません。遅ればせながら行ってまいりました、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「光の魔術師・インゴマウラー展」です。……まずヒトコト。あと一週間くらいで終わりですが、行こうか迷っている方、絶対に行ってください。ええ、素晴らしかったですとも。

 インゴマウラーといえば、羽がついた「ルーチェリーノ」やドイツ雑貨の代表格「ウーテン・シロ」で御馴染みですけれども、これだけまとめて作品に触れることは初めてだし、滅多にありません。もう、常に胸がワクワクしてしまい、とても純粋に楽しむことができました。まるで……子どものように。

 さ、気になった作品をひたすらに。順番はテキトーにいくので、あしからず。クロム金属との電球達が良いのは、言わずもがなですが特にガラス繊維を纏わせてある作品は、個人的にすごく惹かれました。そういうのもアリか、みたいな。そして、イッセイミヤケのショーランウェイ。たぶん三宅さんがやるイッセイの最後くらいのときでしょうが……やっぱ悪くないですよね。評価されるのもわかります。その後の、滝沢さんになってからはちょっと好きではありませんけどね。あ、ちなみに照明がマウラー担当だったらしく。

 単純に面白かったインスタレーションとして、「スウィンギング・バルブ」と「タブロー・シノワ」を。スウィングは、至極単純です。壁に小さな柱の突起があり、その部屋の中心でバルブが大きく、また小さく揺らぎます。これで出来る影の動きは、しばらく見入れます。タブローのほうは、水面に鏡が浮かび、金魚が泳ぐ。光があてられ、水流が起こされ、それを上から見た画面を見せる。……コレ、マジで最高の良さですよ。外国人さんと共に、「おおぅー」と言いながら、見とれておりました、僕(笑)。その外国人さんとは、ホログラムの電球でも「うわぁー」と隣で同じリアクションをしてしまいました。

 そして感じた、イサムノグチの力。あの有名な和紙を使った、コラボ的作品が並びます。もう語る必要がないでしょう、というくらい完璧です。現実的に欲しくなりますよね、アレは。……んで画像にもある、例の羽つき電球くんの「ルーチェリーノ」。ひたすらにカワイイですよ、はい。安いキットくらいなら買っても良かったかもなんて、今更思ったり。

 ところで初めのほうにスタジオの様子を写したビデオが流れていますが、これも是非。僕は全部は見ませんでしたが、なかなかのモンです。話は戻して、作品へ。割れた食器やカトラリーで形づくられ、中から光がもれる「ポルカ・ミゼリア!」。美しいです、崩れた様子が。コレを前にして、コーヒーを飲めないのが惜しいです。……そんな欲求は僕だけでしょうけれど(笑)。

 そしてごく控えめに表現して、もの凄く素晴らしかったのがLEDテーブルとベンチ。シャネルのために基は作られたそうですが……カッコよすぎます。上から凝視、水平面からちょいナナメに覗いたり、楽しかったです。とてつもなく好きです、この作品。他のLEDものも良かったですね、概ね。電球とはまた違う空気感が、そこにはありました。

 他にも浮いて見えるキャンドル作品とか、吊り照明とか、書いて書ききれないくらいに魅力的な光が集まっています。展覧会自体の長さはさほどではありませんが、数がなかなか。満足度が非常に高い展覧会でした。これで学生800円ですから……余りある娯楽、刺激、歓喜です。少しでも興味ある人は、確実に行くことをおススメします。あ、もちろん収蔵品展も良かったので、一挙両得ですしね。んー、やっぱりそういう意味でも、もっと美術館ってのは定期的に訪れるべきですね、たとえちょっとアレな企画であろうとも。

 な、長い!! というのはいつものことなんで、もう驚きません(笑)。これでも、短く端折ったわけですから。最後にギャラリーショップを見るわけですが、なんか楽しいけれど複雑な気分にもなりました。「あー……現代日本って感じ」みたいな。ちょっと悪い意味で。あ、深くは気にしないで下さい。時々、僕が勝手に感じることなんで。

 ようやく、閉じです。うーん、これから秋冬本番となっていきますが、欲しいものがありすぎて取捨選択が大変です。いろんな候補がありますが、出来うることならば、様々なバランスを大切にして選びたいところです。……結局、最後は出会いですけれどね。

 本日のカップ:缶コーヒーブラック。昔に比べると、やはり進歩していることがうかがえます。メーカーさんも頑張っているのだなぁ……と感じましたね。缶は難しいんですよ。コストを考えると、ロブスタを使うことになるのでしょうし、きっと。それでなるべく美味しくしようってんですから、やはり一苦労なハズです。     circus

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2006年7月12日 (水)

ジョイ・ポップ

Dsc01432 GINZA、FUDGEと読みましたがうーん、なかなか。FUDGEはアントワープ特集がメインでしたね。これからもっと、じっくり目を通そうと思います。GINZAでは、まずソニアさんのお店、シューズ&シングスが載っています、クツもたっぷり。……なんだか、僕の記憶していた価格とは若干違うクツもちらほら。記憶って、アテになりませんね。特にオリジナルでないブーツなんて、高いと記憶していたら案外手ごろ。欲しいなぁ……履けないけれど。他のバッグ特集もなかなか。いいですね、この2冊はやっぱり。

 今日は大学帰りに、損保ジャパン東郷青児美術館(以下東郷美術館)へ。現在、東郷美術館では「ポップアート展」が行われています。リキテンスタイン、ウォーホルから最新の若手まで、というテーマですね。そりゃあ、ここんとこアート熱再燃の僕としては、行かざるをえないでしょう。……結構良いタイミングで入れたのか、空いていて見やすかった。僕が出た後から、ちょいちょい混み出してましたね。

 では、恒例の気になったモノの感想。全体としては、まぁスペースや予算の関係上、思ったとおりそれ程点数が多い展覧会にはなっていません。全部で78点。ただ、終始ポップアートを詰めているので、逆にこのくらいの量のほうが、食傷ぎみにならず良かったのかもしれません。……実際、とりあえずは飽きることなく、疲れもでず見れました。

 さて個別。初めにお出ましがリキテンスタイン。うーん、マンガをアートに高め、業界的評価も得た効績は伊達じゃありません。もろにポップです。中でも、実をいうと僕はマンガのコマの色とかラインを巧く仕上げた趣向の作品よりも、そうでない方が好みだったり。……まぁ、個人として素晴らしく思ったのが「ブラッシュストローク」。ラインの太さ、色感、なによりドットがやっぱりたまりません。そして「雄牛Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」。番号が進むにしたがって、より抽象的により幾何学的ポップになっていきます。この感覚を仕上げるのは、どうやってもやはりアートですよね。あとは「おでかけ」がなかなかグッときます。女性のストッキング部辺りのドットや、ソファーの丸み、水色がとてもキレイ。

 次に来るのがウォーホル。当時としてはリキテンスタインのほうが先に認められたわけですが、僕はどうしてもウォーホルのほうが好きです。なんだろうなぁ……ポップなんだけどシックなんですよね、凄く。モンローやキャンベルの発想はやはり別格。コレをはじめて見た当時の人は、ビックリだったでしょうねぇ。現代の僕ですら、ちょっとドキっとするのですから。他の作品もほどほど。ただ、点数がやはり少ないです……リキテンスタイン並には集めて欲しかったかな。

 リチャード・セラの「クララ・クララⅡ」。これは震えます。黒と白の絶妙な捉え方、縁の擦れ感、総てが僕好み。おそらくは時間を経てこの質感になった気がしますが、コレはヤバイです。是非、注目。そしてスーウィリアムズの「スーパーフラットなんたら」。タイトル忘却です(笑)。コレも良かった。流線、曲線に鋭さがあって単純に家に飾ったら美しいだろうな、と。でかいけど。

 そして今回、僕の中での最高傑作がヴィック・ムニーズの「化石―誕生の絵画―」です。まだ若手だそうですが、あまりの良さに驚き。この人はちょっと変わっていて、絵を仕上げるとソレを写真に撮り、絵そのものはその後に壊してしまうそうです。だもんで、残る作品は写真のみ。けどねぇ、凄かった。土とサイなんですけれど、もうたまらんです。コレは見ないと伝わりません、が、見れば強さが分かるはずです。サイ好きであるかどうかは、別として。ホント、最高点。

 キース・へリングは2つしか来てません。「グローイング」と「無題」。無題の側はピンクが刺激的で好きです。グローイングはまぁ……キースですね、って感じ。そもそもそれ程好きなわけではないので、こんなものかなと。続いて良好だったのがクリストファー・ウールだったかの花柄の作品。いやー、持って帰りたいです。もしくはそのままパクって誰か布地やらにしてください。最高のテキスタイル。

 最後のほうでムムムと唸らされたのは、パメラ・フレイザーやらの「スプリンクラー」。白地にカラフルな花っぽい柄が控えめに描いてあるのですが……惹きつける何かがあります、この作品。足を止めた時間では、一番長かったかもしれません。

 ここに書いたモノ以外も、ポップで面白い具合でした。退屈はしないと思います、かといってすっごくトキメクって感じでもありませんが。ポップ好きは見てくださいね、とりあえず。あとは常設として「ひまわり」とかも見れるので。あ、セザンヌの「りんごとナプキン」はかなりキてますよ。あんまし見る人いないので、じっくり腰をすえて観察しちゃってください。

 長いですね(笑)。画像はちなみにジュニア用のブックレットパンフ、300円。大人用が500円、カタログが2000円で売ってましたが、カタログはそれほど急ぎで欲しい出来ではなかったのでスルー。んでブックレットなのですが、ジュニア用がとってもポップでかつ面白かったので、大人用でなくジュニア用にしました。大した値段じゃないので、是非。

 ではこれで終わります。まだ行きたい展覧会が溜まっています。暇が出来たら、行かないと。さて、もう一度FUDGEたちを読み返します。ついでに惰性で買ってしまっているメンズノンノ、ポパイも読み返します。あー、ジュンヤ秋冬……なんだか疑わしくなってきました(笑)。

 本日のカップ:ジンジャーエール。ペットボトルを飲むわけですが、ビンが飲みたいです、実に。思いっきり、辛口のやつ。カナダドライはジンジャー風味も無いなぁ……ま、それはそれで好きなんですけれど。     circus

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2006年7月 9日 (日)

アフリカの風

Africa 代官山クロゼットへ最後に行っておきました。もとより何かを狙っていたわけではないので、物欲期待はゼロだったのですが、収穫も同じくゼロとあいなりました。いや、まぁポーターとのコラボ物は若干まだ欲しかったりしましたが……よくよく考えればムダであることに気付きスルー。商品は順調に掃けたようで、Tなどは全滅、アウターも限られた種類のものだけ、デニムも同様。良かったですね、うまくさばけて。いつかニューショップが出来る日を楽しみに待ちます。

 さ、代官山を飛び出して六本木は森美術館へ。アフリカリミックス展を見てきました。日曜日だからか、ヒルズにはなかなかに人が溢れていましたが、うまーくタイミングをずらして入ってみると美術館はそれなりにスムーズに廻れました。……森美の場合はイベントによって集客が雲泥の差がありますが、コレはまだ人気あるほうみたいですね、ギリギリ。

 ではここから、きっと見た人しか伝わらないであろう、気になったアーティストごとの感想、長いです。一応、全体の感想も言っておくと、総じて言って、欧州やアメリカ、そして日本のいわゆる現代美術と比較すると、洗練、熟成、完成されているとは言えない気がします。けれど、どことなくザックリとした色感、素材感、必要以上にセンシティブだったりコレクティブだったりしない感覚などは、他の地域での現代では見られない面白さがあります。アナーキーやアイロニーも妙に直接的だったり、得てして素朴さが見えます。……もちろん、欧州やアメリカを拠点として昔から活動しているアーティストの作品も多いのですが、それでもどこか趣が違う。おそらく、幼い頃に囲まれた環境や、育まれた価値観によるものだろうな、と感じました。

 序盤は正直、あまり個人的には好みませんでした。どれも感動がなく、良くも悪くも無いといった感じで。僕の中では、かなり評価の厳しいところでした。刺激が薄かった。しかし、とあるところから、怒涛の良作ラッシュ。

 まずジェーン・アレクサンダーの「アフリカの冒険」、アフリカの風景をなんだかちょっと幻想的というかモチーフ的に作っている作品。実際に砂が敷き詰められていたりしますが、この作品はオーラがありました。これがアフリカそのものではないことは明らかなのですが、それでもアフリカの風がガツンと頭の中に吹き荒れました。人形の色や表情、砂に埋もれている手袋や農具……個別にはインパクトが薄くても、全体でもの凄い力を放っていました、コレは見るべき作品です。

 そしてエメ・ンタキィカの「マグリット」。タイトルまんまで、マグリットのパロディというかオマージュ。でも写実感のあるタッチとか構造物の大きさや存在のしかたが、マグリットとはやはり少し趣が違う。ま、どちらが素晴らしいとは一概には言えませんが、コレを見るとやはりマグリットの凄さに気付きます。……コレを初めにやったんだよなぁ、と。あと、このアーティストは森美のエスカレーターの手すりにも作品が印刷されています。新しい広告のあり方として、イケルなぁと感心。どこか、実践したほうがいいですよね、手すり広告をもっと。

 パウロ・カペラのゲバラの作品を見ていると、「ゲバラは影響が大きいのだなぁ、やはり」なんて思います。あの風貌は現代ではキャラクターとして大いに確立していますが……ま、カッコイイですからね、単純に。んでエルネスト・ウェアンガイの「黒人衣装」というジャケットとパンツ。うーん、コレ素敵です。ジャケットはそのままうちに欲しいです、当然着れる筈がありませんけれど。この作品は個人的に、茶色だけでなくポップカラーすなわちグリーンやイエロー、レッド、そして黒などを対比してみても面白いと感じました。より、茶色の伝統色というか現地色が強調されて。その状態で見たいな……ありえないか(笑)

 アブドゥライ・コテナのイニシエーションという、幾つかの国の国旗をネタにした作品は素直に好きです。とくにソビエト連邦。いや、ただ単にあのソ連のマークが好きなだけなんですけれどね。……そしてオマール・Dのアルジェリアポートレイト。僕のアフリカ美術に望んでいたものはこの形です。すごく惹き付けられる写真たち。これは立ち止まってください、是非。他にもこの展覧会は写真モノは概ね好感でした。点数も多いし、切り口も良かった。中には、覚えていないものもありますけど(笑)

 映像作品でも素晴らしい作品が。アブデル・ガニィ・ケナウィ&アマル・ケナウィの作品。ドレスが水の中で燃えている映像を逆回しにしていて、その後にもちょいちょい展開があります。コレは映像運び、作りが秀逸です。もうひとつドレスみたいな部屋で、ドレスを着た人の多角度の映像を見るのもありますが、コレも素晴らしい。この人たち―兄弟でしょうかね……―はいずれスゴイことになるかも知れません。期待ですね。映像でいけば、ウィリアム・ケントリッジの白黒版画アニメっぽいのも良かった。この人は確か既に結構有名ですよね、何回か見たことあります。毎回、かなり良い雰囲気。

 ベリー・ビックルの、ゾウがきちんと子どもになるまでの、成長写真作品?はグッときます。これがサイだったらもっと素晴らしかった。アフリカなんでゾウが自然なんでしょうけれど。

 ところでこの展覧会のアーティストで、ちょっと違うことをやってみても面白いんでないか、という方が何人かいました。ガーダ・アメールとジュリー・メーレトゥ。この二人はテキスタイルデザイナーをしてみたら、凄く良いテキスタイルを作ってくれそうです。ラインの細さや色使いも巧いし、なによりも図柄の全体バランスが非常にいい。今回の作品ですら、そのまま布にしてしまっても違和感ないです。……あー、絶対素晴らしいのを作れると思うんだけどな。あと、もう一人名前は忘れてしまいましたが「扉」という作品を作っていたアーティストは、アパレルに力を注ぎきるべきかな、と。元々アパレルで今は多角方面で活躍しているそうですが……どう見たって、アパレルの才能があります、アートより。僕なんかが言うのは、おこがましいってのは分かってるんですけどね。

 えー、他にも良い作品はあったのですが流石にこれ以上は書ききれないので、割愛。それでも長いですね、ドン引きです。いやー、いかんせんこの類の記事になると長さがでちゃいますね、僕の性格上。お許しください、もし全部読みきっている方がいたならば、感激です。……ぜひとも、前述したアーティスト達に注目しつつ、アフリカリミックス展を見に行っていただきたいです、マジで。

 もう、いい加減終わります。巷では、というか地方と青山店に限っては、ギャルソンの秋冬が立ち上がりましたね。んー、楽しみです。今、あらためてコレクションを見ています。M65、いいなぁ、でもでかそうなのが気になる……。サイズが合わなかったらスルーですしねぇ。色、サイズ、質感、見るポイントは大いにあります。爆発する予定が、そうでなくなったりするかも……どうかなぁ。もし爆発しなかったらデジカメとか買っちゃうかもしれません(笑)。

 本日のカップ:LCFマンデリン/スマトラ島/コーヒー。んー、グァテマラたちがショートしないうちに新しい豆を買ってしまったので、再びそちらに流れています。もうグァテマラ厳しいかなぁ……今度ラテとかにして飲んであげよう。すんごい豪華なラテになっちゃうけど。     circus

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2006年7月 6日 (木)

ボタンコレクション

Dsc01409 僕は多くの人や、様々な人に気に入られる人間ではないように思います。それは僕が先天的にどうしようもなかったり、あるいは後天的に自発的に愚かであったりするからかも知れません。表層のせいかもしれないし、内層の影響かもしれません。……でもとにかく、そういう広い博愛性を持った人間でも重要性を抱えている人間でもないように思います。それでもたまに、ごくわずかであれ、それなりに僕を気に入ってくれて、それなりに僕を認めてくれる人もいたりします。素晴らしく、嬉しいことです。……僕はそういう人を絶対に大切にしたい。相手がどうであれ。出来うるなら裏切りたくないし、もし必要としてくれるならば、何がなんでも期待に答えたいのです。……なんて真面目に思ったり。

 今日は東京ビッグサイトまで国際ブックフェアに行き、その後に東京ドームで野球観戦というハードスケジュール。はっきり言って、クタクタです。ま、野球はもうどうでもいいです。あまりにひどくて、途中で切り上げてきましたし。……巨人ファンかどうかなんて関係なく、どうにもふがいない試合だったので、見ていられませんでした。

 画像はブックフェアで手に入れた、偶然の出会いのステキな一冊。「ボタン博物館」という本。コレ、スゴク良い本なのですが、おそらく値段とマニアックさがネックで、在庫処分扱いでした。バーゲン。本来は6300円ほどするのですが、破格の2400円で購入。……その場では買ってしまっていいものか悩みましたが、家に帰ってじっくり堪能してみると、あまりのツボな出来に感激しました。お得な上、ありがたい出会い。

 中身はといいますと、一応古代に近い昔から、5世紀~17世紀、18世紀ごろ、19世紀ごろ、20世紀と区切りをつけて、とてもたくさんのボタンが羅列、紹介されています。そのボタンの種類や用途、装飾の意図するところなどの解説も交えながら。……圧巻です。

 中世を中心とした、まるでボタンとは思えないほどの見事な装飾、デザイン、カッコよさ、可愛さが詰まっています。やはり僕が好きなのは、18世紀や19世紀のモノ。感動すら憶えます。どれもこれも、感嘆です。宝石がついているモノ、彫刻が優れているモノ、色いれが絶妙なモノ、刺繍が繊細なモノ、形がオーセンティックなモノ、総てが魅力的です。……んぁー、説明なんて出来ない、見せたい(笑)。もうとにかくヨダレものなのです。

 もとより丁度、このところボタンの魅力に俄然やられていたので、この本はドンズバ。アンティークブームが漂う昨今ですが、そんなブームごときで紹介されているボタンなんて、まだまだって感じます。もっと、スゴイのがあります、この本に。くぅぅ、欲しいわ。

 何もアンティークだけでなくても、現代に近いボタンだって魅力はあります。かつてにはないポップさだったり、意外性に富んだデザインだったり。奥が深いですね、ボタンも。

 この本の監修をしたアイリスという会社では、実際にボタン博物館として展示をしています。そのうちに、行ってみたいですね。正直、相当のモノ好きでない限り楽しめないでしょうが(笑)。どうやら完全予約制の展示なようなので、気になる方は電話で確認したほうが良さそうです。ていうか、まだやってんのかな。ウェブはあるので大丈夫な気はしますが。この本には招待券が付いていました。……ありがたや。

 そのボタン博物館では、ごくたまにアンティークボタンを結構手ごろに売ったりしてくれるそうで、それもちょっと気になるところです。んー、これはやはり一度突撃してみるしかなさそうですね。なんか、マニアックですけれど好きな人いるんじゃないですかねぇ、僕みたいに。

 では。明日はギャルソンのセールが始まります。全然、本格的に参戦はしないのですけれど、唯一ひとつだけ欲しいパンツがあるので、それだけを目当てにちょっとだけ顔を出そうと思っています。来期はジュンヤ、オムと個人的に良い具合なので、取捨選択が難しいです。コムコムもあるし、他ブランドもある。毎度のことですが、幸せな悩みです。

 本日のカップ:KIRIN NUDA。当たりを引いたのか、炭酸がいつも異常に効いていました。もはや、舌や喉が若干痛いくらいに。やっぱ良作ですね、この飲み物は。     circus

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2006年6月30日 (金)

実際的美術

Dsc01382 自分と趣味が似ていたり、好みが似ていたり、考え方が似ていたり、そういう人っていうのは、なかなかに珍しいわけです。ドンズバって感じになると。でも、そこまでいかなくとも、ある程度趣向が似ている人だったりしたら、それとなく大切にしたくなります。誰だってそうでしょうけれど。……最近、そういう感じは多いですかね、比較的。

 今日は一昨日行った、カルティエ展に続いてアート。とはいえ、別に他の展覧会に行ったとかではなく、要するに東京都現代美術館(以下、MOT)の常設展の話。

 常設展っていっても、ホントにずぅーっと変わらずにおんなじってわけではありません。見せ方や、置くものは変わります、それなりに。美術館によっては、所蔵作品って結構多いわけですから。MOTでは昨年から「MOTコレクション」と銘打って、見直しをしたりしています。また、7月あたりにちょいちょい変わるそうですが……だもんで、常設展だってたまに見ないと勿体無いわけです。ま、一年に相当回数―十数回とかね―、同じ美術館に行くのであれば、毎回見る必要はないですけれど。

 さてそのMOTコレクションですが、やっぱり実は面白い。正直、全然人がいないので、思いっきりゆっくり、思いっきりじっくり見れるのも、素晴らしい。ちょいちょいある有名どころは、はっきり言って別にそれほどです。それなりに見たことあるし、良いと思うけれど、衝撃は少ない。リキテンスタインとか、横尾忠則とか、ウォーホルとかはね。作品によっては当然―何度か見たことあれども―まだまだ感動するんですけれど、MOTにあるのはそれほど。

 でも良かったのは、僕が普段それほど触れあいの無い作品達。吉田克郎さんの「触」シリーズなんかは、結構グイっと惹き付けられます。なんというか、手とか指とかをもろに使って作品を書いているのですが、重さとか強さといった、なんとも密度の濃い風合いとイメージが伝わってきます。あくまで、僕にはですが。たぶん、素人だって素手で描いたりするでしょうが、どこかやっぱり違うんですよね……。うーん、芸術家さんっていうのは不思議なモンです。

 中村一美さんとかは……まぁ嫌いではないです。勢いを感じるし、圧倒される感じも少なからず、ある。んでも、ちょっとまだ足りないかな、と。ふっきれ具合とかが。結局どういう方向性で行きたいのかがわからないのです。モチロン、そんな方向づけが無くても、芸術家としてスゴイ人はいるでしょう。しかし、それでも芯みたいなモノを感じられるはず。それが、中村さんには足りないような……偉そうに言ってますが(笑)。けれどそう感じてしまったことは事実ですし、まぁいいかなと。作品に対して、肯定もアンチも何も感じなくなったら、僕はいろんな意味で終わりでしょうし、その作品だって終わりです。人に、幸だろうが嫌だろうが、何も感じさせない作品なんて、美術じゃない。芸術じゃない。僕はそう思っているので。

 さて特筆すべきは吉澤美香さんの作品。アクリルや塩ビに塗料で模様やモチーフが描かれた作品ら、最高です。紙に描かれているのもありますが、それもなかなか。でもやっぱりアクリルが素晴らしかった。久々に、本気で欲しい、身近に置いて見ていたい、と思える作品でした。すっごい鋭くて、ポップで、けれど確実にシックな雰囲気が漂っています。……いや、コレがあるだけでもMOTコレクションは、時々でも見る価値があります。この人はスゴイ。素直にそう思えます。これから真面目にチェックしたいですね。見て欲しいな、是非いろんな人に。ちなみに画像は吉澤さんの作品の紹介メモ。ホントは白黒でなく、色がついています。あんまり、良さが伝わらない画像ですが、ホントに実物はスゴイので、残り期間が2日間のカルティエ展のついでに、どうぞ。

 あとは、宮島達男さんのデジタル作品。うん、単純に好みです(笑)。もの凄い空いていたので、イスに座ってゆぅーっくり眺めちゃった次第です。コレも、おススメ。

 常設展だって、なめちゃいけません。他にも良い作品が多々ありました。常設コレクション系でいけば、個人的には横浜美術館が好きだったりしますが……見るたびにツボなものがあるので。横浜美術館でも、定期的にコレクションを入れ替えていろいろ常設コレクションとして展示しているので、是非。つっても、僕自身がそんなに行けてないのですけれどね、最近は(笑)。……一時期はかなり多くを回っていたものですが、流石に金銭的にも時間的にも、他の趣味とバッティングしたりして、追いつかなくなってしまっているので。うーん、そろそろまた沢山見るようにしようかなぁ。何かのリズムを変えて。

 こう考えると、森美術館に常設、とりわけ所蔵の作品が無いって言うのは、やはり少しつらいかもしれません、美術館として。一応僕は、ああいうサブカル的なイベントスペース形態の美術館というスタンスも好きなので、悪くはないんですけれど。でも、森美なりの所蔵をして、常設展示して欲しい気持ちもある。うーん、僕が悩んでもしょうがないか。悩んでる暇あったら、やっぱイロイロ見て回ろう、うん。

 長くなりましたが、これにて。それだけアートには、魅力が尽きないってことですわな。僕も自分でやりたい気持ちはありますが、どうにも基礎がなってないので。ソッチ方面はからっきし出来ないんですよねぇ……なんでだろ(笑)。気持ちだけ、空回り。んでは。

 本日のカップ:グァテマラ/サンタカタリーナ農園/コーヒー。もの凄い、渾身で会心の一杯が淹れられました。最高の出来。コクも甘みも酸味もバッチリで、キレも抜群。初めて、兄と同じレベルのコーヒーを淹れられました。うーん、コレを維持しないといけませんね。     circus

 

 

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2006年6月28日 (水)

カルティエ式アート

Cartier クッタクタです。肉体的にヘットヘトです。もう、眠ってしまいたくもなりますが、更新もありますし。なによりも雑誌を読まなければならないので……あぁ、ヘロヘロだ。

 さて今日は、ヒビコレさんとこで、あと一週間しかないとの危機迫る状態を思い出したので、東京都現代美術館の「カルティエ現代美術財団コレクション展」へ行ってまいりました。

 えー、まず感想よりなにより毎度思うことですが……現代美術館って駅から遠すぎるんですよねぇ、ホント。しかもうちからは駅そのものも遠い。だもんで、よほど行きたい展覧会で無い限り、行かないのも事実。結構、久しぶりでした。んでも、まぁ中に入ってしまえば、広くはないけれど好きな空間です。

 ではちょっと具体的に気になった作品の感想を。展示順にいきましょうか。まずライザ・ルーのビーズ作品。庭をモチーフにものすごい量のビーズが作品になってます。コレは正直、見ていて面白い。特に、干してある洗濯物のTシャツ、コレが最高でした。そのまま持って帰ってしまいたいくらいです。……そりゃ、着れないけれど。続いてちょっと飛んでリチャード・アーシュワーガーのでっかいクエスチョンマーク。これは誰もが一度は作ってみたいけれど、やらないって感じの作品。単純に好きではあります。けど、現代美術としてはちょっと……って風にも思います、はい。

 そしてこの展覧会で、僕にとってトップを争うひとりヴィヤ・ツェルミンシュ。この人の「夜空」は素晴らしい。なんとなく、僕のイメージに溶け込みました。この人に、僕の中にあるちょっとしたイメージを描いて欲しいなぁ……きっと、スゴイ絵になるんだけれど。そして目玉であろうロン・ミュエクのでっかいヒト。この肌の質感はハンパじゃないです。まさに白人の肌。……よく美術作品とかだと、大きすぎる作品は細部がイマイチ質感に欠けたりする場合もありますが、コレは細部こそがしっかりしてます。うん、目玉に据える気持ちが分かる。

 んでまたまた飛びまして、フロア移してトニー・アウスラーの目玉の作品。大きい目玉のような物体に、実際のヒトの目を映しています。うーん、なんともグロテスクだけどセンシティブ。もろに現代美術って雰囲気ですね。そしてデニス・オッペンハイム。説明できません(笑)。でも面白い、音を聞き分けると更に面白い。

 次にクラウディア・アンデュジャールの草の絵。これ、トップを争うひとつです。すごく、繊細なんだけれど優美で、好きです。たぶん、あんまり気に留める人は少ないだろうけれど。またフロア変えまして、レイモン・アンス。カルティエのロゴを美術にしていますが……木のベースに金のロゴ。ただねぇ、木がイマイチ。僕が思うには、木はエボニー(黒檀)のほうが良いし、それが厳しければせめてローズウッド(紫檀)。ま、あくまで僕の趣味ですけれど。

 そして圧巻というか、トップ的に良かったのが森山大道。猫の写真と細かく写真をパッチワークっぽくした作品がたまりません。流石だなぁ、といったところ。やっぱ写真をキチンと始めたいですねぇ……うーん。厳しいかなぁ、でも。

 またまた飛ばして、マーク・ニューソンの飛行機。あいやー、ホントにふり幅の大きいセレクションだと感心します。飛行機、乗りたかったなー、なんて子どもか(笑)。でもせめて触りたかった。

 と、ここまでズラーっと書きましたが、他にもなかなかの作品が諸所にありました。いろんなタイプの作品を見るのが好きな方は是非。映像作品も多々あるので、全部をゆっくり見ると結構時間がかかります。期間はあと4日しかありませんが、気が向いたら行って見て欲しいですね。大してお金がかかるモンでもないし、楽しいですから。

 ミュージアムショップもなかなかですし、やはり美術館ってのはいいモンです。まだまだ実は今回、書きたいコトがあったり……続きは今度。いやー、疲れたけれど、充実した時間でした。ナイス、カルティエ。ビバ、アート。

 では今日はこれくらいで。これから雑誌よみます。いつも通りの一冊と、実は新たな一冊。手、出すまいと決めてたんですけれどねぇ……。ゆっくり楽しみます、今日はこれからも。

 本日のカップ:ボレロ/マリアージュ・フレール/紅茶。サッカーを見るために、眠気覚ましの紅茶……って今日はサッカーねぇし、連日のサッカー付けで麻痺してますね、日付け。ところで、コーヒーよりも紅茶のほうがカフェインが多いんですよね、実は。     circus

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2006年5月12日 (金)

ウォームツール

Dsc01106 あと一週間やそこらで、また周りに変化が訪れます。それによっての結果を、僕自身がまたどのように感じ、どのように想うかはともあれ、少なくとも僕自身も何かしらの変化はないといけないなぁ、と。恒常とか定番とか保守、維持ってのも大変だし、それはそれで大切なことなのですが、そんな中での変化も、同じくらい大切だと思います。……基礎と基盤の上での変化というか。ま、そんな感じ。

 さて今回はいただきモノ。バイト先の同僚のお土産なのですが、どうにもなかなかに僕の好みに合致した模様。日ごろ、「コレが美しいわけで」とか「アレがグッとくるわけで」なんて言っているせいかもしれません。ありがたいです。

 温かみのある木製のスプーンにバターナイフです。木の質感からすると、おそらくバターナイフの方はメイプルすなわちカエデ系の木、スプーンの方はヒノキとかそっち系の木な感じ……合ってるかな? ギターだったら一発で分かるんですけれどね(笑)、何の木かは。それにしてもやはり木は良いです。

 ドイツ的なプロダクト、フランス的な器具、アメリカ的な雑貨なんかも好きなんで、メタル、スチール、アクリル、プラスチック、シルバーなんかも当然、素材としては大好きなんですが、木はまた一味も二味も違う良さがあると思います、素材として。……そりゃあ、使いようによってはどの素材ですら活きたり、死んだりしますけれど、この二つは結構活きてます。

 これら、たぶんお分かりのように手造り、というか手での削り出しだそうです。おそらく愛くるしい曲線は、それゆえなのでしょう。くれた方は、バターナイフを一押しだったのですが、申し訳ないことに僕はスプーンが一押しです(笑)。なんつーの、スープ飲みます、みたいな雰囲気が。あ、あと冷や汁とかもいいかもしれません、夏真っ盛りに。……とはいえ、バターナイフもグリップがなんともステキです。意味もなく、すりすりしてしまいました。

 この温かさのあるツール、きっちり使ってやろうと思います。バターもきちんとしたものを用意して。僕はバター好きなのですが、うちの家庭はなぜかマーガリンを多用するので、バターは目的がないと冷蔵庫にないのです、変わってますねぇ。バターは既にひいきがあるので、ソレをちゃんと用意して、おいしく掬っていただこうと思います。ま、ベタなアレですよ、アレ。

 あぁー、なんかスプーン見てたらやたらと「ほうとう」を思い出してしまいました、食べたい。かぼちゃ多めで、トロトロのほうとう。麺が太くてモチモチで、野菜たっぷりのほうとう。やわらかな甘さと、程よい塩加減を感じるほうとう。食べたい、食べたいです、マジで。……うん。

 妄想で本日はシメです。それにしても、最近まともな買い物が出来ていません。ここでのまともな買い物とは、服やら雑貨やらモロモロ。雑誌とか軽いモノは除きます。うーん、別に依存症って感じではないので、ソレ自体は全然いいんですが、欲しいものがやたら溜まっているだけに、ソレが問題で。

 本日のカップ:イングリッシュ・アールグレイ/マリアージュ・フレール/紅茶。なんと昨日に引き続き、同じ紅茶。今日は兄のリクエストに沿った形。んでも、結局のところ美味しいんで、満足なんですがね。いいわぁ、紅茶。

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2006年3月21日 (火)

アンチテーゼ

Dsc00844 WBC優勝、めでたいですね。ひとえにイチローのおかげと言っていいと思います。彼が総ての大会でしたね、気持ちも技術も。もちろん、他の選手もとても頑張ったからこそ、勝てたのには違いありませんが。キューバは強かったですね、やはり。……正直、先発投手の立ち上がりの調子がもう少し良かったなら、日本は負けていたでしょう。運が良かったです。今日は結構大切な用事があったにも関わらず、それを蹴って、WBCを見てしまいました、バカです、僕(笑)。

 WBCの後、プラプラと森美へ。東京-ベルリン展がまだやっていますが、目的はそれでなく、チェ・ウラム。森美では若手アーティストの応援として、スペースを割いて展示をさせることがあります。場所は様々ですが。

 今回はサイバーで無機質な架空の生き物を創る、韓国のチェ・ウラム。なんだか森美がアジア好きな気がします、どうしても。中国やらそういう特集が多いですし。まぁ、森さんの息子自身が、現代美術アーティストで、アジアチックな感じですから、仕方ないですけれど。

 では、感想。スペース、小さすぎです。展示、少なすぎです。東京-ベルリン展の途中にスペースが出来ていましたが……狭い。展示されているモノも6つくらいと、どうにもうだつが上がりません。これでは、いくら架空の生き物を巧く作り上げても、世界観が成り立っていませんでした、残念。

 というのも、生き物のモノ自体は悪くないからです。とても考えて作られているのが分かりましたし、無機質な雰囲気もマッチしていました。画像のホタル的なモノもありましたが、良かったのはもっと他のモノ。一番は、青っぽい光の容器にはまっていたやつ。名前とか、設定とか忘れてしまいましたが……良かったです。

 いずれ、もう少し大きい単位でやらせてあげれば、なかなかの展覧会が出来そうですね。電気代やらなんやらが、無駄に多くかかりそうですけれど(笑)。

 ただし、まだまだ芸術には遠いかな、とも思います。作品としては良質ですし、新たな世界観を創り上げられればそれはそれで、今のモノでも悪くは無いのです。でも、芸術というには、もう一息かな……と。無機質な雰囲気はステキです、確かに。けれど、それだけではただ無機質なのが伝わるだけで、その奥にある高度機械的現代社会に対するアンチテーゼや、生命の在り方におけるアイロニーなどが―もちろん、僕がそう考えたように、作者がそのように考えて、捉えて創っているかは定かではないですが―あまり伝わらないような気がしました。オーラとして、思想や感情、声といったものが流れ込んでこないのです。それは優秀な作品、工芸ではあれど、美術的な意味での芸術ではないのではないか……そう感じました。

 チェ・ウラムには、有機物を巧く取り入れていってもらいたいと思いましたね、かすかな有機質を入れることで、表現の深みが増すと思うので。とはいえ、あの少ない展示でどうにかしようって方が、無理難題ですが。それにしても、やはり休日の森美は行くもんじゃありません。ヒドイです。真剣に見ているのに、聞こえてくる何やら謎の会話……家で話せよ、と。休憩のスペースには、どれくらいここにいるんだろう?と思うほどに、リラックスしまくりの方。どうにかしてください、森さん。

 東京-ベルリン展ももう一度見たわけですが、今回またしても良くうつったのは、フランツ・アッカーマン。刺激を受けますね、とても。

 今日は、コムコムのチェッカージャケをおろしました。下には予定通り、赤系のタイトなロンT―寒いので、その下にタンクも着ましたが―で。いやー、良いですホント。それほど奇抜って感じでも無かったですしね、着ると。まぁ、チラっと明らかに服を見られたりってのはありますが、そんなのどうでも良い話ですし。ボトムは黒のシンプルなパンツ、そして白リップスリッポン。派手ですけどね、そりゃある程度は。一応、過度な反応をされたのは、結構年のいったおばあちゃんと、ちっちゃい子どもに凝視されたことくらいですか……。でも、着れて良かった、気分良いですお気に入りは。なんだかんだで、活躍してくれそうです。次はデニムでいこうかな、と思案中です。アンダーはポロシャツで……どうだろ。

 それではこれまで。かもめ食堂、人気なようです。まだ立ち見が出たりするそうで……スゴイですね。ほのぼのしたい方、悩みすぎる方は、ふと見に行くといいかななんて思います。では。     circus

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2006年3月12日 (日)

エントロピーの増大

Photo_9 昨日の幸せな気分とはうってかわり、なんだか妙に気持ちが焦ってしまっていた一日でしたが、原因はそれとなくわかっていたりします。不安の積み重ね、希望の重ね合わせ、自由のありあふれ……総じて言えば、僕の中の形の無い、どうにもならない気持ちのエントロピーが増大しているってことですね。ま、別に大したことじゃないですけれど。

 本日は昨日のギャルソンの軽いレポとともに、青森県立美術館の話題を。では、まずは美術館。青森県立美術館が、大々的にオープンすると知ったのは、確か去年の夏あたりの『デザインの現場』の特集でした。ところが、その時の特集では、まだ建物の外装や、内装やらのデザインしかかかれていなく、どういうものが収められるのか、わかっていませんでした。

 そこでホームページを確認したところ、奈良美智さんの作品がものすごい量で、持っているみたいです。……尋常じゃないほどの、量ですね。一応、作品の一部はホームページでも見れるようになっていて、今日の画像はその中から、とっても愛くるしい「pancake kamikaze」です。奈良さんの作品はとても好きです。生意気な顔つきと、それと組み合わさるぽってりした輪郭、体つき。そんな絵がめちゃくちゃ好きです。もちろん、立体でも良いんですけど。なんだか、和みます。

 青森県立美術館にはでっかい犬の彫刻も飾られている様子。もはや、奈良美智美術館に近いですよね、収蔵作品だけ見ると。……もちろん、青森ということで棟方志功の作品も多いようですが。

 青木淳が建築デザインを担当したということで、外装などはそれなりに良さそうです―実際、デザインの現場で見た限りは好感持てましたし―。ただ、どうしても内容が日本モノに偏っているようで。どうやら、ピカソやマティスの版画なんかも、ちょいちょい持っているそうですが、うーんどうもパンチに欠ける気がしますね……見ないとわかりませんが。

 とりあえず、青森に行くことがあったら行っておきたいですね。こんな風に、地方には行きたい美術館が沢山あります。でも、行けない。暇も、金もありませんし。社会人になったら、いけるかなぁ……どうだろ。

 思ったより長くなりましたが、それではギャルソンレポ。ええ、正直、ガッカリでした。

「プリュス」:赤青リップのブリーチは、僕にとっては全く響きませんでした。生地も良くないし、ブリーチ具合もなんだか安っぽい。とりあえず買う気は全く、そがれてしまいました。良かったのはチェッカー柄ですが、ソレも買うほどには至らず。……どうやら、既にリップが食傷気味に感じてきてしまったようです。丸出しのジャケとかはいらないかな、みたいな。こんなことなら、立ち上げで裏リップを買っておくべきでした、マジで。ブラウスは良いですが、もう長袖はよほどでない限り、買いません(笑)。あとTは好きな人はどうぞって具合で。

「シャツ」:ムラ染めの半袖ブラウスが非常に良かったです。価格もほどほどだし、襟の擦り切れ感が、好みでした。半袖ブラウスの今のところ、第一候補ですね。あとはTが良かったです。柄が和なので、好き嫌い分かれそうですが、個人的には悪くない。今期のシャツは案外良いですよ、買ってないけど。

「オム」:目だった入荷は無く、ブラウス類がまたあったくらいです。ペイズリー柄が良さげでしたが、色味がちょっと……もっと逆にやらしい色味に仕上げて欲しかった。あと、T地切り替えのブラウス。去年の半袖ほど良くはありませんが、悪くはないです。前切り替えを買うかも。ただ、次の入荷に期待ですね。

「ジュンヤ」:期待していたラコステの後染めですが……発色がイマイチでした。青がかろうじて良い発色してましたが、アレならギリギリでオリジナルのラコステを買います、僕なら。僕はポロシャツをかなり着るので、ちょっとウルサイのです。ギミックがあればいいってわけじゃ無いですよね、ポロシャツって。POSTのカバーオールが入ると思っていたのですが、ありませんでした。……次ですかね? 期待しときます。ジャックパーセルはピンクがズバ抜けてステキです。後々まで余っていたら、欲しいですね。

 ということで、何も収穫の無いレポになってしまいました、残念。その代わりとは言いませんが、明日は代官山にちょいと行こうかな、と。クロゼットのデニムを見てきます。メッセンジャー、サイズと色落ち次第で買いです、どうなるやら。

 ただいま、学生らしい活動の真っ最中です。実は更新してる場合でもないんですよね、実は。でもします。明日はちょいと記念すべき更新です。楽しみ。     circus

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2006年2月22日 (水)

オリジナルの楽しみ

Photo_8 理想像があります。誰にでもそれなりにはあると思いますが、なかなかソレになるには難しかったりします。ここんとこ、できるだけ意識をしながら生活したいとは、ちょっとずつしているのですけど、やはりなかなか上手くなれません。無理して、自分を作ろうとしているのでは無いですけど、……ちょっとずつ変わっていけたら嬉しいですよね。

 さて、今日はちょいと変わった趣向の美術展を。砂浜美術館のTシャツ展。「今、地球にとって大切なことを伝えていく作品」をモットーに、砂浜を空間として、面白い活動をしているのですが……、Tシャツ展の試みはやっぱり面白いなと。

 オリジナルのデザインを一般募集し、それを元に作ったTシャツを、ひらひらと砂浜に掲げる。うーん、いいですね。ぜひとも、僕も応募したいです。とはいえ、僕は画力もないし、PCで器用なことも出来はしないので、よもや出来ませんけど。

 過去の作品を見る限りでは、それほどデザインチックなものじゃなくて、むしろ、いわゆる夏休みの宿題的な感覚。もちろん、考えてデザインされているものも多そうですが、気軽に、面白く作っている感じが強いですね。できれば、そんな中に、グッとくる強いデザインを飾ってみたいです……。

 一点ごとに3500円の参加費が必要にはなりますけれど、飾った後の磯の香りのついたTシャツを、送ってくれるそうなので、悪くないかなぁと思います。もちろん、そのあとに着れるかどうかは別問題として、オリジナルのTを一枚単位ですってもらえるのですから、そういう意味でも記念的に面白い。……個人でやると、少ないロットでは高くつきますし、なにより色々面倒ですから。

 高校の頃とかは、ちょっと機会あってオリジナルのTを作ることとかもありましたが、それはやはり失敗がつきもの。そういう手続きとかやったことないし、色合いも想像と違ったり、何よりTシャツそのものの地が微妙だったり。そんなこんなで。デザイン自体は良かったのですけどね……自分で作ったマークとか。つっても、よくある感じにはなっちゃってましたけど。

 自分で服を作ることには、やはり憧れがあります。ジャケとか、そういうのはともかくとして、ブラウスやTなどは、どうにかして思い通りのモノを作ってみたいよなぁ……なんて。だから、色々イメージはあるんですよね、常に。柄とか、手法とかは。いずれ、チャンスあらば、そういう方向も手を出してみたいですね。

 ということで、このTシャツ展。気が向いた方は出してみてはいかがでしょう。ま、わざわざ高知まで見に行くことは難しいでしょうけど。うまくいけば、賞金ももらえるかもしれませんしね。いやー、こういう試み、マジで好きですわ。

 ではこのくらいで。あー、最近クリエイティブなことを何もしていません。何か、やらないと。想像、創造している時って、ものすごく気持ちが充実するので……。書くか、創るか、どうにか。     circus

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2006年2月19日 (日)

マティス・赤・部屋

Dsc00681 素晴らしい人ってのは、ホントに尊敬してしまうものです。態度、動き、発言、それぞれあれども、どれも素晴らしいのです。多分、誰から見てもそうというわけでは無いかもしれませんが、少なくとも僕は尊敬しているわけで。……誰かから尊敬されるということは、非常に難しいことです。それは、誰かを感動させるのと同じくらいに。すごいですよね。

 本日のモノは美術展の画集を。ちょっと前にさかのぼりますが、一昨年辺り、国立西洋美術館にて「マティス展」が開かれました。コレは、その時の展覧会カタログ画集。今でも、時々眺めます。

 さて、展覧会自体は、それはもうとても素晴らしかったのです。今、思い出しても、感動の嵐だったことを覚えています。僕がマティスを知ってからというもの、なかなか生の作品を、なおかつ大きな作品をたくさん見ることが出来ずにいました。そこにやってきた、この展覧会。そりゃあ、感動しますよ……結局、4回かな? それくらい行きました。しかも、それぞれの滞在時間ははっきり言って、長め。

 絵画から彫刻、デッサンや切り絵、ジャズシリーズなど、すごい量、そしてすごい質のモノが集まっていました。もう、どこを見てもマティス一色。うーん、もう言葉に出来ないほどに圧巻だったのです。それだけの展覧会だけあって、平日であろうとなかなかに混んでいました……すごいですね。

Dsc00687 マティス展では、かなり多くの作品が展示されていたので、それはそれは良い作品がありまくったわけですけれど、中でも、僕が好きだったのは、まずこの「ダリア」という絵。

 なんてことないし、注目も浴びていなかったし、代表作なわけでもないのですが、僕の心をかなり揺さぶりました。もうね、素晴らしいんです。色とか、構図とか、テーマとか、そんなのは全部超越して、一枚の現実として、この絵は堂々と成り立っていたのです。

 いんやー、欲しいです。マジで。いや、欲しがってもとうてい手に入れることなど出来ないですけど、いずれコピーでもいいから買っときたいなぁってくらいで。

 んー、でもやはり画像では全然上手く撮れていませんね。画集で見れば、生モノほどではないにしろ、それなりに迫力が伝わってくるのですけど、これではあんまり来ませんね……良いのは良いんですけど。

Dsc00694 そしてもうひとつのお気に入りが「大きな赤い室内」。これはもう、敢然たる代表作ですよね。赤がすごいんです、赤が。目から、離れないほどに広がる赤。あらゆる赤よりも、強くそれでいて純粋な赤。これは是非、生で見ていただきたいシロモノ。といっても、もうしばらくは日本にこないでしょうから、次見れるのはいつになるやら……。

 画集でも、ひときわ存在感がやはりあります。これぞマティスというか、マティスの凄みが全面に押し出ていると思います、コレ。だって、こんなに悪い画質の写真でも、オーラがありますから。生は、感動しきりでした。

 この他にも、マティスの室内モノはどれも素晴らしいモノでした。赤はもちろん、青い室内のものだったり、何気ない部屋のものだったりしても、どれもが傑作。マティスは室内を描かせたら、絶対トップです。よもや、二大巨頭のピカソですら、それはきっとかなわないでしょう。……ピカソも凄すぎですけどね、もちろん。

 また、彫刻もなかなかでした。正直、個人的には彫刻はそれほど元々、なんであれ好きではなかったのですが、マティスのは違いました。好きとか、嫌いとか、そんなのはどうでも良くなりました。つい、「なるほど」と呟き、勉強になるなぁとしみじみしてしまいました。

 そしてジャズシリーズを始め、切り絵。これは、晩年の作風になりますけれど、マティスがここにたどり着いたのは、とても納得が出来ました。見れば、分かるというか。そうだろうな、と。すんごい大きな作品から、小さな作品まで、様々ではありますが、どれもマティスの絵画の抽出といった雰囲気。何か、中心というか本質だけを抜き取って、示したというか……。上手くはいえませんが、ある意味、マティスの総てといっても過言ではないなと思いました。……そりゃ、絵がすごいのが当然の前提としてですけど。日本では公開されたことが無かったそうなので、ちょうどそんなときの展覧会を、当時の年齢で見れたことを、本当に嬉しく思います。もちろん、全部。

 マティスは以前書いた、ロスコやダリよりも断然好きです。僕のある意味頂点。僕自身、絵は描けないし、知識があるわけではないので、偉そうなことはいえないですけれど、実物を見てもそう感じたのだから、それで良いのです。きっと。

 さーて、久々に長文になりましたが、もっと写真を交えて語りたいところ。このカタログはとても良い出来なので、まだ手に入るならば、絶対に買ったほうが良いと思います。たいして高くないので、マティスをそれほど興味なくても、買ってみれば、何かしら感ずるところがあるのではないかと。あくまで、手に入ればですけど……西洋美術館行けばありそうですね、たっくさん作ってましたから、山のように(笑)。

 んでは、更新も終了で。明日は、久々に、なじみのギャルソンオムに顔を出しに行こうかなと思っています。実は今期、まだ行ってなくて。いやー、だってそれほど欲しいもんが無かったから……仕方無いですよね。ま、明日はちょっと行って、最近入荷があったみたいなので、良い物があればいいですけれど。あんまり、期待しないで行きます、……オムは今期、僕的にはちょいとキツイですね。     circus

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2006年2月15日 (水)

パッケージの妙

Tea 今日は、バイトの同僚達と、軽く飲み会でした。良いことがあった祝いだったのですが、途中から人生論やらなんやらになり、つい話し込んでしまいました。……とはいえ、やはり自分の考えばかりを述べれるわけではないので、微妙に中途半端な主張だの、価値観だのしか示せませんでしたが。こういうのは、ホントはもうちょっと落ち着いた場で話さないといけませんね。マジなことは。

 さて今日は、その祝いの品としてのちょっとしたプレゼント。さすがに人にあげるモノだったので、生モノの写真を撮るわけにはいかず、やむなくイギリスのサイトから引っ張ってきました。それが「ハーヴェイ・ニコルズ」の品。

 デザイン好きな人や、雑貨好きにはもはや名の知れた、イギリスの高級デパートですね。そこのオリジナルのモノはパッケージが独特。白黒の写真などを主に用いていて、一見しただけでは中身との関係が怪しいモノもちらほら。……デザイナーはそれなりの意図を持って、パッケージを選定しているそうですが。

 ハーヴェイニコルズは今でこそ、こんな風に高級デパートとしてこのような、ちょいと奇抜なパッケージのものを売っていますが、コレには裏では相当もめたそうです。食品までが総て白黒なので、果たして消費者に受け入れられるのか……、その点がかなり問題視されたのです。結果としては、デザイナーの意図通り、チョコレートドリンクなどを初め、今の素敵なパッケージが認められたのですが、大成功。はっきりいって好評だそうな。

 日本では、直接の店舗はもちろん無いので、輸入での販売ということのなるのですが、僕が買ったのはイルムスにて。種類はメチャクチャ少ないですけれど、紅茶やビスケット、オリーブオイルやパスタなどが売られています。どれも、パッケージは素敵です。

Hnbiscuits1 僕が今回、プレゼントしたのは紅茶「アールグレイ」とチョコチップビスケット。画像一枚目は、紅茶のリーフの入れ物。実際にあげたのは、利便性を考慮してティーバッグのもの。リーフは缶ですが、ティーバッグは紙の箱。……どちらも悪くないです。箱もとても良い出来なので。

 そしてチョコチップビスケは二枚目の缶。これがまた写真が素敵なんですね。もはやビスケットだとは見た目だけでは全く分かりませんけれど(笑)。こちらが缶だったので、むしろ紅茶はティーバッグの紙箱でよかったかなと。

 当然、気になるのは中身の味でしょうが、なかなかです。紅茶は値段の割には、良いと思います。ビスケットも、良くも悪くもイギリスチック。でも、美味しいですよ。

 輸入している分、若干値段が高めになってはいますが、それでも一~二割増し程度でしょうか、ヨーロッパの。そう考えれば、それほどでもありませんね。むしろ、適正価格。このパッケージに払っていると思えば、良いモンです。

 日本ではなかなかこういったデパートブランドというか、この類のブランドが出来にくいですが、近いのはやはり無印良品でしょうね。もとは西友の内輪ブランドだったのが、今のようにしっかり認知されるブランドになっているのですから。無印がイギリスでそれなりに成功したのが分かります……。どこか共通の雰囲気がありますものね。もちろん、見た目は全くの逆アプローチですが。

 ということで、本日更新はこの辺りで。ドッキングポロを買って以来、それほど大きなモノを買っていないので、ここのところ記事が生活的な感じがしますね。甘いものや、飲み物といった類が連続していて。……ま、どれもおススメなのでそれはそれで良いのですけど。そういえば今日は、完全に春の装いをしました。宣言どおり、明るいグレーにキレイなピンク。うーん、春気分です。     circus

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2006年2月 8日 (水)

モノクロ

Dsc00642 今日は高熱が出て、バイトも早引けしてしまったので、ホントは更新している場合じゃありません……ツライ。頭ガンガンしますし、吐き気、腹痛、いやーシャレになりませんな。最近はもうずっと慢性的に体調が悪いので、いったん風邪をひこうものなら、ものすごい辛さが体を襲います。動けねぇよ、実際、みたいな。だから、今日はサクサク更新して、さっさと寝ようと思います。……ポカリ飲んで。

 そんな中、風邪を悪化させながらも行って来ました、「ヘルムートニュートン展」に。結構早めに行ったつもりだったのですが、着いたら既に人がわんさかいました。……無論、かなりの割合でわかりやすいギャルソンっ子でしたが。あとはおばさんがやけに目に付きました。どうやら、息子は学校があるらしく、Tを買ってくるように命じられたみたいでした……。

 写真展自体は、あんまり良い出来とは思えませんでした。やはりスペースの制限がありすぎ。でかく延ばした写真を壁みたいに飾ってありましたが……以前パークタワーであったコムデギャルソンのためのコムデギャルソン展ほど見ごたえは無いですし。なんか、やたらと店員が多かったですしね。もはや、単なるちょっと変わった限定品売り場にすぎなくなってしまっていました。うーん、残念。写真自体はやっぱり強くて、素晴らしいものだったので、もったいない気がしました。あくまで主観ですが。

 さて僕が買ったのは一個だけ。もう何枚か欲しかったですが、ここんとこ使いすぎで金欠なもんで、我慢しました。んで、もちろん手にしたのは、太い指にドル札の柄。うーん、なかなかに素敵です。記念的意味でなくても、普通に良いですわ。ギャルソンベースのTは他に2柄あって、リップのものと、なにやら逆さの女性が映ってるもの。それぞれ白黒ありました。……どれも悪くなかったです。個人的にはリップの黒、逆さの白も欲しかったです。

Dsc00645  バックにはヘルムートニュートンのロゴが。これは良いですね、ロゴはそれほど好きではないのですが、コレは好感が持てました。

 サイズはSとM。一応SがレディスでMがメンズとのこと。ところが案の定、Mは思ったより大きいので、痩せているかたや、それほど身長がないかたは男でもSが良いと思われます。僕はM。Sでも入りそうでしたが、ゆったり着て、プリントを大事にしたいと思ったので。……ギャルソンベースのTは整理券での販売でした。といっても、数が少ないわけではなく、見本を飾ってあとは券を配って、ちょっと離れたところで販売という流れ。飛ぶように売れていました。型によって数は違うそうですが、店員さんは整理券をものすごい束で持っていたので、恐らく一日では売り切れていないと思います。サイズ・色欠けはありそうですけれど。……なので、Tが欲しい方は諦めずに行くほうが良いかもしれません。

Dsc00648  裾にはギャルソンのロゴ。……コレはいらなかった気がします。わざわざ、つけなくても。なんか、興ざめというか……。まぁ、Tの柄が良いので、別に構いませんが。

 他にはビニールバッグ(これは全く売れていませんでした)。そしてギャルソンベースでなく、フルーツ・オブ・ザ・ルームのボディを使用した、黒のレントゲンT(両手、片手、頭、足など)に白のメッセージTがありました。こちらは価格も安め。ガイコツ好きな人には良いです。あとはミラーやブレス?など。ミラーなどはとてもキレイで、悪くなかったです。買ってもいいかなと。そんな感じでしたね。

 それにしても、写真さえ良ければ、モノクロのフォトプリントオンリーでも随分と優れたTシャツに仕上がるものですね。まさに白と黒の芸術。なんか、言っていたらもう一枚やっぱり欲しくなってきました……買おうかなぁ、黒のリップ、悩み中です。

 白と黒といえば、「シキサイ」のズックのTシャツはとても良かったですが、買えずじまいになってしまいました。やっぱり、去年の夏に初めて見たとき、買っておくべきでした……。今更、ものすごい欲しいです。森美にはもうズック柄はなく、傘や蛇口、Tシャツ、洗濯ばさみ柄しかないので……。原美に行けば、まだあるのでしょうか。今度行って来ようかな。つーか、またやってくんないかな、今年もシキサイ。

 ということで、そろそろいい加減に終わります。もう、寝ます、あっというまに。熱はクスリのおかげで、今は下がっていますが、38度5分ありましたからね、フッラフラ。ぶり返さないうちに眠って、ごまかさないと。それでは、風邪には気をつけましょうね。     circus

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2006年2月 5日 (日)

美しき色・麗しき彩

Dsc00597_1 時間がありません。更新するものについつい見入ってしまい、時間がありません(笑)。ガキの使いも見ていましたし。……うーん、七変化はハードルが最近下がっている気がしますね。あの程度なら、昔は笑わなかったはず、みんな。けれど、七変化の状況自体が面白くなってしまったので、なんでもないネライでも笑ってしまっている気がします。

 今日は、過去の美術展のカタログを。コレ、一昨年に森美術館で開催されていた、「COLORS」という、ヴィクター&ロルフを中心とした展覧会のものです。ヴィクター中心といっても、川久保さんやジュンヤさん、ヨウジにシャネル、ヴィヴィアンなど、かなり多岐にわたってドレスなどが集められていました。この展覧会はすっごく好きで、3回行きました。がっつり見ました。

 色がテーマとなっていて、黒、赤、青、黄、白など、色ごとに区分けしてドレスが飾ってありました。見ごたえはかなりあって、途中にはヴィクターのコレクション映像がでっかく流れたりもしていて、全く感嘆ものでした。

 それに準じて出たカタログがコレ。片面は真っ白、もう片面は真っ黒な表紙のカタログ。とても良いのです。正直、写真の質はそれほど良くないので、実物を見るにはまったく及びませんが、これほどいろんなドレスが一気に見れる本はなかなか無いので、大切にしています。……時々、というか結構頻繁に、見てはため息をもらしているのです。

Dsc00606  多くのドレスが載っていますが、ヴィクター、川久保さん、ジュンヤ、年代不詳のモノがかなり多いです。そのなかでも、お気に入りを何枚かご紹介。これら以外もすごく素敵なドレスばっかりですけれど。

 まずはヴィクター&ロルフのアルルカンジャケット。これ、大好きです。もう一目ぼれでした。アルルカンジャケットという名前にもかなり魅かれます。……ちなみにアルルカンというのは道化師のことです。いやー、名前の通り、サーカスみたいな雰囲気なのですが、色使いと形が絶妙。もう、着ないけど、是非欲しい。家に飾りたいくらいです。写真でも素敵なのですが、生モノはもっと素敵。これを見てからですかね、ヴィクターもやるもんだなぁと思ったのは。

 派手とかそういうことでなく、すごく調和された色合い。もう天才としか言いようがありません。うーん、画像が悪いのがもったいない……。

Dsc00609 次はジュンヤさんのドレス。これ、いわゆるプラスチックだったかと。ジュンヤマンを買うとついてくる青いアレと似たような素材。……まあ、アレよりはずいぶんとしなやかだし、良質ですけれど。合成繊維のかたまりとは思えぬ、かなり良いドレスでした。

 素晴らしきは花柄のプリント。もうね、芸術ですよ、ある意味。どうしてこんなに才能があるのに、メンズで発揮しないのかと(笑)。

 ジュンヤさんのはコレ以外にも、青いプラのものやデニムもの、柄物など、どれも素晴らしくて、感激したもんです。……やっぱり才能が溢れてるんだなと。

 この展覧会に集まっていたもので、ジュンヤさんのものはまったく悪いものがありませんでした。どれも秀逸。何度も言いますが、メンズで実力発揮しろよと。

Dsc00611 そして3つ目がそう川久保さんで。ギャルソンは時に和柄がデデーンときたりしますが、コレはその頂点。素晴らしい出来でした。

 どうやら84年のモノらしいですけれど、当時の人がギャルソンに食いつくわけが分かります。だって、良いもん、素直に。こんなの今出ても買いますって。それを20年前に作っちゃったわけですから……はは、脱帽。

 もちろん、川久保さんのドレスもたくさん出ていて、どれも良いです。ジュンヤさんとは全く異なる感激。僕が知りえない頃の作品も多かったので。

 その中でも、これは生で見たときに惚れました。こんなの、反則だよってくらいに。それぐらい、美しい出来だったのです。……ただ、あまり人が止まっていなかったので、そう思ったのは僕だけなのかもしれませんが。

 他にもプッチだのバレンシアガだの、ディオールだのガリアーノだの、本当に多くのドレスが載っています。マジで最高、バイブルですもはや。これ、見始めたらしばらく止まりません。……だから更新がギリになってるわけで。

 展覧会自体はあまり人がいなくて、ゆっくり見れたことを覚えています。すごく良い展覧会だったのに、もったいないですよね……。好きな僕の方からしてみれば、悠々歩けたので、嬉しかったですが。

 このカタログ、実はまだ森美術館で買えるので、是非中を見てみてください。そして買っちゃってください。損はないです、きっと。ネットでも買えますが、実物を除いてからの方が良いと思います。……なんとなく。

 今日はこれくらいで。明日はプラプラとするかもしれないし、しないかもしれません。ただ、最近モノを買っていないので(一週間くらい?)、何か買ってしまうやも。そういえば、ドッキングのポロがものごっつ好みだったんですよねぇ……。     circus

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2006年2月 4日 (土)

ドル札

Garconsimg_newton 土曜日はツライです。何がって、全体的に人が溢れすぎだと思います。街にも、店にも、電車にも、どこでも。人ゴミが果てしなく苦手な僕にとっては、ある種拷問に近いわけです。……目が回ってしまいます。平日が好きです、平日が。

 さて、伊勢丹のページをフラッと見ていたら、宣伝が始まってましたね、「ヘルムート・ニュートン展」の。雑誌などでさんざん流れていたので、いつ伊勢丹でページ作るのか気になっていました。……ま、ちゃちいですが一応出来ましたね。

 8日からということで、確実に初日の朝っぱらから見に行きますが、どうでしょうねぇ……。スペースが正直言って狭いだけに、それほど多くの写真が飾れるとは思えませんし。そこは川久保さんの腕次第なわけですよね。……いったいどのような見せ方、チョイスをしてくるのか、そこが非常に楽しみです。

 売り場にスペースが出来ているので、入場料はもちろん無料。そりゃ、暇な人は是非見たほうがいいでしょう。損するわけじゃないので。……初日は人がいそうですよねぇ、あの狭いところに。

 その来る人たちの半分くらいは、きっと販売目当てでしょう。かくいう僕もとりあえず、買いますが。画像の唇と2人の顔がはいったプリントのT、ビニールバッグ。ドル札と太い指の手がプリントされたT、バッグ。そしてコンパクトミラーがでるようです。……恐らくそんなもんでしょうね、記念品みたいな感じですから。

 ビニールバッグはパスです。わざわざ、アレを買おうとはどうしても思えません。元々、ビニールものが欲しかったりしたなら、話は別ですが……。微妙ですもん。買うのはもちろんTシャツ。唇のほうも案外、伊勢丹の画像で見ると良さげですが、まぁ多分ドル札の柄のほうを買うと思います。あの柄は普通に良いです。なんか、オムとかで出してくれりゃあ、別にそれはそれで買います、そんな感じ。

 ただ、心配は生地。タグを見る限り、路面限定品と同じなので、きっとTシャツのベースはプレイと同じだと思います。プレイ自体は別に良いですが、生地はやはり弱いんですよね。首とか袖が、プリュスやオム、シャツのベースTに比べ、だいぶ弱いです。うーん、できればヤン限定のTのときみたいに、シャツのベースで作って欲しかった……。シャツのベースは、独特の柔らかさがあって好きなので。

 恐らく大量に作っているでしょうから、買えないことはないと思いますが、念のため朝イチで行くわけです、はい。8日には写真の感想など、レポしたいと思います。Tの画像を交えて。

 最後に、今日兄がギャルソン青山店に行ったところ、ピーコに遭遇したそうです。案外地味目な格好で、なかなかにいい人そうだったらしいです。……うーん見たかった。僕は、青山でヨウジさんを一回見たことありますが(もしかしたら勘違いかもしれませんけど、顔と背丈がヨウジさんだったんですよねぇ……)、すっごい上品な雰囲気を漂わせたオジサンでした。格好は上品というより、ラフでしたけれど。では。     circus

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2006年1月31日 (火)

ドイツプロダクト

Topbg01 「有頂天ホテル」を見に行って、そちらの感想もちらほら書きたいのですが、昨日の森美があるので、本日はそちらを。

 森美術館では今、ドイツに焦点を当てた展覧会を2つ開催しています。まず一つ目が「東京-ベルリン展」。日本美術とドイツ美術を織り交ぜながら、とりわけ東京とベルリンに重きをおいて、様々な絵画や美術品を見せています。だいたい、時代ごとの感じでいくつかのセクションに分けて置いていますが……。総評すると、久々に森美術館らしい展覧会でした。これだけ集めるには、金やらスペースやらいろいろかかるぞ、みたいな。

 それ故、展覧会自体は長めです。いつもとスペースはもちろん変わりませんが、作品が多めに敷き詰めてあるので、それぞれを考えながらじっくり見ると、案外時間がかかりました。……けれど、平日だからか、ハピネスなどのように派手な大きい形ではないからか、人は少なめでゆっくり見ることが出来たので、だるさはありません。

 感想としては、なかなかに面白かったです。特にドイツ側の作品。個人的に好きな形態の絵が多かったからかもしれませんが、企画としては面白い展覧会だったと思います。人が少ないのがもったいないくらい。

 では個人的おススメを軽くご紹介。エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナの「ポツダム広場」などを初めとして、エルンストの色づかい、明暗のつけ方、形の作り方はとても感覚を刺激します。そしてフランツ・マルクの版画はすごく良いです。モノ自体は小さいので、一見見過ごされがちですが、最高です。……久々に巧い版画だと思いました。もちろん油彩も良かったですが。また、ヴァシリー・カンディンスキーの新聞調のような作品は、もはや現代美術。好奇心が沸く作品でした。

 次に、普門 暁の色使いはかなりシビれました。うーん、ちょっと立ち止まる時間が長かったですね……この方。あと、雑貨というかバウハウスの流れで、イスやそういった類も飾ってあったのですが、これまた良いモノがありました。ブルーノタウトの木製伸縮自在本立て。いや、これ今欲しいんですけど……マジで。今コレを、アクリルとかで作れば、絶対売れます。木製含めて、カラーバリエを出して欲しい……絶対買うんで。あとは同じくでっかいレター入れ。そしてその流れのデッサンも良かったです。

 日本人のが少ないと思われそうですが、結構たくさんありました。ただ、僕の好みでなかっただけで。でも好きだったのもあります。中村研一の飛行機が墜落させられている絵。コレ、大きくて、若干上のほうに飾られています。多分、自然と見上げた感じを出すためですね。実際に、空を見て、飛行機を眺めているよう……良い作品でした。そして、岡本太郎。「重工業」という作品でしたが、彼が評価高いのがよくわかります。つい、立ち止まってしまう強さがある。……で、誰かと思ったら、岡本って具合。色使いとか、日本人でありながら、日本人で無いです彼。実際、見ればそう感じると思います、特に今回のような海外モノとの入り混じった流れだと。

 また、横尾忠則も、良くも悪くも存在感はありました。まぁ、あんまり好みませんけれど。ドイツ勢に戻り、フランツ・アッカーマンは現代ドイツ的な匂いが結構しました。好きな人はツボかと。そして、ラストのほうで驚いたのが、誰かは忘れましたが、フィルハーモニーの全体を、でっかい写真で撮ってつなげた作品。最高に、面白いです。そういえば、写真モノもたくさん展示されていましたね……。それも悪くありませんでした。

 長くなりましたが、おススメはこの程度。けれど、他のもどれもそれなりに良かったです。思いのほか、多くのジャンルに広がってモノがあるので、何かしら気に入るのがあると思います。

Main さて、もう一つの展覧会は「ドイツデザイン展」。いやー、こちらは、フツーに欲しいものが溢れていました。はっきり言って、雑貨好きでないと全く楽しめませんけど。雑貨好きなら、なかなか頷ける内容。……欲を言えば、もっと置いて欲しいモノは当然まだまだありましたけどね。

 カンティレバーチェアをはじめとしたイス、それに伴いテーブル、キッチンクロックにライトの数々。コーヒーメーカーから本、灰皿やペン、ポスターやカトラリーに至るまで、まぁまぁの品ぞろい。とりあえず、見るだけでも楽しいです、といより欲しいです。

 一番欲しかったのは、ベンツの特集もあったのですがそこにあった、ベンツ車の4分の1とかの、いわゆるモックアップ。すっげぇ、欲しいです。いや、何に使うのでもありませんけど……。

 ところでドイツプロダクトについては持論があります。ときに、「ドイツプロダクトは洗練されすぎて個性が薄くてつまらない。」なんて言われたりするのですが、その判断は一理ありつつ、どうかなとも思います。モノには大きく2種類あると思います。「そのものが強い個性を持ったもの」と「そのものの個性は絞られ、ヒトの個性を顕著にするもの」です。前者は言うなれば、ギャルソンやガリアーノのようなコレクションファッションや、アメリカ的雑貨など。もちろんこれらもヒトの個性と入り混じりますが、その前にまずそのものが強い個性を備えています。……だから極端に言えば、ヒトに個性がなくとも成立します。そして後者はドイツプロダクトや和風なもの(わびさびの感性なども)など。これらもそれなりにそのものの個性を持っていますが、けれど、ヒトの個性との入り混じり無くして、成立しえない個性だと思うのです。

 うーん、わけわからん。つまりは、ドイツプロダクトは、個人が使って、そのヒトの個性と合わさってこそ、秀でるもので、ただただそのモノだけで個性を判断するものではないと思うのです。中には奇抜なものもあれど。……ある意味、実用美というか機能美というか。ドイツプロダクトには関わるヒトの感性が、個性になる。それを受け止めるだけの器があると、僕は考えています。……日本的なものも近い印象ですが。だから、好き。わかりやすいモノも良いけれど、こういう「自分が分かろうとしないと分からないモノ」が好き。だから、人によってはドイツものは冷たく感じるし、あっさりしてるので個性を見出さない場合もあるのかなと。日本モノとしては奇妙な雰囲気を感じたり、クドさを覚えたりですね。……その個人的判断が、良い悪いかは別次元の問題として。

 とはいえ、言ってしまえば、好き嫌いの問題ですから、他人の判断まではとやかく言うつもりは全くありませんが……。とにかく、ドイツプロダクトをもっと使ったりして欲しいなと思うのです。冷たいとか無骨とか、あんまり卑下する前に。まぁ、文化の壁みたいなものを、頭から避けないようにってのは、どういうプロダクトでも同じことですけどね……アメリカでも北欧でもアジアでもアフリカでも。それが楽しい気がします。文化の壁を、できるだけ味方につけるというか……逆に壁を楽しむというか。良いですよ、そんなのも。

 話は長くなりましたが、森美のドイツ展は両方ともそれなりに楽しめると思うので、是非行って見てください。ところで、僕が何故これほど森美押しかというと、森美の会員になっちゃってるからなんですよね……なんで、年会費だけで普段はいっつもタダで見れるし、混んでるときも並ぶ必要ないし。その上、こういう企画もの大好きなもんで、森美によく行くわけです。何度も何度も。……もちろん、他の美術館も好きな企画なら行ってますけれど。

 さて、連日長文でしたが、実は書き足りません。ドイツ展についてもプロダクトについても、かーなり短く省略して想いを綴ってます、ブログですし。暇があったら、勝手に論文調で書こうと思います。まぁ、誰に発表するでもないので、僕の発散として。そういのも、実は好きで。さ、では今日もこれぐらいで。     circus

 

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2006年1月25日 (水)

ピラミッド

Dsc00512 ここんとこ、チェスやら麻雀やらにやたらとハマっているのですが、大変です、強くなるのは。とにかく、まずは回数をこなさないとなりません。今は、その最中。……がんばらねば。ところで、YOUさんはマジで面白い。ごっつええ感じの時から、素晴らしかったですが、最近はまた違う感じで良いですよね。普段は絶対見ない「空飛ぶグータン」を見たのですが、叶恭子すごすぎ。切りかえしかたが爆笑です。……金持ちって良いですねぇ、羨ましい。

 さて、本日のモノはチョコレート。昨日、宣言していた通りに伊勢丹に行ってまいりました。今、伊勢丹では「サロン・ド・ショコラ」が開かれています。本来はフランスで開かれている、チョコレートの祭典なのですが、今年も伊勢丹で再現というか、開いてくれています。去年は結構盛り上がってましたよね。

 すんごいですよ!! 世界の名だたるパティシエのチョコレートがぎっしりです。<ジャン=ポール・エヴァン>はもちろんのこと、チョコレートの嵐です(笑)。……いやー、お客さんの数もすごくて、昼過ぎの穴の時間に行ったのに、押しつ押されつでした。そこで、お目当てのモノをすかさず買いました。

 画像がそのチョコレートです。<プラリュ>のピラミッドというもの。まず目をひくのが、パッケージングですよね。カラフルでポップで、味わいがあります。これ、10枚セットのチョコレートなのですが、総て包みの色が違います。ちなみに、大きいほうはすごくキレイな紙で包まれていて(中はまたいわゆる包み紙でしょうが)、麻っぽい紐でくくってあります。小さいほうは、チョコっぽい包みでビニールで覆われています。……どちらも秀逸。でもやっぱり、両方あると、大きいほうが素晴らしいです、もはや芸術。

Dsc00522 さてコレ、違うのは包み紙の色だけではありません。実は総て味が違います。味というか、カカオの原産地が。それによって風味が全く違ってくるわけですね。上から「ジャマイカ」、「インドネシア」、「SAD DOME(どこなんでしょう?)」、「トリニダードトバゴ」、「ベネズエラ」、「バヌアツ」、「ガーナ」、「マダガスカル」、「コロンビア」、「エクアドル」となっています。うーん、食べるのが楽しみ。

 これだけ色々集めてくれれば、変わった楽しみ方も出来ます。僕は、コーヒーとのマッチを楽しみたいと。コーヒーの産地にあわせたチョコを一緒に食べたり、あえてすごい離れたところのを食べてみたり……。新たな感動がありそうです。もちろん、産地の豆が無いところもありますけれど。でも、楽しみ。

 お値段は小さいのが1260円、大きいのが5250円です。10枚セットとはいえ、やはり若干お高め。……特にパッケージにこだわりが無ければ、小さいほうが良いと思います。去年もきていたのですが、売り切れのため買えず、苦い思いをしました。今年はリベンジってことで。今年は多めにあるのか、まだまだ在庫があったので、ピンと来た方は是非。伊勢丹まで走ってください(笑)

 コレは日本では普通手に入らないため、伊勢丹のこの機会でしか買えないのです。うーん、もったいない。さて、コレを買ったとき、良い事がありました……。初日だからか、プラリュさんが売り場に立っていて、なんとサインをしてくれたのです。ピラミッドを買ったあと、通訳の人に「お名前を伺えますか?」と言われ、なんだろうと思ったら、サインをしてくれるとのコト。そりゃあもう、嬉しかったです。たかだか、伊勢丹のショコラのインビテーションカードに書いてくれただけなのですが……。画像一枚目で、チョコの下に敷いてあるのがソレ。名前はチョコで隠しましたが。プラリュさんのサインと、僕の名前、そしてラブチョコレート(フランスだからラートですか)と書いてくださいました。いや、もちろんアルファベットですよ。感動。……空いているときに行ったのが、良かったのかもしれません。

 ところで、ただ味の違う、産地の違うチョコを食べたいだけならおススメがあります。わざわざこの機会でなくても。それが「100%チョコレートカフェ」というところ。東京の明治製菓の本社に入っているお店ですが、ここも常時56種類のチョコを売っています(産地違いや、味違いで)。さらにチョコの食べ物、飲み物もたくさん、最高です。また、365日のチョコレートといって、毎日限定で味の違うチョコを売っています。プレゼントに最適ですよ。チョコ好きは行ってみてください、遠いけど。かなり、良いお店です。

 さて、普段チョコを食べるなら、エヴァンがやっぱり好きですが(箱も良いので)、プラリュのピラミッドはゆっくり楽しみたいと思います。ホントにおススメです。実際見ると、大きいほうを買いたくなりますよ。

 久々にすっごく長くなりましたが、それぐらい素敵。本日はこの辺で。いやー、こんなイベントを持ってきてくれる伊勢丹はありがたいですね。ラブチョコレート!!     circus

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2006年1月 8日 (日)

ヴィジョナリーズ・スペシャリティーズ

Dsc00339 おやつに「萩の月」を食したのですが、もうヤバイですよ、帝王です、帝王。いや、お菓子界の覇者ですよ、ウマすぎ。僕はお菓子は結構好きなほうなので、おいしいものはいろいろ食べていますが、……何度食べても「萩の月」は秀逸。もはや仙台銘菓ではなく、日本銘菓でいいと思います。海外進出。だって、お茶のみでなく、紅茶、コーヒーにも合いますから、きっとアルコールにも。

 そういえば、一昨日の記事で今日からギャルソン・ワイズらのセールスタートなんて書きましたが、ワイズは今回日付違うんでしたよね……13とかだったか。ここんとこずっとギャルソンとワイズはセール・立ち上げ日程が一緒だったので、ついそのノリで書いてしまいました……、反省。間違えるなんて、お恥ずかしいことです。まぁ、今回は全く行くつもりは無かったので、関係は無いのですが。

 では今回はこちらを。遅ればせながら、ようやく買いました、『ビジョナリーズ』。ビジョネアじゃないですよ、……あれはあれで欲しい号がいくつかありますけど。それは置いといて、このビジョナリーズ、買いです。そうそうたるメンツのデザイナー達の軽い歴史とインタビューがまとめられているのですが、写真も交えてあって素晴らしい。マルタンマルジェラを除いて、みんなデザイナーの顔写真がちゃんと使われています。あんまりアップが撮られない川久保さんやジュンヤも。

 さて、そうそうたるメンツというのが、ほんと物凄いです。掲載順に、個人的な有名どころを挙げていくと、「アレキサンダー・マックィーン」、「ソニア・リキエル」、「マルタン・マルジェラ」、「三宅一生」、「フセイン・チャラヤン」、「ドルチェ&ガッバーナ」、「ヘルムート・ラング」、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」、「山本耀司」、「トム・フォード」、「川久保玲」、「ポールスミス」、「ジョン・ガリアーノ」、「渡辺淳也」、「ジャン・ポール・ゴルチェ」。もう、わけ分かりません、豪華すぎる。そりゃあ欲を言えば、エディ・スリマン、リックオウエンス、マーク・ジェイコブスとか、日本人なら高橋盾くらいは入れてくれても良かったのに……とも思いましたが、これのインタビューの行われた時には、どう考えてもまず無いですからね。

 内容はといえば、やはり人によってムラはあるものの(インタビューが多かったり、筆者の主観が多かったり)、大まかに言えば、どれも深からず、浅からずと言った印象です。でもでも、十分に面白い。興味引かれる部分は大いにありました。必読です、コレは。安いですしね、税込み2500円なり。

 さて印象に強く残ったのは、マックィーンとマルジェラ、ヴィヴィアン、耀司、川久保、ジュンヤです。言葉にものすごい説得力と強さが感じられました。けれど、それは無理やりなものでなく、極限的に合理的でかつ、人間的なもの。とても良い出来でした。

 ネタバレも含みますが、マルジェラが個人でなくメゾン、団体として回答したのは、まさに正しい行為だと思うし、ヴィヴィアンの話し方には才能があふれ出ていました。ヴィヴィアンは才能が溢れすぎていて、その溢れた形が服なのだと思いました、恐らく服以外に興味を持っていたとしても、どの分野であろうと革新的な、素晴らしいモノを作り上げていたのではないか……と。そして耀司は女性というものをとても愛していて、かつ女性というものにひどく優しいのだ、と感じたのです。ジュンヤはとても現代人です、やはり。それはいい意味でも、悪い意味でも。僕は彼の作る服は相当好きですが(特に女性モノ)、「彼があらゆる意味でトップに立てるか」と問われれば、僕の答えは限りなく……NOに近いです。ジュンヤには間違いなく服を作る、クリエイティブな才能があると思います、けれど、まだ何かが足りない気がしてなりません。……この本を通して、多くのトップに堂環境で触れることにより、そのことが伺えました。まぁ、まだ若いので、これからでしょうけど。そして川久保さんからはひとつ引用を。

 最近のファッションはマンネリ化が進んでいます。何人かのデザイナーは、60、70年代のレトロに焦点を合わせ、他の人たちは、いわゆるシンプルで着やすい、現実的な服にばかり固執しています。私はこれらのどのカテゴリーにも属さない、全く新しいことがやりたかったのです。そういうメッセージを伝える服をデザインしようと考えたとき、体が服に、服が体になるという考えが浮かびました。

 この言葉はすごいです。恐らく、トップデザイナーといわれる人たちは、多かれ少なかれ、みなコレを考えている気がします、気づいてるかは別として。「別に、レトロが悪いのでは無い。別に、シンプルが悪いのでは無い。ただ自分が、そうじゃなくあってみたいだけだ。そうじゃなく生きてみたいだけだ。」、僕にはそんな風に聞こえました。確かにギャルソンの服はギャルソンっぽさを感じることはあっても、なにか具体的な年代がうかんだり、何もないということは……ほとんどありません。あくまで主観ですが。なんとか風とか、昔っぽいとは思っても、具体的にはギャルソンとしか言いようがないというか……。それはギャルソンだけでなく、耀司やマルジェラ、ヴィヴィアンなどにも感じられることですが。

 マックィーンは単純に面白いです。この本の導入としては最適。硬くならずに読めるし、出来もいいです。

 写真が結構載っていますが、個人的に好きなショットは、マックィーンの横たわっている女性の写真と、表紙にもなっているヴィヴィアンのところの横たわっている女性のカット、そしてジュンヤの椅子?に座って遠くを見ている女性のカット。どれも服がまず素晴らしく、そして写真の構成も、色も、雰囲気もたまりません。買う予定の無い方も、是非この3枚だけは見てみていただきたいほど……。

 さて、長くなりましたが、それだけいい本ってことです。何度もいいますが、安いから、必読です。この値段でこのメンツのインタビューや写真はなかなか無いです、他には。

 あ、最後に、「服は芸術ではない」とみなが書いていました。もちろん例外はあるけれど、と。僕もそう思います、服は服です、モノです。芸術的な面はあっても、芸術そのものではないと思います。そういうことで、お開きに。     circus

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2006年1月 7日 (土)

ベンタもクロ

Img10021062981 めちゃイケのスペシャルをしっかり見ていましたが、やっぱりナイナイはすごいですね。面白さのアベレージがとても高いです。巷ではキングコングがナイナイ2世みたいな扱われ方ですが、レベルが全く違いますよ……。月とスッポンなんてもんじゃありません。キングコングは苦手です、面白いと思ったことが一度も無く、もはや出てる瞬間、チャンネルを変えようとしている自分がいます……。とにかく、めちゃイケはずっと続いて欲しいですよね。

 今回は、我が家の加湿器を。モノマガジンとか、その辺のいわゆる「モノに対するうんちく系雑誌」が好きな方には、もはや当たり前の存在の「ベンタ」の加湿器です。コレ、加湿器の中ではずば抜けてカッコいいと思います。がっちりしているんだけれど、どこか可愛げがあると言うか……。

 うちのはまさに、画像のまんま黒を使っていますが、白も悪くないです。むしろ、部屋によっては白のほうが、よりスタイリッシュに見えると思います。

 実は、うちのベンタにも色でひともんちゃくありました。なぜかビックカメラで購入したのですが、店頭では黒を頼んだのに、届いたモノがなんと白! ビックに言ったところ、「黒をすぐ届けますので、それまで申し訳ないが白を使ってください」とのこと。うーん、それならと遠慮せずに使いましたが、実際使っていると「別に白でも良いな……」って思っちゃったり。まぁ、結局ちゃんと替えましたけれども。

 ところで、このベンタ、良いのは見た目だけではありません。機能も秀逸。加湿の仕組みは結構原始的な、「気化加湿」なのですが、すっごい加湿を果たしてくれます。その上、無駄なフィルターとかがないので、手入れも楽チン。更には加湿するだけではなく、周りからの空気を中に流す際、ホコリをがっちり吸着してくれるのです。だから空気清浄機としても高性能。一定期間ごとにハイジェン液という薬品を入れて、水の綺麗さとかを保つのですが、かかる費用はまさにそれと水代、電気代だけ。特殊なフィルター代とかが無いので、とってもお得ですし。

 欠点と言えば、最初の購入コストが若干他よりかかることと、近くにいたらちょいと寒いってことぐらいでしょうか。価格はちょっと普通の加湿器よりは高いです、それなりに。輸入関税等の関係もあるでしょうが、ヘタしたら約倍ですから……。けれど、それを補って余りある出来なのは確かです、使ってみれば実感できます。また、気化式なので近くにいるとどうしても少し寒いのですが、それはそれ、大したことじゃありません。

Yamagiwa_1878_1849892 僕はベンタが最強の加湿器だと思っているのですが、前に流行ったのはやはり±0の加湿器ですよね。コレ、はじめ見たときは僕も気に入りました、一発で加湿器とも分かりましたし。しかし、どうも普通の家庭に置いておくには、合わないような気がしてなりません……。どこかファッショナブルすぎるというか、ポップすぎると言いますか。もちろん、もともとそういうコンセプトの下で、部屋作りをしていたり、もしくはあえて全くシックな部屋作りをしていたならば、すごく合うとは思うのですけど……うちはフッツーな一般家庭って雰囲気ですから、マジで。

 それゆえに、ベンタのようなちょっと無骨な感じのほうが、部屋に溶け込みやすいのです。ポップなものは大好きなんですけどね、なんか湯気っぽいのがモアーっと出るのも嫌でしたし、ベンタに落ち着きました。

 もし、良い加湿器を探している人がいたら、ベンタをちょいと候補に入れてみてください。ドイツ製の、素晴らしいやつですから。

 ではでは、この辺で。今日は早めに更新を切り上げて、コーヒーでも淹れて、テレビにがっつこうと思います。深夜まで……。     circus

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2006年1月 1日 (日)

あけました

Photo_1 あけまして、おめでとうございますです。新年早々、いつも通りに更新していきたい感じ。……と、その前に昨日の年越しの話を少し。

 まずは紅白の感想を。……ドン引きです。何がって、最後の投票が。何ですか? あれは。審査員の生のボール投票は無くなり、いくらでもデータ偽造が可能な審査が中心、訳分かりません。一瞬にして年末の雰囲気が興ざめしました。終わってます、たとえどんなに出た歌手がもっと素晴らしかったとしても、結局ダメだったでしょうね、去年の紅白は。

 そして内容はというと、良かった歌手をやった順に挙げると、「モーニング娘」、「森山良子」、あるいみ「WaT」、「グループ魂」、「一青窈」、「山崎まさよし」、「aiko」、「Def Tech」、「松任谷由美」、「ドリカム」……ですね。順に何が良かったか。モーニング娘はバブルの雰囲気がしました、何はともあれバカ騒ぎは悪くない。森山良子は使ってるギターがものすごい良い鳴りしてました、……流石オールドマーティン45。WaTはウェンツのバラエティ運を見ました、マイク倒れるなんて、あれで今年一年ネタになります。グループ魂は歌はともかく、琴欧州に絡んだのは大正解、阿部サダヲの力か。一青は普通にいい雰囲気で歌えていて、かなり落ち着きました。山崎は圧巻、あのくそ寒い中で、あれだけギブソンを鳴らせたら……やはりプロでしょう。aikoは安定していて文句ないです。Def Techが想像以上によく出来てたと思います、正直日本人側はアレですが……、白人さんがずば抜けて上手くて心地良かった。ユーミンはもう出ただけで良い、中継の割に歌もよかったし。ドリカムは最優秀な気がします、歌巧すぎです。特にはじめのベースとだけの部分は最高、響きました。

 他ははっきり言ってぐだぐだでしたね、演歌組はまぁ良いとしても。特にひどかったのは「ゴリエ」と「和田アキコ」と「スマップ」。ゴリエはなめてます。あんなんでいいなら、紅白なんてやる意味があるのでしょうか? そもそも100パー口パクでCD垂れ流しで。腐ってます、本気で。もっとひどいのは和田アキコ。……あの程度のパフォーマンスしか出来ないのだったら、紅白に対してNHKに文句を言う資格は、どう考えてもありません。まず自分がしっかり最高のパフォーマンスしてから言えよ、と。別にパフォは悪くないけど、なんかアレだったのがスマップ。仮にも大トリなのだから、「世界~」を練習する前にトリの「トライアングル」をもっと練習して来てくださいと。しまりません、あんなのじゃ。まぁ、それはスマップだから別にかまわないのですが……、結局は期待していませんし。でも紅白自体がスマップの番組みたいで、その意味でスマップに全体的に萎えました。

 最後に、みのもんたは別に気になりませんでした。NHKさんのナイスなセリフ全強制のおかげで。良くも無いけど、ジャマではありませんでしたし。うーん、すごい長くなりましたが、総じて言えばやはりあまり良く無かったです。演歌を固めすぎないとか工夫は見られましたが。まだまだ改良の余地はあると思います。

 昨日は紅白のあとはいろいろ回してテレビを見ていましたが、地方のチャンネルのマイナー歌番組に、知り合いが出ていたのでがっつり見ておきました、歌は上手かったです。路線はどうかと思うけれど。そんなこんなで喜びの唄を聞いたりして、昨日は終えました。

 さてさて、前置きの昨日の話がすっげぇ長くなりましたが、今日の本題はコチラ。画像の写真見て分かる方もいらっしゃることでしょう。森美術館で開催中の「杉本博司展」です。実はもう、僕は3回行きました。ヴィヴィアン展との都合もあるけど、恐らくあと1回は絶対みます……。でもそれだけ見ても、素晴らしい展覧会です。

 ところが、人は中に全然いません。すっごい楽に見て回れます。たぶん、知らない人が多いし、派手さもないのでみなさん見に来られないのでしょう。写真好き、良いモノ好き、良い雰囲気好きにはたまらないのですけどね……。

 まず素晴らしいのは展覧会のつくり。杉本さん自身が意見をして作ったそうですが、良いです。静かで広大で、……けれどどこか人間味がして。杉本さんの雰囲気が、そのまま形になった感じがしました。次に良かったのは作品の量。多すぎず、かといって少なすぎず。それぞれのテーマごとにしっかりした量が組まれているので、「疲れないけど物足りなくもない」という美術展の最高の状態を作れています。これまでの森美の感じだと量で圧倒してくると思いきや、そうでは無かったので感心しました。

 といっても、なにより素晴らしいのは作品です。「ジオラマ」シリーズはやっぱり面白いし、ビックリするし。「ポートレイト」は何度見てもすごいです、そもそもコレを撮ろうと思ったこと自体が。そして自分が一体化するような感覚すら覚える……「海景」。そして最も僕が好きなのが、「建築家の建築に対する脳内イメージを切り取る」ような作品の「建築」。コレは震撼します。こういうことが考えられるのか、と。何より、貿易センタービルツインタワーは別の意味でも震えました。あまりにも、今の存在と虚無と現実を表してしまっているような気がして……。しばらく見入っていました。

 他にも仏像の作品も良いです。特に映像の方。杉本さんの解説ビデオも途中であるので、それを見てから仏像映像を見ると、意味がわかります。……強さが伝わります。ただ、残念だったのは「観念の形」のところ。空間はとても工夫されていて良いのですが(全部一気に見れる特定ポイントがあったり)、作品の順番があまり必然性を感じませんでした。もっと良い順番があったはず、と思えて仕方がありません。作品自体は感ずるものがあり、ぐっとくるのですが……。

 そして「劇場」は好き好きでしょうね、やっぱり。あのコンセプトは面白いと思います。でもあまり劇場に足を運ぶことが少ないので、興味をそがれる部分はありました。もっと舞台とかを見に行くようにしよう、と思いましたね、教養としても。

 にしても、これだけの作品展なのに、見る人が少ないというのは非常に残念です。ハピネスとかの時には、森美にあきるほど人がいたのに。カラーズやアーキラボ、杉本博司展といった少々マニアックなものになると、軒並み人がいなくなるのは、どうなのかなと。……日本人はもう少し美術に興味を持ったほうがいい気がします。まぁ、コアな美術ファンからすると森美は邪道でしょうが。森美に限らず、原美とか国立ものとか良い美術館はたくさんありますからね、企画も面白いし。偉そうなこと言うほど、僕も見れてる訳じゃないんですけど、やっぱりお金かかるし……。でも常に意識はしています、それ大事じゃないですか?

 うーん、まだ「杉本博司展」を見に行ってない方、いっそヴィヴィアン展のついででも構わないので、見てみることをおススメします。ただしゆっくりと。共感できる人、いると思います、たぶん。いろいろ吸収できるはずです、写真からでも。9日までなので、是非行ってみて欲しいです。

 いやー、新年一発目の更新から、めちゃめちゃ長い文章になってしまいました……。僕の文章はどれも長いのですが、書くのが好きなのでどうしようもないですね。全部読んでくれている人がいたら、マジで嬉しいです、感謝です。でもこのスタイルは変わらないと思います。これが僕の楽なスタイル。

 それでは、今年もよろしくお願いいたします。たくさんの人に読んでいただいて、感想を持っていただけるよう、頑張りますです。ちなみにおみくじは「吉」でした。なんかリアクションしづらかった……。     circus

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2005年12月30日 (金)

サルバドール・ダリ

Photo  以前の、てか最初の記事(マークロスコのとき)にも書きましたが、僕の三大画家の一人が「サルバドール・ダリ」です。シュールレアリズム(超現実主義)を語る上では欠かすことの出来ない人なのですが、実は細かいことはよく知りません。けれど、この人の作品は本当に大好きです。不思議と心が惹きつけられます。どんな長い時間でも見ていられます、飽きずに。

 「ダブル・イメージ」のいうべき、多くのイメージを一つの絵の中に落とし込んでいく手法は、目を見張るものがありますが、そんなダリの最も有名な作品といえば、やはり『記憶の固執』でしょう。カマンベールチーズのイメージがこの絵の原点らしいのですが(確かに時計が柔らかい感じはするけれど)、謎です。そのイメージに、どうして僕はこれほどまでに惹き付けられるのか……。正直、ダリが作品について言っていることの意味は、全然分からないのですが、なにやらこの絵の中に「何か」があるのが伝わってきます。それはもしかしたら、孤独であり柔和であり、持続性でありエロスであり、リアリスティックであり虚無であるかも知れません。……それは巧く言葉で表せないのですが。

Dali170 もちろん上記のように、僕は『記憶の固執』に対してもやはり強く興味を持ちましたが、それはダリのどの作品においても同じことです。例えば『燃える麒麟』のあの畏怖の感じとか、『眠り』の顔?とか、『ナルシスの変貌』や『果てしない謎』におけるダブル・イメージ(多重主題とでも言うのでしょうか)などにも、強く興味を持ったし、自分なりに想いもあるのです。

 けれど、そんな中で最も僕がグッときたのが『パン籠』です。ダリはパンと籠の絵を他にも書いていて、そのもう一つのほうも悪く無いのですが、特にこちらの「恥辱よりは死を!」という副題の付いたパン籠が好きです。

 この絵のパンも籠も机も、とてもうまい。それは技術的な意味で。けれど、ただただリアルな感じに技術的に上手い絵ならば、他にもある。ならば、なぜこのパン籠に惹かれるか……わからないです。とにかく見入ってしまう。それぞれの配置のバランスがいいのかも知れない、バックの色合いがいいのかもしれない、それとも籠の網目の幅がいいのかも知れない、そんな風にいろいろ考えたこともありました。意味ありそうなことから、意味のなさそうな次元のことまで。でも、わかりません。きっと、考えてわかるものでもないのでしょう。

 なんかやっぱりこのような芸術的なものを僕が考えると、ぐにゃぐにゃした良く分からない、結果の出ないゆるーい哲学みたいになっちゃうのですが、……最近はそれでいいかなと思っています。結論なんて出るもんじゃないです芸術とか己の好みなんて。でも考えることは大切だと思いますね、自分を見つめなおしたり、芸術を見つめなおす意味で。その作業なしに、己の成長など望めない気がしますから。無論、芸術面の成長も。

 なんて言ってますが、たぶん誰にでも「言葉に出来ない想いのあること」みたいなのは、あると思うのです。何かしら、大きかろうと小さかろうと。それ、大切です。形あるものだけが素晴らしいわけじゃない、想いも素晴らしいもんです。ぐちゃぐちゃでも、端正でも、幼くても、渋くても、浅はかでも、深くとも。何でもいいのです。ソレを自分が分かっていれば、見つめていれば、そして考えていれば。どうでしょう?

 なんか、ダリの話から、僕の考え方に話が移っちゃいましたが、ダリをはじめ刺激を受けるモノや人を見ていると、そういうことを思う気分になってしまうってことですよね。ま、特別良くも無いけど、決して悪くない。ちなみにダリのことは、「サルヴァスタイル」さんで前からよく勉強させていただいてました。ダリいいなって思った人は必見です。ほかにもいろんな画家さんが載っているので、面白いですよ。

 それにしても眠いです。やはり寝ていないのは厳しいです。明日で今年も終わってしまいますが、こんなんでいいのでしょうか……。いや、明日はある意味楽しみたいです、一年最後の日ってことで。まずは、部屋を片付けます……。

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2005年12月22日 (木)

ナチュラル

Dsc00141 今日は、髪を切りに池袋へ行ってきました。池袋という街はあまり好かないのですが、池袋にあるところどころはお気に入りだったりします。その代表が、このジュンク堂書店さんです。他にもイルムスとかアディダスショップとか、良いところ自体はあるんですが、どうもねぇ……なんか池袋はしっくりきません。

 さて、それで何故ジュンク堂さんがお気に入りかと言いますと、理由は幾つかありまして。まず、でかい。でかすぎです、ありがとうございます。ホントもう、ここにくると退屈しません。あらゆるジャンルが網羅されているし、在庫もしっかりあるので、いつ行っても読みたい本がある、欲しい本がある。ただ図体だけでかいって訳ではないんですよね。そこがまず何よりも素晴らしい。

 次に、やっぱり椅子があること。僕は絶対に座って読んだりはしないのですけど、座って読んでいる人がいるおかげで、立ち読みの罪悪感がゼロに等しくなります。だから、欲しい本を選別しやすい、じっくり選べる。これも大きな利点ですね。欲しい本をかたっぱしから買えるもんではないですからね。

 そして会計制度。まとめて一階で出来るのは良い。もちろん、払うときにもいっぺんに払えて嬉しいのですが、それよりも、本を選んでいるときに「カバーは?」とか「袋は?」とか雑音が入らなくて済むのが良いのです。レジのピピっていう音も、耳障りですからね、何気に。静かに本を買いたいですよ、うん。

 あとは雰囲気。図書館みたいな感じが最高です。某○○○屋書店は小学校の図書室みたいで嫌だし、神田の○省○さんは圧迫感があるし……。だから、ジュンク堂さんくらいがちょうどいいのです。手が伸ばしやすい。あ、それとバックナンバーが豊富ってのもありました。モノマガジンとか旅行人とかあるのはとてもプラスです(特に旅行人なんて珍しいですから……、昔からあれは面白い。昔は近くに出版社がありました)。

 なんかジュンク堂さんの回し者みたいなべた褒めになりましたけど、それ位好きです。これからもお世話になりますよ、きっと。でも他にも好きな本屋さんはあります。古本とかも。それはまた今度。

Dsc00158 そんなジュンク堂さんで本日買った本は、こちら。今でこそたくさんの書店で大きく扱ってくれていますが……昔は隅っこでしたよね。アルネという雑誌です。すごく良質なライフ雑誌です。ページ数でいえば大したことないのですが、充実しています。雑誌の持つ雰囲気にぴったり合った記事の連続で、ツボな人ははまります。

 僕がこれを買い出したきっかけは、コムデギャルソンがよく特集されるというのもありますが、何より僕のライフスタイルにぴったりだったからです。ここで紹介される食べ物とかも前から好きだったり、お店にしてもそう。もうど真ん中なんですよね……大橋さんが。

 大橋歩さんが仕切って作っているのですが、いいですよね、楽しそうで。僕もいつか大橋さんみたいに、「大変なことはあっても、自由に暮らしていけたらな」なんて思っています。

 今回の特集はよしもとばなな。ごめんなさい、苦手です。でも内容はまさにギャルソン一辺倒で良かった。別に、なんら目新しいことが書かれていたわけでは無いけれど、それでも何故か面白い。それだけギャルソンも大橋さんの文章も好きなんでしょうねぇ……。

Dsc00153_1 なんだかんだで、全部買ってますわ、アルネ。大きさに対しては高いんですけど、それでも買っちゃう。ちなみに500円とかです、一冊。いやーどの号も好きですね。別冊も買ったりしてしまっているのですが、それも勿論良い。

 今、ふと手にして思ったのですが、紙の質感も悪くないですよね。正直、安い紙な気もしないでもないでが、中のナチュラル感ととても合っていて、それも魅力なんだなと感じました。

 まだ見たことが無い人はぜひチェックしてみて欲しいです、アルネ。おススメは第一号とか、表紙がアイスクリームのものとかコーヒーのものとか。個人的には柳宗理さんのが好きですが。

 今日は一回だけの更新とあいなりましたが、そのかわり写真も文字も多目ってことで。それにしてもブログを見てもらうにはどうしたらいいんでしょうねぇ……コメントもらうのとかも。疑問ばっかりです。とりあえずは続けていくしかないけれど……。これにて。     circus

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2005年12月15日 (木)

目の保養

Dsc00036_2  頭がグラグラです。激しい風邪をひいてしまい、正直更新どころではありません。けど、更新、ちょっとだけ……。

 1月の中旬まで、六本木にある森美術館で、ヴィヴィアン・ウエストウッド展が開催されています。ヴィヴィアンがまだマルコム・マクラーレン(今はこんなこともやってます。)と組んで、セディショナリーズやSEXをしていたころの服からヴィヴィアンになってからの初期の服、そして現在のコレクションに至るまで、アクセサリーも含め、およそ500点ほどが展示されています。ヴィヴィアンのコメント入りのVTRもあったりして、この手の展覧会にしてはすごい量が集まっています。

 初期の(セッズ時代)服があまり多く出ていないのが残念でしたが、それを除けばとても良い展覧会だと思います。特に素晴らしかったのは、初期のデストロイTに、ヴィヴィアンになってからのドレス、そしてチェック物ですね。どれも不思議なオーラを持っている気がしました。そしてVTRは必見です。ヴィヴィアンの考え方や、しゃべり方がわかって良いです。ヴィヴィアンの奥の深さとか本人のキュートさがガンガンに伝わってきます。ラブヴィヴィアン。

 またすごかったのは物販。僕は初日の朝から行ったにも関わらず、1時間以上レジに待ちました。別に売っている物はそんなにすごいものでもないのに……。画像は展覧会のコレクションブックとマグ、そしてハンカチです。まぁ、悪くはないですよね。他にはテディベア、トートバッグ、缶バッジ、缶ミラー、チョコレート、コスメ、革の小物、アクセサリーが売られていました。あ、そういえば缶ミラーも買いました。恐らく一番の目玉は100個だかの限定のオーブライターだったのでしょうが、いくら綺麗でも10万は高すぎです、いりません、そんなライター。タバコ吸わないし。あと欲しかったのは転写プリントのTですが、あれは女の子用ですね、男もサイズ的には着れるでしょうが、シルエットが……フェミニンすぎです。ちなみに一週間くらいあとにもう一度展覧会を見たんですが、そのときは物販空いてました。なので、今行くと買いやすくていいかも、売り切れてるものも多いですけど……。

Dsc00049 ホントは、これが見たかった!! いわゆるアナーキーシャツです。 コレクションブックには載っているのですが、最高ですよ、これ。痺れます。汚し具合とか、プリント、そしてマルクスといい、もう文句は何一つありません。やっぱり手作りの時代のものはたまりません(いや、今のコレクションも相当素晴らしいですけど)。これを今手にしたところで、果たして着ることが出来るものとはあまり思えませんが、見たかったです、そして欲しいです。藤原ヒロシと高橋盾と小林節正で出したセッズ本には、小林さんのアナーキーシャツが載っているそうですが……、それも見たい。ヒロシ曰く、完璧らしいですから。ハニカムで買えます、セッズ本。欲しい。(ハニカムについてはまた今度書くとして……、なかなかに面白い企画ホームページだとは思います。ブログのメンツもいいし、ウェブ雑誌の先駆けになれればいいけど。)

 さて、僕はもう2回展覧会を見に行ったわけですが、多分少なくとも、あと2回は行きます。バカみたいです。とはいえ、こういう風に集まってくることは、これから先ほとんど無いでしょうから、目の保養として、アイデアの蓄積として、そして本物のパワーを感じ取る意味でも、何回も行きたいものなのです。去年、森美術館に来たヴィクター&ロルフの展覧会(ジュンヤ、ギャルソン、ヨウジ、バレンシアガなども混ざって)にも3回行きました……。まぁ、美術館の会員なので、ほとんど金がかからず見れるので、できることですけど。まだいってない方はぜひ行って見てほしいですね。(あ、もう一つの杉本博司の写真展もかなり良い出来ですよ、これについてもまた今度。実はこれもまた別で、もう2回見ました……。)     circus

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2005年12月13日 (火)

マーク・ロスコ

Rothko1_3 見ていて面白い絵を描く画家とか、ため息が漏れるほど綺麗な絵を描く画家とか、好きな画家は何人もいるのですが、その中でも特に大好きなのは、「マーク・ロスコ」の絵です。

 ちなみに僕の中では、3大画家というのが勝手にいます。フォービズム、野獣派の雄である「アンリ・マティス」、シュールレアリズムまたダダイズムを語る上では欠かすことのできない「サルバトール・ダリ」、そしてこの「マーク・ロスコ」です。(ピカソはと言うと、彼はもはやそういう対象には成り得ません。ずば抜け過ぎていて……そういう人は多いと思いますが……)。

 他の二人についてはまたの機会にするとして、ロスコは本当に素晴らしいと思います。この色彩感覚とバランス感覚に初めて出会ったのは、4~5年前のことですが、今でもあの衝撃は忘れられません。もう、この絵が眼に飛びこんできた瞬間、僕は色の世界というものに完全に魅せられてしまいました。オレンジの鋭さ、イエローの包容力、そして中にあるホワイトクリームの柔らかさ、空虚さ。全てが驚きでした。今までに無かった世界がそこにはあったのです。

 僕が思うには、やはりそこまで魅せられた理由には発色の利だけではなく、バランスの力が大きく作用している気がします。オレンジがもっと少なかったならば、このような鋭さを持った威圧感は生まれず、イエローがもっと多すぎたならば、このような包容力を持った安定感は生まれてこないのではないでしょうか。そして何よりポイントなのは、真ん中よりほんの少し上に、さりげなく配されたホワイトクリームです。この色があることにより、総てが纏まり、結果として全体的に「派手そうなのに落ち着く優しさ」よいう世界観が出来上がっている……そんな気がします。

 ロスコはもちろん、この他にもとても多くの作品を残しています。この作品のように、いわゆる発色の良いものを組み合わせたものから、晩年に多く描かれたようなグレーや深緑などを基調とした、少々歪んだ風にも見えるものまで、どれも感嘆ものです。いつだったか、bunkamuraミュージアムでどでかいロスコを前にした時は、もうそこに20分くらい居座ってました、ホントに。いずれは欲しいですね~、ロスコ。一つのサイズがすっごいでかい訳ですが……頑張ります!何を……?いや、何を何でも!!

 さて、ロスコに少しでも興味が出てくれたならば、これ幸い。はまりますよ、結構。ポスターの販売のサイトになってしまいますが、こちらでなかなかの数が見れるので、ご覧になってみてくださいな。<グレイスアートコム>

 というわけで、初のきちんとしたネタがいきなり、わけ分からぬ感じになっちゃいましたが、この調子でいろんなモノを載せていきたいと思います。それでは、本日お開き……。     circus

 

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