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2007年12月 3日 (月)

グレー

Photo 新しい一歩を踏み出すことは、厳しくもあり悲しくもある。けれど、新しい先には、また何か素晴らしいものがあるかもしれない。そういう希望や光があるからこそ、踏み出すことは喜ばしい。……また、かつては理解が難しかったことが、今振り返ることで僅かなりとも理解が深まる。そして、それが更なる高みに繋がることが確かに伝わる。そんな唐突な感動があるからこそ、理解というものは美しい。

 さて、この間ようやく『東京奇譚集』を読みました。ようやくというか、村上さんの作品、とりわけ新作に関しては「読む準備やタイミング」みたいなものが僕の中にはあって、出たからすぐ読もうという気にはならないんですよね。……この間はそれがようやく訪れて、奇譚集。

 概ね楽しんで読むことが出来ました。「ハナレイ・ベイ」という物語だけは、僕としてはどうも受け入れがたい文章でしたが、その他はどれも村上さんらしくて非常に面白かったのです。以下、内容に関する記述が含まりますので、ご了承ください。

 初めの「偶然の旅人」。驚くほどにドラマチックというわけでもないし、どうしようもないほどに感動するような話ではないのだけれど、どことなく「僕もこういう瞬間が訪れるならば、それは凄く素晴らしい瞬間なのだろうな」と思いました。決して良い話ばかりではないというか、むしろセンテンスは暗いものなのですが、総合的に暖かい。こういう話を書ける(ノンフィクションに近い物語らしいですが)のは、羨ましいとすら。

 「どこであれそれが~」は、村上さんの日常と非日常をマーブルにするような得意な感じで。特に階段における女の子との会話は、とても良く。ミスター・ドーナッツがでてくるのはちょっと現代を感じてしまって、ダンキンはもう出てこないよなぁそりゃ、としみじみ思いますが。ドアだか、雨傘だか、ドーナッツだか、象だか……の象がやはり村上さんらしくて素敵で。

 「品川猿」もとてもらしい作風。ただ、これまでの村上さんの動物が話す作風の中では、ちょっと劣ってしまうかなぁという印象。アシカであれ、羊であれ、あるいはカラスであれ、どれもどこか良い人格というか話しぶりがあったわけですが、猿はそれが少し弱くて。まぁでも、面白いには違いないような。

 最も素敵で、心震えたのは「日々移動する腎臓のかたちをした石」で。ぐうの音もでないほどに、叩きつけられたような感覚。村上さんの短編では、時折こんな風に長編並みに強さがある作品があるから、やめられない。詳しくは、読んでください、何度も。

 これを読み終えた今、川上さんの作品を読むモードに入っています。少し離れていた川上作品に、これからまた浸れると思うと、なんだか嬉しい。村上さんの後だと、ちょっと物足りないかもしれないけれど。

 ではでは。今年ももう、12月。もう1ヶ月もないんですね。その間に、また僕の中ではいろいろと動くことがあるわけですが、なんにせよ幸せをテーマにこなしていければ。……多かれ少なかれ、このブログにもなにかしらの動きがあれば、またそれも一興。

 本日のカップ:レモンアップル。カップでは、ない。けど、ほどよく厚くもなく薄くも無い程度にスライスしたリンゴに、レモンをたっぷり(それはもう、たっぷり)絞る。それをレンジでチンするだけ。これが異常に美味しい。上司から教えてもらったのだけれど、これは良い。僕は勝手にグラニュー糖を入れたり、蜂蜜をかけたり、ヨーグルトと混ぜ合わせたり、もろもろのアレンジはさせてもらっているけれど、非常に良い。ぜひ、やってみてください。     circus

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2007年11月23日 (金)

醸す

Photo_2 何か具体的な目標をその日に掲げることにより、モチベーションを高く維持できることが、ままあります。今日は、そんな日で。いろいろと、面白かった。そんな中気付いたのが、僕は周りみんなに柔らかく接しようと思っているのだけれど、どうやら心から柔らかく接しているのは、要は僕が気に入っている人に対してだけなのかもしれない、と感じました。……なんか、ちょっとイヤな感じだけれど、それはそれで正直なわけだから、悪くないかもとか、思ったり。

 ここ最近、めっきり虜になっているのは、コイツらです。とっても愛くるしいキャラクター、麹菌ことA・オリゼー。すっかりはまってしまって、日常的に「菌ってすごいよね」とか「醗酵って偉大だよ」とか思ったり、口に出したりしてしまっています。……『もやしもん』。

 非常に面白いのです。もちろん漫画ですから、ワキャワキャしてるのですけれど、非常に真面目な部分も強くて。ちょっと間違えてる部分や誇張表現もあるけれど、それでも菌や醗酵の楽しさを見れたりもして。というか、何より早い話が、菌たちのキャラクターがあまりにも良いってことで。

 いまや、デスクトップの背景もオリゼーら幾つかの菌達に占領されました。スクリーンセーバーにしても、然りで。漫画は毛嫌いされる傾向の強いものの一つですけれど、これはバカ姉弟と張るくらいに、読んで面白いもんだと思います。未読の方は、是非とも手に取ってみてください。

 たしかそろそろ、最新の6巻がでているとか出ていないとかなはず(追記・まだなんですね、待ち遠しいけれど)。初回の限定版には、A・オリゼーのぬいぐるみが付くとあっては、これはもう何とかするしかありません。そしてまた、12月からはUFOキャッチャーにて、3ヶ月連動で3種類のぬいぐるみが出るそうで……これも何とかしないと。オリゼー、オリゼーと言ってきましたが、何気に一番好きなのは清酒酵母だったりします。

 では。あんまりにも寒いので、流石に仕事用のコートがなければならんと、微妙な決意。初めはまぁ適当なアレでもよかんべ、と思っていたものの、ちょっと身近にそうはいかぬ人もいるだけに。結局はなんとか頑張ってしまおうかと。……にしても、こんなんじゃ一向に貯金が出来ない。そもそも、普段着の機会が減ったのに、普段着を大量に買っていることが問題な気がする。……って言っても、やめようもないんだけれど。

 本日のカップ:ジンジャーエール。ウィルキンソンを出す料理店があっても、いいじゃあないか。別にカナダドライに比べて、それほど高いってわけでもなし。どうなっているんだろう。ところで、かたや外国ではコーラに次ぐ飲み物が出てきているとか。マックが既に契約を交わしているそうなので、そのうち日本にも入ってくるんでしょうね、楽しみ。願うのは、ドクペのような存在でないことだけ。     circus

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2007年11月20日 (火)

食べて、寝て、過ごす。

L1000009 気がつけば、もう年末のようなもので、今年もあと僅か。一ヶ月もすればクリスマスが訪れ、そこから何日かすると大晦日が訪れ、ここまで以上にあっという間に今年が過ぎ行く。今年は早いなぁ、本当に。……今年はあと二山くらい、何かしらあるかもしれない。

 一週間も空くと、妙な感じがしますね。書きたいことやらモノやらはちょくちょくあるのですが、どうにもベクトルが書く方向に向かず。かつ、時間もうまく取れず。そろそろ、前のようなペースに戻したいところですが、どうなるやら。……今月のクウネルは、賛否両論。

 中身うんぬんの前に、カレンダーが付いてきます、今回。クウネルのマスコットと一言格言みたいなのが書いてある、シンプルなカレンダー。ちょっとしたスペースに画鋲で留めるような感じで。特にこれといって特別良いものかどうかはなんともですが、このカレンダーを見ていると、「カレンダーも年末に来年のを万年筆かなんかで手書きするのも、オツだなぁ」なんて考えてしまいます。面倒だけど、そういう習慣を年末に作るのも楽しいかなぁ、なんて。

 実際作ると成れば、風合いの好きな紙、それに見合う万年筆、インク、作る時間と、もろもろの準備が必要になるので、結構難しい話ではありますけれど……もし紙に出会い、万年筆に出会ったら、ちょっと本気でやろうかなぁ、と。

 さてクウネルの中身ですが、一長一短。人に焦点が当たっている印象が特に強い今月ですが、幾分分散しがちです。それぞれが、薄め。でもソニアさんの部分は、やはり見入ってしまいました。リネンのコートも、ジルのシューズも、ドリスのブーツも、藍のスモックなんかも素敵で。ショッピングマニュアル2がより楽しみになってしまいます。……巻頭の堀井さんのところも面白いのですが、もっと記事自体が多ければ、なお良かったのに。

 いつものコーナーが続き、後半ではレンコンの特集が。これは、非常に素敵。もっと意外なレンコンの使い方があっても面白いと思うけれど、どれも頷ける料理だったりしますし。何より、レンコンが好きですし(笑)。……いやー、レンコンは偉大ですよ。美味しさの、塊。

 また、ラスト辺りの革小物の手づくりはなかなか。「そういえば、結構気軽に出来るよなぁ、革だって」と思い直してしまいます。今年の残り少ない期間で、革に手をつけるのはちと無理そうなので、来年の早々にでもいろいろやってみようと思います。あ、でもその前に布系もいくつか仕上げないと……うーむ。

 ではでは。ちょっと真面目に、酒というものを嗜んでみたいと思う、この頃。あとはチーズなんか。あからさまにとある影響を受けているわけですけれど、酒はやはりもっと絡んでも良い分野だろうな、と感じます。ただ焦っても良いことはないので、ゆっくりと身近な酒から初めて、結論としてはやはり日本酒うんぬんにたどり着けば良いかなぁ、と。日本酒、すんごい苦手なんですけどね、今は(笑)。

 本日のカップ:グァテマラ/コーヒー。ポットが、そろそろ古めかしくなってきました。もちろん味が出ている状態として使うのもアリなんですが、新しく欲しい気持ちも強く。一時、銅のものが欲しかった時期がありましたが、やはり琺瑯が好きかもしれません。……ただいずれにせよ、通常の月兎よりも、もっと口が細い琺瑯が欲しい。どっかだかの別注でかつてあった気がしたけれど、また手に入らないものか。……んー。     circus

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2007年10月28日 (日)

petunia

L1000205 なんというか、無言の力というのは、僕にとっては大いなる脅威であるようで。言葉に出さないことこそ、畏怖を感じてしまうわけで。さてさて、どうなるやら。……もう、どうにも。

 そんな昨今、心を癒すは植物なり。昔はそれほど花だとか草だとか、そういうものに癒しを感じたり、魅力を見出したりすることは少なかったのですけれど、ここ数年で、そんな感情もガラリと変わって。……植物から、様々なインスパイアも受けるし、すごく刺激を感じます。無論、癒しも。

 植物を中心としたライフスタイルを提案する、planted。初めは人に教えられてみてみたのですが、これが素晴らしい雑誌で。特に今出ている♯5は、かなり良い。表紙の写真が優れているのもそうですが、香木の特集だったり、麻の特集だったり、他もろもろの特集も面白くて。……そしてまた、数々の写真が良いのがポイントで。

 正直、これまでのplantedもかなり面白いものだったにも関わらず、「買いだしたら、ずっとだものなぁ」なんて思ってしまい、手を出していなかったのです。主に人のを見たりしていて。ただ、今こうしてみると「んあー、やっぱり♯1から総て買っておくべきだった」なんて後悔してしまったり。……古本って形ならまだ手に入るかもしれないし、地味に在庫が書店に余ってたりするかもしれないので、ちょくちょく当たってみようと思います。

 種が、付いてきます。植物のきっかけ。これがまた良いのです。ただ文章や写真だけでスタイルを提案するだけでなく、実質的なアプローチをつけている。ちなみに、今回の種は「ペチュニア」。花言葉が「あなたがいれば、心が和らぐ」。いい言葉ですね。……色とりどりに彩ることが、出来ればいいですね。

 植物なんてなぁ、と遠ざけずに是非とも見てみてください、planted。サイズが大きくて、持ち歩くのは大変ですが、何かこう、心がほっとするので。

 ではでは。旅立ちの唄だけでなく、カップリングバージョンのいつでも笑みをもCMで流れている。どちらも自然と笑みがこぼれる様な、心をくすぐる唄。うーん、頑張らないとなぁ。

 本日のカップ:ディスカバリーズ・ミラノ。やはりこれが、基本的に美味しいとは思う。明日は豆を買いに行こうと思う。いつものところと、また違うところでも少し買おうかなぁとも思う。あと、アレ。     circus

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2007年10月27日 (土)

豊かに。

L1000203 時折、今この場所に自分は居るべきではないのではないか、などと感じたりします。そういった時はひどく暗い気持ちになり、どうしたらよいのか途端に不安になり、心が固まる。……だからといって、現実の表層に影響が激しく出るのかというと、そういうわけでもなくて。だからこそ、嫌な感じのスパイラルはなかなか終わることもなくて。そんな折に、ひそやかに笑いを生み出す人がいると、すごく救われたりする。

 暮しの手帖は、普段もリニューアルしてからというもの非常に心くすぐられるようになったわけですが、別冊はやはりまた格別だったりします。キッチンものに続き、同じ空気の別冊「私の好きなインテリア雑貨」。

 それぞれの人が紹介しているものは、新しいものもあれば古いものもあり、分かりやすいものもあれば非常にマニアックなものもあったりします。また、様々な方のインタビュー的なページも面白くて。中でも安西さんだったり、なんたって小林聡美さん。

 小林さんのページがあるからこそ、なんの悩みもなくサックリ買って読んでいるようなもんで(笑)。実際ページ数はほんのわずかですし、映っている写真も少ないのですが……すこぶる素敵なんですね、すこぶる。なんでしょう、とても柔らかくて、ふんわりとした空気に包まれるというか。ま、ただ単に好きなだけだろって話ではありますけれど。

 また終わりのほうにある、大熊健郎さんが選ぶ「新定番インテリア雑貨50」は、確かに新定番が多いです。うちにあるものももの凄い頻度で入っているし、「まぁ、そうですよね」と頷けるチョイスもあったりします。ベタっちゃあベタが多いっていう意味でもあるわけですが、少なくとも「定番」という名に合ったモノが紹介されているので、チラッとでも見てみると良いかもしれません。

 そういえば、関係ないですが天童木工PLYさんで、柳デザインの家具展をやっています。行かなければ。これまでの定番はもちろん、どうやら新作もあったりするとかなんとからしいので、うーん確実に行かなければ。気になる方は天童木工PLYさんへ、是非。

 では。いやー、ドラクエがやりたい。かといって次の9には恐ろしいほどに期待していないこの頃なので、3,4,5あたりをやはりじっくりとやり直そうかなぁと、思ったりします。中でも僕は3が一等好きなわけで。あー、パルプンテが使いたい。

 本日のカップ:アイスコーヒー。昨日から、コーヒー漬け。かなりの量を飲んでいます。飲みすぎると逆に体に良くないとか聴いたような気もするので、飲みすぎは避けているのですけれど、つい選択肢にあると選んでしまう。……んー、新しいマグが欲しい。     circus

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2007年10月15日 (月)

コンテンポラリー

L1000174 八方美人って、世間的には悪いイメージがつきものですけれど、僕としては八方美人にも3パターンくらいあって、一概に悪いとは思わず、むしろ凄いことだと感じたりもします。「周りの人々総てに媚びて、取り入ろうとする八方美人」、「ただただ、皆と仲良くしたい八方美人」、「様々な人と交流を交わし、なおかつ自分を示す八方美人」。……いわずもがな、初めの一つがいわゆる悪い八方美人だと思いますし、二番目は良い人の雰囲気、三番目は凄い人。……これまで三番目のタイプは3人に出会いました。そしてそれもっと高次に飛び越えた人が1人。僕も、そんな人間になりたいと思ったりします。

 今月のPEN。PENを買うのは久々です。雑誌の選りすぐりをしっかりするようになってからというもの、大概PENは立ち読みで十分という対象。しかしながら、今回はまぁ買っても良いかもしれない、と。……現代アート特集。

 PENの特集って、タイトルは毎回良いんですが、いかんせん毎度毎度内容が薄すぎるので、買わない対象になっていたんですよね。今回も濃い、とまではいきませんがサッと読むに面白く作られているなぁという印象。もちろんすごく大雑把に現代アートを切り抜いていくわけですが、それはそれでまた現代アートという形に沿っているような気もして、アリじゃないかなんて。

 現代アートって、良くも悪くもやはり面白いんですよね。単純に可愛いとか、綺麗だとかも感じられるし、なおかつ不思議な心持ちも体験できる。無論、正統派というか現代アートに括られないアートもそれ以上の楽しみがあったりするわけですが、それとはまた違う趣で。……現代アートはワケわからんって人も多いと思うんですが、それはそれでそのワケわからなさを楽しめるかどうか、というトコロなのかもしれません。

 それにしても、ディア・ビーコンってメチャクチャ面白そう。そして奈良さんはやはり素晴らしい。そんなこんなで、今回のPENは面白いです。

 ではでは。だんだん、今年の冬のイメージが膨らんできました。あ、えーと、冬服ってことですけれど。コレを着て、ぬくぬくして、アレを着て、ボーっと歩いて。そういう感じで。今年の冬の気分は、ふんわり。全体的に、ふんわりした空気で、歩けたら良いなぁと。……キッチリと見えるよりも、しっとり。

 本日のカップ:オレンジジュース。なんというか、頭を切り替えるのが難しい。要領を良くするのが難しい。落ち着くことが難しい。オレンジジュースで、気持ちだけでも、切り替える。     circus

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2007年8月12日 (日)

融合

Dsc02433 一度は諦めたことを、他の方からのもっともな意見により、諦めたことをまた考え直しています。とても、難しい選択。自らの意志とそれに反する現状。……どれくらいの無理を通すべきなのか、あるいは全く通さずにやはり諦めるべきなのか、ジレンマに陥る。

 さて、今日は雑誌を。といっても、まだまだ刊行されて間もない、一年に2冊というペースでこれから発刊していくそうな雑誌。とある方から教えていただき、読んでみました。……街と山のあいだ、『murren』という雑誌。

 そのサブタイトルと通り、まさに街と山との間の環境やモノ、空気を楽しんでみませんか、というスタンス。一回目のテーマは、ズバリ「取って、食べる」。山菜だったり、道端の草だったり、あるいは木の実だったり……とにかく自然を取って食べよう、というもの。……うーん、すごくイロイロ思い出します。

 僕も小さな頃、タンポポを食べてみたり、桑の実が大好きだったり、ザクロを見つけては喜んだり……そんなことをしたこともありました。もちろん、東京で育ったわけなので言ってもそこそこ都会なわけです。山がそこらにあったりとか、そういう環境じゃあない。でも、ところどころを見てみると自然が隠れていて、それを見つけ出した瞬間の面白さ、そして取って食べたときの楽しさ。……まさに街と山のあいだ。

 そんな昔があるから、余計にこの雑誌が素敵に感じるのかもしれません。すごく良いのです。写真とテキストの量のバランスや、記事の構成の仕方なんかも巧くて。決して盛りだくさんな内容ではないのだけれど、十分な満足感を与えてくれます。……最近はこういう小さな雑誌も増えていますけれど、これくらい良いのは久しぶりな気がします。

 ただ、誰にでも面白いかと問われると、また微妙なところです。正直、山だとか自然だとかはどうでも良いというスタンスの方にはまずちょっと合わないかもしれませんし。けれどもしかしたら、こういうところから何かきっかけになって、変わることがあるのかもしれないし、そこは複雑でしょうが。……取り扱いはほとんどABCとかになってくるので、機会がある方は見てみてください。

 シメ。もっと、飄々と世の中を渡れる人間になりたいなぁ、と憧れることがあります。我関せず、という空気を身に纏っているような。またそういう空気を持ちつつも、実は非常に人との関わりあいを大切にしているような。そういう人って、たまにいるんですよね。僕もこれまで二人ほど、そういう人に関わってきました。そういう人達には、僕という人間がどう映っているのか、非常に気になります。……だから、どうってこともないですけれど。

 本日のカップ:アイスラテ。笑い話を交わしつつ、さりげなく大切なことを教えようとしてくれている方に、頭が下がります。僕はアイスラテを飲みながら感じたのです。いつか僕の淹れた美味しいコーヒーを、この方に飲んでいただきたい。いつか僕の作った歌を、この方に聴いていただきたい。いつか僕の紡いだ服を、この方に着ていただきたい、なんて。     circus

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2007年8月 2日 (木)

縫う。

Dsc02417 チープというのは、人によって、また時によって凄く魅力的に感じるポイントだと思うのですが、あくまでそれは狭い範疇の話で、周りには理解されないことも多い気がします。ただ一見チープな感じだけれど、よくよく見てみたり使ってみたりすると、チープという魅力を纏ったゴージャスということも、ままあったりもする。ディテールにしても、その総合のクオリティとしても。もしくは、完全なチープもある。どちらも良いですよね。……価値ってのは、やはり多くの捉え方があるもので。

 本日は絵本を。絵本、といってもいわゆるカワイイ類の本ではありません。どちらかと言えば、詩の本です。長短さまざまな詩に、それに基づいた絵が付いているという感じ。……絵本コーナーにあったのが不思議なくらいですけれど、ある意味で間違ってはいないのです。えーと、『影の縫製機』。

 気になる絵本作家さんの絵本を見に行った際に、チラッと目に入ってしまったこの装丁。もうダメでした、手が勝手に伸びて(笑)。んで、中身を見るとこれがまた……そんなわけで、誰の本やら何もわからず買ってしまったのです。

Dsc02419 紙箱の中はこんな具合。とても良い装丁。このサイズの絵本としては、幾分割高ではありますが、この装丁なら納得してしまいます。シンプルだけれど、非常に凝って作っているのが伝わります。

 ちなみに紙箱は、茶色の他に初版限定みたいなので青箱があったようですが、僕が見たのは茶色だけ。青もたぶんまだ手に入るのでしょうが、茶色が十分素敵なのでいいかな、と。

Dsc02420_2 中の絵の雰囲気はこういうような。どことなくシュールレアリスムというか、マグリット的な絵だったり、日本の絵本にはあんまりないような独特の挿絵。この絵と詩の空気が非常に合っていて、かなり満足できる絵本です。

 んで、買ってから家で誰の本なのか、というのを改めて見て調べていると、M・エンデってアレですね、ミヒャエル・エンデ。あのネバーエンディングストーリーの大元の『果てしない物語』とか『モモ』とかを書いたあのエンデだったんですね、あれまぁ。『果てしない物語』は結局、裁判にもなったりして大変でしたが、それはともかく流石です。

 ついでに他にどんな本があるのか著作を見ていたら、かなり興味魅かれる本が多いことが判明。『サーカス物語』、『はだかのサイ』、『魔法のカクテル』、『まほうのスープ』、『自由の牢獄』に『だれでもない庭』。タイトルもそうなのですが、内容のさわりを見るだけでもかなり面白そう。ちょっとずつ、図書館で漁ってみよう。……岩波の古いものが多いから、ちょっとあるか微妙だけれど。

 シメ。意外なところで意外な人とすれ違っていたみたいで、ビックリ。 僕はあんまり外で知り合いとすれ違っても気がつかないことが多いから、後々聞いて驚くことが多いのです。どこかの店の中ならともかく、外ではなかなか。「circusくんさぁ、あの日~~にいたでしょ」と言われることがしばしば。そして「声かけたのに」と言われることもしばしば。……ひどいな、うん。なんとかしないと。

 本日のカップ:完熟マンゴー。飲み物じゃ、ないな。話題の宮崎産ではありませんが、負けず劣らずの暖かいところの国内マンゴー。去年といい今年といい、相変わらず美味しい。宮崎産って異様に高いですが、どれくらい美味しいんでしょうね。食べてみたい気も、しないでもない。     circus

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2007年6月28日 (木)

カットボール

Dsc02404 暑いですねぇ、このところ本当に。せっかくならこのまま暑くなって、八月末には涼しくなってくれればいいのに。でもきっと、九月末くらいまで暑いんでしょうねぇ。4ヶ月くらいが夏となると、季節感としてはあんまり配分が良くない気がします。……子どものころは、もっと分かりやすかったのになぁ。

 雑誌の比率を下げているこのごろです。今月のFUDGEの恐ろしいほどのつまらなさには、「せっかく、いい具合になっていたのになぁ」とガッカリしたり、ある種の雑誌の「細かそうに思えていたけれど、実は結構浅い感じ」だったことに気がついたり、なんだか雑誌熱が冷めているのですが……アルネはまだ買い続けています。

 ただ、今回のの号は特集はあんまり面白くありません、個人的には。その合間合間に訪れる、小さな記事が好み。グラスであったり、古いワンピースのカットだったり、かき氷だったり、そして冒頭が芥川だったり。蜘蛛の糸に関しては、有名どころか知らない人の方が少ないくらいでしょうから、今更これもなぁ、と感じなくもないですけれど、やはり文章が巧いのは伝わりますし。……というか、これは宝島社の宣伝なのかなぁ、一応。でも、アルネに沿った載せ方がしっかり出来ているので、好感を持てます。

 それらの記事の中で特に気になる事項がありましたが、イマイチ実態が分からないので、今度実際に足を使ってみたいなと思っています。しかしながら、先立つものがあまり無いだけに、何処まで手を出せるかは未知数。必要経費というか、現状を乗り切るための経費が、いかんせんかかり過ぎる。……どうなっとるんだ。

 アルネも20号まで来ました。初期のころからは想像が出来ないくらいに、取り扱う店も増え、扱い自体も良くなり、嬉しい限り。昔は、結構ひどかったですよねぇ(笑)。買い切りの雑誌だからって、ボロボロのアルネが各号一冊ずつくらい、もの凄い端っこに置かれたりする店もしばしば。今のように、生活系雑誌のど真ん中に置かれるなんて、飛躍の度合いがハンパじゃありません。……なんとか、ネタが尽きずに続いて欲しいものです。

 シメ。今現在、長渕剛のDVDが家で垂れ流しになってるのですが、うーん凄すぎる。何度聞いても、何度見ても、凄いとしかもはや言えない。どうやったら、あんなにギターが巧くなれるねん、と。どうやったら、あんなに良い曲が書けるねん、と。……最近、ギターがあんまり弾けてないから、余計に感じます。

 本日のカップ:麦茶。サウナに行きたい。次の休みにでも、行きたい。でもそんな余裕はいろんな面でたぶんない。家でサウナとか出来ないかなぁ。     circus

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2007年6月 6日 (水)

仮定・過程・家庭

Dsc02367 白くまの小さいバージョンが100円で売られていました。いつから出ていたのかは知らないけれど、ありがたい話です。というのも、通常バージョンはいささか大きすぎると感じることもあるので。……んで食べましたが、味は全く一緒、というもんでもありませんでした。練乳の混ぜ込み方―100円はかけているのがベース―が違ったり、やはりそこは仕方が無いのかもしれません。でも、基本の味は一緒ですから、楽しめます。夏はこれにお世話になるでしょうね。

 さ、別冊。現実的に料理をしていると、正直いつもいつも手間ばっかりかけていられないのが事実。サッと作れるに越したことはないし、それでいて美味しければなお更。もとより不器用な人間なだけに、料理は未だに全然巧くならないんですが、考えることは結局そういうことになってしまうわけです。そんな日常の料理の本……アルネの別冊『家で食べる料理が一番、アルネのかんたん料理』。

 もともとアルネに連載されている料理コーナーを取りまとめた本です。連載で載ったのをベースに、その関連ごとに一つ二つくらいずつバリエーションを足して、一冊に纏め上げています。ぶっちゃけた話、凝った料理は何一つ載っていません。レストランのような料理も、載っていません。でもその代わりに、気軽に美味しそうな料理が載っています。……家庭料理が。

 ま、アルネが好きな人にしか、もしかしたら売れないのかもしれませんが、僕としては嬉しい本です。この本に載っているまんまではなくとも、アルネを参考にモノを作ったこともあるので。この本を見ていると、「あー、こんなカンタンでもありなんだなぁ」と思ってしまいます。でも、日常なんだから確かに良いんですよ、よくよく思えば(笑)。……カンタンだからって、美味しくないわけじゃないし。

 この本の中で最もアレなのが、「ごま油炒めご飯」でしょう。そのまんま、白米をごま油と塩で炒めるだけ。ふふふ、凄いですねこりゃ。落合さんの、素パスタと同じ具合。いやー、流石にそれ一品をもくもくと食べるわけにはいきませんが、悪くないですよね。

 では。自転車が欲しいです。どこのを買うのか、いろいろ調べてはいるんですがピンと来るのは未だに一つだけ。今更ルイガノとかプジョーはイヤだし、日本ブランドの質が良いのは分かるけれどなんかパンチに欠けるし……いいのないかなぁ。今一つだけ心に響いているのはヨーロッパ系。……ただ、もっと他に心響くのがあるような気がしてならないんですよね。うーん、難しいなぁ。

 本日のカップ:こんにち葉/煎茶。ここんとこ、夜に煎茶をよく飲みます。新しい急須が欲しかったりもします。うおがし銘茶にて、「これ、カワイイなぁ」と思ったのがあったんですが、悩みどころ。今のも良い急須だし、全然問題なく使えるからなぁ。……でも、欲しい(笑)。     circus

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