art

2007年11月21日 (水)

アリス

L1000013 異様に右下腹部が痛くて、なんじゃこりゃと首を傾げつつ腹を押しています。圧迫したりすると痛みがごまかせるということは、ある意味でそれほど滅多な大変なもんじゃないってことなのでしょうが、夕方過ぎから随分と長いこと続いているので、なんともはや。……ここはもう、菌のパワーでなんとかするしかあるまいと、納豆やらヨーグルトやら、醗酵モノを中心に食を進めました。……これまた、とある影響。

 ずっと借りたままの状態で、見ていなかったDVD。表紙を見ると、なんだかとっても堅そうで、どことなく知的で、よもや哲学とか音楽ものにすら感じるような……でも。えーと、ラーメンズのDVDです。ラーメンズってまともに見るのは、初なんです、実は。ちょいちょいチラ見をしたり、あまりにも高い舞台評判は聞いていましたけれど。

 見てみると、これがもう。素晴らしいのなんの、と。もしも巷に溢れているお笑いDVDなるものが、どれもコレくらいのクオリティなのだとしたら驚くってくらい、ラーメンズは面白いですね。ラーメンズ好きの方からしてみれば、「何を今頃。しかもソレ、結構新しいほうじゃないか。」とか言われそうですが、それでも非常に上質。ライブを見にいきたくなります。

 舞台としての完成度が、とても高いんですよね。ネタの中でのつながり方や、展開の仕方も、ついつい「うーん、なるほど」と唸ってしまうことすら、ある。ラーメンズ好きの方に言われていたのが「完成されていて、美しさも感じられるくらいだ」ということだったのですが、正にその通り。その場限りの刹那的な面白さに頼らず、かといって柔軟性は溢れていて。

 まぁ、DVDの具体的内容は言及しませんが、とりあえず捨てネタはありませんでした。どのネタも練られていて、それでも特定のパターンに陥り過ぎることもなく。ただやはり、ラーメンズがいわゆるテレビバラエティ向けかと言われると、そこはやはりノーな気がします。テレビだと、尺の問題もありますし、そもそもそういう瞬発系の笑いではありませんしね。……しかし、面白い。もっといろいろ見てみたい。

 ではでは。なんだろうなぁ、ちょっと遠出をする計画をひっそりと立てているものの、日帰りはいくらなんでもアレだろうと、様々悩んでしまってます。それに、こういう見切り発車的な感じがそもそも正しいことなのか、ってところもあったりして。でもまぁ、行きたいもんは行きたいし、行って会って言わないことには、進まないことやわからないことも多いし。……えーと、とりあえずは12月初旬から中旬かぁ。

 本日のカップ:タンザニア/コーヒー。美味しいコーヒーは生活を豊かにしてくれる。美味しい紅茶もそうだし、美味しい日本茶だってそうだし、美味しいお酒だって同じ事で。僕はどれも飲めない人間ではないから、とても得をしている気がする。さらにはミルクも大丈夫だし、炭酸も大丈夫だし。……今となってはアレルギーも基本的にないし、いろいろ選べる生活なわけで。すごく、恵まれているなぁと、感じる。     circus

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年10月15日 (月)

コンテンポラリー

L1000174 八方美人って、世間的には悪いイメージがつきものですけれど、僕としては八方美人にも3パターンくらいあって、一概に悪いとは思わず、むしろ凄いことだと感じたりもします。「周りの人々総てに媚びて、取り入ろうとする八方美人」、「ただただ、皆と仲良くしたい八方美人」、「様々な人と交流を交わし、なおかつ自分を示す八方美人」。……いわずもがな、初めの一つがいわゆる悪い八方美人だと思いますし、二番目は良い人の雰囲気、三番目は凄い人。……これまで三番目のタイプは3人に出会いました。そしてそれもっと高次に飛び越えた人が1人。僕も、そんな人間になりたいと思ったりします。

 今月のPEN。PENを買うのは久々です。雑誌の選りすぐりをしっかりするようになってからというもの、大概PENは立ち読みで十分という対象。しかしながら、今回はまぁ買っても良いかもしれない、と。……現代アート特集。

 PENの特集って、タイトルは毎回良いんですが、いかんせん毎度毎度内容が薄すぎるので、買わない対象になっていたんですよね。今回も濃い、とまではいきませんがサッと読むに面白く作られているなぁという印象。もちろんすごく大雑把に現代アートを切り抜いていくわけですが、それはそれでまた現代アートという形に沿っているような気もして、アリじゃないかなんて。

 現代アートって、良くも悪くもやはり面白いんですよね。単純に可愛いとか、綺麗だとかも感じられるし、なおかつ不思議な心持ちも体験できる。無論、正統派というか現代アートに括られないアートもそれ以上の楽しみがあったりするわけですが、それとはまた違う趣で。……現代アートはワケわからんって人も多いと思うんですが、それはそれでそのワケわからなさを楽しめるかどうか、というトコロなのかもしれません。

 それにしても、ディア・ビーコンってメチャクチャ面白そう。そして奈良さんはやはり素晴らしい。そんなこんなで、今回のPENは面白いです。

 ではでは。だんだん、今年の冬のイメージが膨らんできました。あ、えーと、冬服ってことですけれど。コレを着て、ぬくぬくして、アレを着て、ボーっと歩いて。そういう感じで。今年の冬の気分は、ふんわり。全体的に、ふんわりした空気で、歩けたら良いなぁと。……キッチリと見えるよりも、しっとり。

 本日のカップ:オレンジジュース。なんというか、頭を切り替えるのが難しい。要領を良くするのが難しい。落ち着くことが難しい。オレンジジュースで、気持ちだけでも、切り替える。     circus

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月10日 (金)

皮膚・骨・点

Dsc02430 それまで持っていた印象と、実際のところのキャラが意外に違っていて、驚くことはままあるわけですが、最近もありました。よく「人は第一印象で決まる」だの「キャラのギャップが面白い」だの話も出ますが、僕は基本的に第一印象はほとんど受けつけないみたいです、というか会ってすぐの人に印象が付けられないというか。……何日かして、印象が出来るのです。だもんで、第一印象とかよく分からないし、一端持った印象はギャップがあろうがなんだろうが、あんまり揺るがなかったりもします。……って、凄い傲慢な人間だなぁ、よく考えたら。

 もうすぐ終わるっぽいので、国立新美術館へ「スキン+ボーンズ展」に行って来ました。思いのほか人が多かったのですが、大概の人が観光系の方か、もしくはなんとなく来てしまった雰囲気の方だったので、ゆっくり見ることは出来ました。

 コレクション映像や、実物のドレス、建築の模型や、その設計図などが、一応テーマごとに並んでいました。服が好きなわけですから、基本的には面白い展覧会でした。とはいえ、建築との関連性や繋がりが見えたり、そこで感嘆があるかと問われると、正直微妙というか……見せ方があんまり良くなかったように思います。同じ空間に服と建築を置いてあっても、写真を絡ませても、どこかぎこちなく分断された空気が漂っていたように感じました。服も建築も、幾何学的だったり構築的だったりする魅力があるってことは、分かるのですが。

 ただ、服は良かったのです。やはりこういう展覧会映えするのはヴィクター&ロルフなわけですが、今回も当然の如く。特に序盤のロシアン・ドールはきちんと見るのをおススメします。僕としては最後の一つ前の段階のスタイルが非常に好きで、モデルが前で手を組んだ瞬間、ちょっと震えたりしました。

 また、結局無条件に良かったのがジュンヤとコムデギャルソン。もう何回も見ていますが、ジュンヤのポリエステルのドレスはやはり圧巻だし、デニムも綺麗。ギャルソンに関してはもはやいうことがないのです。物議をかもした1997のあのデコボコくんも三着ほど並んでいましたが、無論素敵でしたし。

 ヨウジさんも少しだけでありつつも、しっかりとイメージを残してくれますし、マルジェラも同様。また、案外面白かったのがプリーツ。イッセイミヤケの通常なものはともかくとして、黒いプリーツで作られた「プリーツ・ミュータント」だったかのモノがとてもグッときました。ああいう風に頑張ればいいのに、なんて。

 画像は図録。図録の方が、建築との見せ方が巧いような気がしなくもないです。とりあえずは、購入。うーん、でもしかし、他のファッション系の展覧会と比べると若干やはり見劣りといいますか、もうちょいな感じがします。……こんなこと言っておいてなんですが、もうすぐおしまいなので、時間がある方は是非。少なくとも、楽しめるポイントは諸所あります。

 では。背中が痛むので、サクッと終わります。やることもyらねば。時間があまりないので、一気に。

 本日のカップ:リンゴジュース。メロンに引き続き、今度は家に呆れるほどのリンゴジュースが。まぁ、好きだからいいんですけれど。何事も加減ってのは重要だよなぁ、と感じます。     circus

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年5月30日 (水)

やや傾げる。

Photo_24 口癖とか動作のクセとかありますが、僕の場合それはある程度の期間でチェンジ・ループするんですよね。急に口癖がシフトしたり、クセが変わったりする。それは意識的にそうすることもあるし、無意識になっていることもあるんですけれど。……ま、要するに単純バカなんでしょう。

 さて、cholonさんの話題はまたの機会として、一昨日のテーマに戻りましょう。六本木ではコルビュジェだけでなく、他のアートにも触れてきました。そうですね、国立新美術館の「モネ大回顧展」です。……すっごい混んでたなぁ、平日のクセに。

 正直なところの感想を述べると、「ちょっと微妙だなぁ」と首を傾げてしまいました。もちろん絵単体にはいろいろ感ずるところもあったり、見ていて悪い気がするわけではないのですが……素晴らしいとは言い難い。あくまで、素人の僕の判断ですけれど。

 見せ方が、好きじゃなかったのかもしれません。なんか、面白みがないし、淡々としすぎている。なおかつ、絵を並べる順序も、イマイチ意図が分からない。テーマごとに分けているのはそりゃ分かりますが、その中での順序の話で。そして、微妙に僕の好きな作品が来ていなくて、それが残念だったというのもありますか。以前モネを見て感じたような、世界に吸い込まれ溶け込んでしまうような感覚は、今回感じられませんでした。……いつか東京都美術館で行われた、モネと印象派のマルモッタン美術館展―ま、これはモネだけでなくモリゾや他の画家の作品も多かったからかもしれませんが―の方が断然良かったですね、作品も見せ方も。

 とはいえ、興味深い作品があったのは確かです。モネでいくと、「かささぎ」はまず非常に素晴らしい絵でした。純粋にキレイですし、空気感が伝わってくるようで。「セーヌ川の朝、霧」を中心とした川の絵もとても良かったです、はい。……そしてルーアン大聖堂の並びは素晴らしかった。あそこは是非ゆっくり立ち止まって、見るべきではないかと。あと、橋の絵も全体的に雰囲気が良かったですね。晩年の「睡蓮」をはじめとした辺りは、やはりソコソコに見て感ずるところがあります。ちょっと物足りなさはあれど。その辺りで特に良かったのは、日本風太鼓橋ですが……これも見せ方次第でもっと面白いのに、と感じてしまいました。偉そうに言える立場じゃないんだけれど(笑)。

 案外魅かれたというか、面白かったのはモネ以外の作品。大概の人は凄い速さでスルーしていたようですが、コチラが結構頑張っているような。まず、アンドレ・ドラン。単純に僕が好きなだけってのもあるんですが、やはり良い。理由は分からなくとも引きこまれてしまうんですよね。そして、マーク・ロスコ。まさかロスコがあるとは思いませんでした(笑)。僕の好きな三大画家の一人。やはり素晴らしかったですね、しばらくそこで立ち尽くしてしまいました。色の明度や量のバランス、その配置具合など、なんとも迫力と落ち着き、興奮と静寂が同居していて。やっぱり好きだなぁ、と思います。また、リキテンスタインのルーアン大聖堂、モネのルーアン大聖堂との対比を考えると、非常に面白い。ここは唯一、見せ方で巧かったところだと感じました。

 ゲルハルト・リヒターの作品もあって、すごいギャップを見せてくれますが、どことなくモネの晩年、白内障になってからの作品の色感と共通するポイントも感じられ、面白かった。また、ちょっとあんまり知らない人だったんですがエルズワース・ケリーの作品が非常に良かった。僕の大好きな感じ。……後にウェブでちょいちょい見てみたら、ポスター的な作品も好きな感じでした。もう少しこれからチェックしてみたいところ。

 と、こんな具合。ともあれ、混んでいても平気と言う方はとりあえず足を運んでみて良いと思います。良かれ悪かれ、感ずることはあるはずです。ところで国立新美術館ではもうすぐ、「80年代のファッションと建築」みたいな展覧会も始まります。これは興味深い……見に行かねば。暇、作れるかなぁ。

 では。ちと勉強が足りない。というか、かなり足りない。分かっているけれどなかなか出来ないし、進まない。むむむ、厳しい状況。足りていないことに気付いているだけマシ、という考え方も出来るけれど、だからといってマシなだけでどうにかなるモンでもないわけで。難しいな、いろいろ。

 本日のカップ:アルコール多種。うーん、人前ではやはり控えますよね、そりゃ。僕はかつて、「つぶれるまで飲むようなことは二度としない」と誓い、「僕はアルコールを飲んでも、冷静でいられるラインまでしか飲まない」とも誓ったので、今のところ守っています。それを破ることは、滅多なことではないでしょう。よっぽど、安心できる状況で無い限り。     circus

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月28日 (月)

約束

Photo_23 家計簿をつけようか、と本気で考えています。お金を使うのは一向に構わない―限度内であれば―わけですが、使途不明金が出るのは非常に困る(笑)。……マジで、付けようかなぁ。なんか良い家計簿売ってないかな。なければ、フツーにノートでもいいか。

 今日は画像が細いですねー。森美術館で行われている、「コルビュジェ展」に行ってまいりました。今日はその後にもいろいろ行動して、なかなかな一日だったんですけれど、とりあえず本日の報告はコレを。平日の午前中ということで、そこそこ空いていて良かったです。……やっぱりこういうのはゆっくり、気分良く見るに限ります。

 この展覧会、正直すごく好きでした。面白かったですよ、純粋に。もちろん、コルビュジェだったり、建築物だったりに興味がない人はアレですが、「マニアばりに詳しくはないけれど、好きなんです」って人にはとても良い感じではないでしょうか。……すごく森美術館っぽく、森美術館だから行うような展示。

 建築の模型や図、デッサンなどだけでなく、彫刻やその過程のデッサン、あるいは絵画もたくさん展示してくれています。コルビュジェと名乗る前、ジャンヌレの時代の絵画も多く。初期のピュリスムであったり、コンポジションものの絵は、興味深く見れます。そして、アトリエスペースの再現もされていて、小さいながらも悪くない再現。……心地良いスペースが出来ていました。あ、あとコルビュジェの掛けていたメガネもそこに展示されているのですが、すごく良い。これは見たほうが絶対に良い。

 初期のころに作った木と金属の組み合わせで出来た机が、非常に秀逸。今現在、ソレを商品化して売って欲しいくらいに。すごいですね、本当に。また、最小限の大きさで十分なスペースを意識した自動車、その半分スケールの模型が。これも面白い、確かにいろんな部分を削りまくってて(笑)。

 様々な模型とともに、DVDやそのほかの映像を流しています。DVDが良いのはもちろんなんですが、コルビュジェのソファやイスにゆったり座って見れるところの映像は、非常に面白いです。CGなんかを駆使して、設計や実際のものとの比較なんかをしてくれてるんですけれど……良い出来です。ガルシュの家の黄金比の解説とか、ちょっと震えます。

 また、アトリエだけでなくユニテ・ダビタシオンの一角の再現であったり、カップマルタンの小屋―休憩の小屋ですが―の再現なんかもあったりして、楽しめます。いずれも広いものではないけれど、十分に面白さがある。確実に言えるのは、「空いている時を狙って、いくべき」です。空いていると、どの再現スペースもゆっくり見れるし、並ぶ必要もないし、映像なんかも好き勝手に楽しめます。……是非、平日を狙って欲しいですね。

 語りきれません。絵画にせよ、建築物にせよ、見て面白いポイントが多いので。森美術館、これはかなり企画した人が素晴らしいと思います。見せ方も全然ストレスを感じないし、飽きのこない展示をしているし、何より楽しませるということが出来ていると思いました。……うーん、こういう感じが出来るのが森美術館の強みでしょうね。徐々に、現代美術品の所蔵も始めているようなニュアンスを受けましたし。次はもう一度、クロッシングをやるみたいですが期待できそうですね。……その前に、コルビュジェを再度見に行こうかなぁ。

 ちなみに、展覧会の冊子は買いませんでした。それ買うなら、DVDボックスを買うか、あるいは普通に売っているコルビュジェ本の方が良いと思ったので。それよりも欲しいのは、やはりソファ。でもなぁ、2人がけが98万てなぁ……1人でも68万かぁ……無理(笑)。でもいずれは、というアコガレの品ですね。黒もいいけれど、白もいいし。それも含め、気になる方は是非とも、森美へ。

 ではでは。アルバイト時代の同僚、というか後輩といいますか、非常に良い子なんですよね。今日また、それを強く感じました。とても周りが見えているし、気も使えるし、適度に軽さも備えていて。僕が彼女に出来ることはあんまりないんだけれど、出来うる限りのことは協力したいと思えます。結構、頑張っている状況なので。

 本日のカップ:グレープジュース。今日行動を共にした、一人の推薦のグレープジュース。確かに、渋みを抑えつつ、すごく濃い仕上がりになっていて、価格相対で考えると非常に優秀でした。今度、記事にもしようかなぁ。ウェルチとかより、グレープって感じがします。その推薦してくれた子も、いろいろ知っている子です。参考にすることも多いので、助かってます。     circus

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月 9日 (水)

野生

Dsc02311 休みの日に精力的に動くのは、気持ちいいけれど正直疲れますね。それにしても、図書館に行く際の自転車での道のりは、非常に心地良い。自転車って本当にステキです。……そんな途中に、近所で実は気になるパン屋があることに気付く。今度、買ってみよう。

 今日は朝なんとなく起きるのが億劫だったのですが、逆に起きた瞬間「あー、コルベール行かなきゃ」なんて思いました。森ビルで先だって行われていた企画展は、見に行くことが出来ていなかったので。……かなり良いとすすめられていたので、一路お台場、ノマディック美術館『Ashes and Snow』へ。

 平日だけあって、なかなかに空いていました。それでも、映像作品のイスは足りていなかったけれど。まずは総評として、「僕は非常に素晴らしく想った」って感じです。万人ウケが良いかは微妙なところですが、少なくとも僕はかなり好きでした。ある種の奇跡が見れるというか、それがまた美しくて。

 入場料は1900円と正直高いです。1900円なのに、作品数は多くはないし、解説とかがあるわけでもない―それは意図的にだそうです―し。興味を持てなかったりした人にはきっと、文句があるくらい高いわけで。僕みたいに気に入れば、全く文句はありませんが。でも入場料は仕方のない面があります。移動式の美術館であるゆえ、スペースや設置、その材料なんかも総て現地調達なわけですから、コストがかかります。入場料でそこはペイしていかないと、利益が確保できない。続けられないですからね。慈善的な側面があっても、それを維持するにはしっかりとした基盤がなきゃ出来ませんもの。

 ゾウとヒトから始まり、オランウータンやクジラ、あるいはヒョウやコンドル。総てが奇跡的な状態を捉えています。モチロン、合成だったり直していたりはしていません。すごく不思議な気分になります。ヒトと動物の位置関係が、とても心に染みる。動物は賢い、ヒトを包み込むような動きや暖かさを見せてくれます。……ある意味で、ヒトも動物も本来は絶対に対等で―決して平等ではない―、大いなる自然に生きていることを思い知らされるというか。

 そういうこと意外にも、純粋に美しい写真や映像。僕としては、ゾウのシリーズとコンドルのシリーズが好きです。コンドルなんて、かなりカッコイイ。映像でも写真でも力強さを感じます。……うーん、黙って見入ってました(笑)。また、ゾウにせよヒョウにせよ、目が凄かった。目のアップを撮っていた写真は、惹き込まれます。コレは是非とも体験してもらいたい。

 あ、映像作品は短いのが2つと、一時間くらいのが1つです。しっかり見たほうが面白いと思います。だいたい半分くらいの方は、途中で席を立ってましたけれど。映像を見た後の写真は、また趣が違います。僕は一度写真と映像を見た後、再び入り口まで戻り、もう一度総てを見返してみました。……他にもそういう楽しみ方をしている方もチラホラいらっしゃいましたね。たぶん、あの場に行けばそうしたくなる気持ちも分かると思います、はい。

Dsc02304 ショップでは写真集をはじめとして、多くのモノが売られていました。300万とかする写真集セットやら、うん十万の写真やら。……パラパラ漫画的な写真だったり、ポスターだったり。

 んで、この展覧会としての写真集―本屋でも売ってるんですが―がなんと16800円……た、高いっつーの。メチャクチャ悩みました。本当に買うべきなのか。限定つっても一万部だから、後でも手に入るし……。でも写真そのもの、そして写真集の創りの風合い、そんなのが相まって買うことにしてしまいました。

Dsc02307_1Dsc02308_1  いずれ買うことになる予感はしたし、コレは持っておいて間違いはないと感じたので。……なんか、いろいろ付いてきました。別売りで結構なお値段で売っていたDVDに、ノート。このジャーナルノートは、輸入の際のアクシデントかなんかで数があまり確保できなかったそうで、一般売りは止めになったそうです、ソールドアウト扱い。……その代わり、ある分を写真集買った人にプレゼントしているのだとか。

 ちなみに画像奥が写真集、手前左がDVD、手前右がノートです。……このノートが素晴らしくて、これだけで欲しいと思います、マジで。表は写真集などと同じで、天然蜜蝋を引いたネパール産の手漉き紙―この風合いがたまりません―を使い、中はイタリア製の耳付きのままの手漉き紙―和紙と同様な具合―で、紐はハイビスカスの葉で染めたものだそうな。紐は染めた後に、やはり蝋引きされているよう。しかも手綴じですって、あれまぁ。

 写真の感じは画像の通り、いいですねぇ。ノートの中も画像の通り。ちなみに、ノートは三色ありましたがちょっと変わったワイン色を選びました。

Photo_21 ポスターももらえて、この柄を選びました。最も宣伝に使われていたヤツですね。ま、実物見て普通に良かったので、迷いなくこれかな、と。これも結構なお値段で売っていたわけですが……うーん。なんか抱き合わせ商法みたいだけど、大丈夫なのかこの販売法は(笑)。というか、そもそもポスターとかノートとか、ましてDVDなんて、全然コストかかってないってことなんですかねぇ? もしくは、写真集がもとより必要以上の暴利だったり? ま、納得して買ってるんだからいいですけれど。

 ともかく、物販はさておき、肝心の展覧会自体は本気でステキなので是非。若干割高な分、目一杯見てやりましょう。それにしてもあのコンテナだと、雨とかどうするんでしょうねぇ……あと猛暑とか。あ、それ以前に今日はかなり暑かったか……それで平気なんだからあと一月は余裕ですかね。期間中に、是非足をお運びください。

 今日は久々に長くなりましたね、シメ。そういえば、森美の次の展覧会はコルビュジェだそうな。こりゃあ、見ないといかんですよね。しかもその後は、またクロッシングをやるみたいですし。うーん、力入れてますね、ミッドタウンに負けまいと必死なのでしょう(笑)。にしても、今日はかなり久しぶりに美術に触れた気がします、これだけでなく他にもイロイロと。やっぱり良いもんですね。

 本日のカップ:野菜ジュース。メロンパンと共に、すごく楽な感じに。今日ほどユルユルにお昼ご飯を食べたのは、いつぶりでしょう。大したもん食べてないのに、やたら幸せに感じたなぁ。ユルユルって甘美ですね(笑)。     circus

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年4月 5日 (木)

感謝の念

Dsc02232 なんか携帯からも見れるようになったらしいですよ、ココログ。でも僕のブログは止めたほうがいいでしょう、きっと大変だから。ところで、僕は相変わらず協調性と社交性に難がある人間なのかなぁ、と思ったりします。生活や仕事に支障が及ぶほど酷くはないにせよ。……でもまぁ、僕は結局僕なりにやるしかないんだけど。

 今日はコチラ。一週間くらい前だったかに、このブログでも時折話題にしてしまう、大切な知人の写真家さんと会った際に、「この本、面白いですよ。装丁もカワイイし。というか谷川俊太郎さんって良いですよね」ということで薦めてくれた雑誌。……詩の投稿誌『未来創作』です。創刊号ですね。

 自らウダウダと詩を書くことが多い―歌詞だったり、純粋に詩だったりするけれど―僕ですが、こんなの出ているのは知りませんでした。ああ、なんと無知なることかな。ということで表紙を確認し、中をペラッとめくった瞬間、買い決定。……買ってから結構読んでます。

 まぁ、つまりは詩の本なわけです。んで、トップで谷川俊太郎が詩を書いています。詩というかもはやエッセイというか、谷川さんはかなりの散文なのでそういうのが多いですけれど、雑誌掲載とかになるともちろん。『コヨーテ』であったり、他雑誌なんかで何気に結構読むので、もとより好きなんですが。……長編詩ってのもいいなぁ。

 谷川さんがやはり中心なんですが、他にも有名な方の詩だの写真だの、漫画だのエッセイ風なものだの、イロイロな文章が読めます、基本は詩として。んで、投稿誌ということなので、当然一般投稿から選ばれた詩もたくさん載っています。一般投稿つっても、ソコソコ名のある人も出してるっぽいけど。……僕にはまず起こりえない文体や表現がたくさん見れるのは面白いですよね。

 久々にこういうまともな様々な文章の集まりを読んだ気がします。非常に良かった。僕も今、なんとなく幾つか書いています。気が向いたら、たぶん掲載されるようなことはないでしょうが、『未来創作』に投稿しようと思っています。あわよくば、ってのはモチロンあるけど(笑)。とにかく、次の号も買います、たぶん。

 コレを何気なく薦めてくる写真家の彼女は、相変わらずセンスがよろしい。おそらく、僕が今まで出会ってきた人の中でも、トップクラスです。むしろ5本指にも入るでしょう。やはりこれからも、最大限に大切に接していきたい人ですね。センスだけでなく、人格的にも素晴らしいし。……ええ、たぶんアレでしょうね。最近、ようやく僕自身も認識できてきたようです、アレ。弥勒さんはきっと、お分かりでしょうね。

 では。今夜、寒すぎじゃないですか? 冬かと。花冷えと捉えても冷えすぎだろうが、と。あ、でも別に暑がりな僕としては別にいいんですけれど、「花冷え」って単語を使いたかっただけです(笑)。好きなんですよね、響きが。そういえば、「花冷え」って曲も書いたなぁ。……これも、いい曲なんだ。

 本日のカップ:杏仁豆腐。カップじゃないか。この前、ジェラートで杏仁豆腐味ってのを食べて、改めて杏仁豆腐の美味しさと偉大さに感動したものです。杏仁豆腐って、いわゆる素を使って作ったりはしますが、素ナシでもきっと作れますよねぇ? 夏前にはやろう。     circus

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月21日 (水)

大いなる影響力

Dsc02195 更新が滞って申し訳ないです。長年勤めたアルバイトを辞めるにあたり、本当に感謝してもしきれないように、送別会を開いていただきました。懐かしい人達もいたり、パワフルな人達もいたり、その場で触れ合うことはほとんどない人もいたりしましたが、紛れもなく、僕らは同じ空間にいて、ある程度同じ気持ちを抱いて、十分にその意味と幸せを感じることが出来ました。こういうことは、素晴らしいことです。……僕は恵まれている人間です。

 そういうわけで、イロイロなモノまで頂いてしまいました。僕のことを考えてくれたモノであったり、美味しいモノであったり、リラックスできるモノだったり、最高に面白いモノだったりしました。その中で、恐ろしく感動してしまったのがコレです。……えーと、許可なく書いているけれど、いいかな。

 頂いたのは写真集。どうやら、古屋誠一さんの展覧会の際に作られたものでしょうか。「ちょうど展覧会もやってるんですよ」と言っていたので。今日になって、しっかり見させてもらいました。「写真集とかには好みが多分にあるので……」ということを仰っていましたが……十分に刺激を受けられます。先入観を一切排除するために、前置きの文章などは無視してまずは見てみました。

 無論、総てが総て好みなのか、と問われると果たしてそれに100パーセントでイエスと答えることは出来ないのかもしれません。けれど、やはり幾つもの写真にハッとさせられるものを感じたり、息を飲んでしまうような瞬間がありました。それは好き嫌いとは別次元の話なのかもしれません、僕にとっては。僕の場合、たとえ好きな画家や写真家であろうと、その人の作品を総て盲目的に絶賛してしまうような人間ではないので。しかしながら、確実にこの写真家には写真集には、何かがある。それを感じます。

 この写真集は、「本当に近いのだけれど遠い感覚」、あるいは「届いていて手の中にあるのだけれど何処か違う空間にソレが浮遊してしまっている感覚」、ひいては「心が温まる瞬間にそびえる、ひそやかな冷たさや寂しさ」、もしくは「目の前に確かに存在するものの絶対的な儚さ」……そういう空気が感じられました。笑顔満面で見る写真集ではないのだろうけれど、僕は結構気に入りました。せっかくなので展覧会も見てみたいところですが、いかんせん今やっているのはちょっと遠いトコロみたいなので、それがいささか残念です。

Dsc02196 感動してしまったのは写真集によるものだけではありません。その、パッケージ。画像にあるような紙に包んでくれていたのですが、これがお手製。古い雑誌のページを剥ぎ取り、ランダムな感じに、けれどどことなく整然とされるように貼り付けてあります。そして上に乗っている匙と共に黒の麻紐で結ばれていました。……麻紐からは良い香りがしていましたし。

 この作業は、感動します。「こういうことが好きなんですよ」とは言っていたけれど、それはともかく嬉しさが大きい。それはたぶん、僕自身も何かを創ることに魅力を感じていることもあるだろうし、モノを創る時に込める想い―この包みには僅かかもしれないけれど―というものの、大切さや暖かさを知っているからでしょう。

Dsc02197 ちなみに僕も、多くの仲間とお別れする際に様々な人に感謝のしるしのモノを、手渡したのですが、その中で数人の方には、自らの手で作った包み布を使いました。ソレがコレ、まぁどのようにでも使ってくださいってことで。……この間、チェック&ストライプで買った麻布を使用、裏表ですね。急いでいたのはこのためなのです。あまりに急いで相当枚数を作ったので、こだわれるポイントも省略し、さらには雑な面も出てしまいましたが、想いはすごくこもっています。

 この写真集をくれた方には、すごい乱暴な形でこの布と飴を手渡す結果になってしまったので、その方がこの布に込められた想いを感じてくれていることはないかもしれません。それは明らかに僕の自業自得なわけですが。……少しでも、何かを想ってくれていると僕としてはすごく嬉しいけれど。

 この方は、尊敬できうる人です。なんというか、とてもしっかりしてらっしゃる。僕は非常に好感を持っています。前に書いた「ドイツの薬ビン」もこの方から頂いたし、「知人の大きな卒展―この方は写真―」というのもこの方。うーん、感嘆するしかない。……しかもね、好みがかなり近いみたいだから、なおさら。話していても、かなり彼女なりの考え方を持ち、かつそれを表現しようとし、その上でまた考えているのが伝わってきます。それが心地良い。僕は言葉で表現するのがヘタなので、余計にそう感じるのかもしれません。

 長くなりましたが、そういうことです。尊敬している人とは、たとえそれがいかなる形であれ、繋がっていられたら素晴らしいだろうなと想います、切実に。そうすることによって、僕も少しずつ成長できるのも確かですし。今の段階で、周りに数人そういう風に強く想う人がいますが、彼女はその筆頭です。……なんか、すごく個人的な更新になってるけれど、大丈夫かなコレ(笑)。

 それでは。長々と読んでくれた方、ありがとうございます。個人的な更新だけれど、想いという意味においてはすごく普遍的なことを語ったようにも思えます。いずれにせよ、何かを感じていただけたなら幸いです。二日分の想いがこもっているから、長くなってしまったのかなぁ。……ま、僕らしいといえば僕らしい。

 本日のカップ:三ツ矢サイダー・レモン。マジでこれにハマっているみたいです。近々、記事にもしてしまおうと思います。もう一つの名作と共に。うちにこのペットボトルがゴロゴロしてるのは、壮観です(笑)。     circus

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月 1日 (木)

想いを胸に。

Dsc02163 やたらめったらお腹が空いてしまっていて、どうしたもんか食べても食べても、「あー、なんか足らないんだよね、満足感として」なんて思ってしまう今夜、一体何が起こったんでしょうかね。……量の問題よりも、食べているモノの性質の問題が絡んでいる気はします。

 今日はとっておきを更新です。相当、素晴らしいです。それがまさに画像のコチラのリトルモア刊の絵本『BROOCH』です。まずもう、表紙からしてたまらんです。絶妙な配置と色、まぁなによりイラストの雰囲気が好みなわけですが。……すごくたくさん、贅沢に柄を使っているのに、ぜんぜん煩くなっていないし、むしろ落ち着いている。ていうか、リトルモアって実はかなり好きみたいです。……うーん、頑張ってるなぁ。

 変哲もない絵本……ではありません。ただしそれは、この表紙に魅かれたり、あるいは人に勧められたりして、本を開いてみなければ分からない良さが潜んでいます。きっと書店などには、見本が展示してあるはずなので、是非とも開くことをおススメします。

 特徴はまず色彩。派手ではないけれど、鮮やかな色が目に飛び込みます。そしてそれと共時にシックな色も感じる。そのバランスがかなり優れています。そして、もうひとつの特徴である、「あること」の影響でその色彩にまた幾つもの味が加えられ、多重の世界を感じることが出来ます。……うーん、カワイイ絵本だ。

 カワイイけれど、内容とかからすれば大人向けです、きっと。いや、こどもが見てもその色や、「あること」のおかげで相当お気に入りになること、うけあいでしょうけれど。要は、大人が見ると、何故か惹かれてしまう雰囲気ってのを持っているわけですね。……いろんな人に見せたくなります。

Dsc02164 最大の特徴の「あること」とは、使われている紙のことです。えと、ハトロン紙―トレーシングペーパーのほうが分かりやすいのかなぁ―に描かれているんです。つまり、下が透ける。……その透け感を見事に活かして、絵本を成り立たせているんです。これがもう、素晴らしいのヒトコトに尽きます。

 ちなみにこの画像は、結構気に入っているページです。うーん、画像じゃあんまり伝わりづらいんですけれど、上のほうの柄は、黒とかは透ける状態で見え、特殊な色達は手前で見える……その具合が、すごく良いんですよ。もちろん、次のページにいくと、今度は黒が主体として見えて、また下の何かが見え、その良さが出てくるというわけです。……軽く感動。

 誰もが考えつくことがあることかもしれないけれど、誰もがなかなか巧く実現することが出来ない絵本。そんな感じがします。開いてみると、僕の言っている意味も、なんとなく分かっていただけるように思います。……手元に置いておきたくなりますよ(笑)。

 ちなみにコレは日本語版ですが、英語版も出ています。表紙の色使いのベースが黒ではなく青であることと、内容の文字表記が英語であるという違い。たぶん、他は全部一緒なんですが、翻訳等々の関係もあってか、英語バージョンは1000円ほど割高になります。……えーと日本語版が1800円くらいなんで、英語版が約3000円ほどだったかなぁ。ただ、英語版を買う気持ちは分かります。英語表記がイラストと結構合うんですよね。両方そろえるのも良いかもしれません。

 とにかく、近頃の本の中ではまず最大の評価、おススメです。パッと見かけた瞬間、「コレは買うしかないな」と決めてましたから。このハトロン紙形式は、もっといろいろあっても良いだろうな、と想います。もちろん難しさもあるんですけれど―保存に関しても大変ですしね―、もっと人気が出て、もっともっとたくさんの良作が出来ると嬉しいですね。……うん。

 シメ。パリコレレディスがほとんど画像見れるようになりましたね。近いうちに、久しぶりにレポでもしたいところ。サクッと、おおまかな感想だけ言うと、個人的に良かったことも微妙なこともある感じです。なんにせよ、ヨウジさんは好きだったかな、と。ヴィトンのモノグラムを皮肉る感じでパロっているのも他のブランドがやるよりもすごく上品に、かつある種の下世話感も持たせつつ出来ているし、そういうパロ以外の部分がもっと良いんですよね。……まだまだ、枯れてませんね、やっぱり。

 本日のカップ:カップヌードルチリトマト。コレ、案外美味しい。というかカレー味とかよりも断然好きなんですけど(笑)。レギュラーにしちゃって欲しいなぁ。シーフードと張れますよ、レベルとして。ただもうひとつ出ていた、クリーミーチキンはあまりにもアレで困りました。日清にも、いろいろあるんだなぁ、なんて。     circus

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年2月25日 (日)

怖がってはならない

Dsc02158 前置きは短く。僕はもう少し、アクティブかつマニアックな側面を強化しなければならないのではないか、なんて感じています。具体はまだ見えないけれど、ぼやけた群像が見える。

 今日はいろんな予定ズレはあれど、なんだか良き一日でした。今日の主目的はとある場所で行われていた、美術系大学の卒展にいくこと。知人が参加しているので、しっかり鑑賞してきました。

 それにしても規模が思いのほか大きく、とても沢山の絵、写真、プロダクトなどを見ることが出来ました。もちろん学生作品なので、クオリティの差は人により大きくもあり、さらには雑多なニュアンスが入り混じっている感じ。でも中には、明らかに才がある作品もあり、今すぐにでもプロとして活動できるだろうという方、今すぐにでも商売を始めた方が良いだろうという方もいらっしゃいました。……人により好みがあるので、僕の感じ方が重たいとは言えませんが、僕は少なくとも比較的「才あるモノや人がわかる能力」は自分にあると思っています。それはいわゆる驕りだとか、錯覚とか、欺瞞とかではなく。……なんというか、僕がダメだと思ってもよくなる例も当然あるけれど、僕が良いと思ったら「どうにかなっていく」確率が高いということで。ま、勝手に思い込んでるだけなので、スルーして下さい(笑)。……それと、もうなんというか突っ込みとか、ダメだしとかをしたい作品や人もいました。それは感性の問題ではなく、そもそものテーマや捉え方、表現の仕方の不適切さなどにおいて。

 そして、知人当人の作品もしっかり。どことなく周りのほかの人達の作品とは、異なる路線でした。かつ、深層的にコンセプチュアル。知人だからといって、僕は決して無駄な持ち上げや贔屓などはしないのですが、思ったのは、その作品にはじわっとした善さの空気を纏っていました。……ソレがすぐにそのまま、商業ベースに乗るのかどうかなどは別問題としてですが。見た瞬間は、強い衝撃は少なかったのですが、いろいろ見た後にそしてまた後から思い返した時に、じんわりとした「何か」があったのです。おそらく「何か」は「心」であり「探究心」であり、「人工美」であり「自然美」でもあり、また「色彩美」であり「形質美」であるように想います。……当人の前では、そんな感想を言うことは出来なかったんですけれど。

 とにかく言えるのは、「どうにかなっていく」感じが少なくともある、ということです。今のままだけでなく、また多くの日々や人々を通過することによって。ソレを僕は知人としてではなく、一芸術家として、また一人間として期待しているし、希望していることです。……いずれ僕自身が、自分の将来像や夢を手にできた頃、きっと「どうにかなっている」状態で関われることを。ええ、それはもう、切実に。そういう人、他にも少しいらっしゃいます、身近に。……もちろん、これも当人には言えない部類のことですが。

 その後はいろんな変更を駆使しながら、あるものを買ったり、ちょっとした挫折なんかを潜りながら飲みにいったり、節約を意識しながらまたあるものを買ったり……とにかく長くでも早い一日だったように感じます。長く早いのは良いことです。僕の中では、そういう時こそある種の濃さがある。それが心情的に満足かそうでないかの微差はあれど。

 んで、画像はHUgEです。DIGAWELさんのタグを乗っけてます。というのも、またしてもDIGAWELさんがHUgEに。今度はモノ撮りの一部ではなく、完全に独立1ページ。あれまぁ……。こりゃまた、注目されてきますね、さらに。でも僕は、変わらぬスタンスで。きっとそれが、DIGAWELさんとの最高の距離感であり、最高の敬意だと思うので。……んー、どんどんきますねぇ。まだ一年も経っていないというのに……あ、来月のうんぬんくらいで一年ですか。その頃、「おめでとうございます」と挨拶しよう。

 HUgEには随分良いモノも載っていました。まず、ラフシモンズのレザーシューズ。あまりにも形も質感も美しすぎて、身震いしました。51ページのマルマルさんのスーツ、こちらも完璧に素晴らしい。ラルフのマドラスチェックジャケットも良さそう。フットザコーチャーのスリッポンも秀逸。また、66ページのラフのシューズもカッコイイ。……ヤバイのが102ページのマックィーンのスタンドカラーブラウス……素晴らしすぎる、異常。いろいろヤバイポイントはあるんですが、長くなるので割愛します。また、工房のレポートや様々な計測器の特集が面白いです。ワクワクするというか(笑)。

 あ、んで何故美術の感想とこのHUgEを一緒に記事にしたかというと、ある種の共通点があるからです。それは、モノクロ写真。モノクロ写真はカッコイイです、確かに。美術として良い作品も世の中には溢れるほどあるし、雑誌にモノクロ写真を使う意味もあるとは想います。でも。でもです。……まず展覧会においては、写真のスペースにモノクロ写真が多すぎる。モノクロをやりたい人が多いキモチは分かるけれど、なんだか現代のモノクロ評価に甘んじて、逃げているように見える作品が多かったのは事実です。とりあえずモノクロだとカッコイイし、ソレっぽいし、みたいな。そしてHUgEもある意味、同じ部分が見え隠れします。モノクロだと確かにページとしてはカッコイイのかもしれません。でも、伝わるべきことが伝わらない。かつ、モノクロにする必然性もあまり感じられない部分が多い。……ま、あくまで感性の問題なので、僕のひとりよがりとも言えますが。

 そういうわけで、ちょっとした意味を含めて同じ記事にしてみました。ちなみにタイトルは、今日一日を通してみて、僕が最も重要視すべき事柄だと感じたことです。作品から、人から、出来事から……掴み取った今日の最大の教訓は「怖がってはならない」でした。それは、僕にとってとても重要なことであるのは、明確なのです。

 そいでは。あと一月やそこらで、また僕の動く環境は大いに変わってくるわけですが、若干不安が伴います。その不安をうまく消化し、先につなげていけたら、さらにその先が見てくることは分かっています。今、出来ること、すべきことをやるしかないですね。

 本日のカップ:ルワンダ/コーヒー。昨日も飲みましたが、良い豆です。酸味に特徴があります。エチオピアほどの飛びぬけた独特の香味ではないですが、スッキリした酸味の中に確実に香る複雑な香味。なんとも、言葉では形容しづらい。コレをうまく形容できる人が、コーヒーを語る職業になれるんでしょうね。     circus  

| | コメント (1) | トラックバック (0)